
タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。
今回は、多様な時代を生きる10代が「最近気になった時事問題」について。現実に起こる出来事をどのように受け止めて、何を感じているのでしょうか。興味関心があったニュースについて、5人のティーンに聞きました。
1. けんけんさん「トランプ政権の発足から見える外交のゆくえ」

多摩美術大学でプロダクトデザインを専攻中。工場地帯のような人間の持つパワーを感じる風景を、“光”へのこだわりを軸に表現する19歳。
「今年の1月、トランプ政権が新たに発足したことです。
世界に大きなインパクトを与えたと同時に、各国の外交政策や国際関係が大きく変化していくと思っています。今後、各国がアメリカとの距離感をどう調整していくのか、国際秩序はどのように再編されていくのか注目しています」
2. 歩さん「オンラインカジノへの危機感」

伝統工芸と現代アートの融合をテーマに創作活動をおこなっている18歳。
「若い世代のSNS賭博(オンラインカジノ)についてのニュースを目にしました。
中でも驚いたのは、インターネット上でも賭け事が犯罪になることを知らないひとが非常に多いという現実です。SNSで手軽にアクセスできることから、違法性の認識が薄れ、ゲーム感覚でオンラインカジノにのめり込んでしまう若者が増えているといいます。
特に、勝利シーンだけを切り取った派手な動画や、『簡単に稼げる』といった甘い言葉がSNS上にあふれ、危機感を持たないまま参加してしまうケースも少なくありません。若者に法律の知識がないこと、そしてそれを悪用する仕組みが存在していることに、改めて社会として向き合う必要があると感じました」
3. ゆなさん「能登半島地震後の支援から受けた刺激」

ウェルビーイング教育をテーマに、個人や企業向けに学びの機会を提供する活動をしている18歳。
「最近、気になったニュースは、『能登半島地震後の支援活動』についてのニュースです。
わたしが住んでいる地域での被害はありませんでした。ですが、被害が大きい地域もあり、SNS上ではボランティア活動や募金の呼びかけが多く、自分にもできることは何かを考えるきっかけになりました。
特に印象的だったのは、若い世代が主体となって支援の輪を広げていた姿です。行動力と発信力を活かして、現地に足を運んだり、SNSを通じて情報を発信したりしている様子に、心を動かされました。
災害は誰にでも起こり得るもので、日頃から備えや地域とのつながりが大切だと改めて実感しました。また、情報が瞬時に拡散されるSNSの影響力の大きさにも、改めて気づかされました。これからは『動く側』としても何ができるかを考えていきたいと思います」
4. 紙谷凛さん「作品づくりのは生成AIが必要不可欠。生成AIの発展」

中学生のころから映像制作を始め、現在はプロジェクションマッピングを手掛けるほか、ドローンのオペレーションについても学んでいる17歳。
「生成AIの発展にとても興味があります。
いまはどんな作品を作るにしても、何かしらのデジタル機器を必ず使用します。生成AIは、デジタル機器を使うシーンには必ず登場するような、作品づくりでも重要な要素のひとつとなっていると思います。
わたし自身も、ドローンショーのアニメーションを制作する際に、生成AIが出力してくれたプログラムを活用することがあるので、すでに欠かせない存在となっています」
5. 小島環さん「米価高騰のニュースから学んだ、農業と経済のつながり」

小中高生向けの金融教育を目的に起業し、「金融すごろく」の制作・販売をおこなっている18歳。
「最近の米の価格高騰について、とても気になっています。
昔から農業分野や金融に関心があり、今回のニュースはまさにその両方に関わるテーマだったため、特に注目しました。価格の変動には天候や需給バランス、国際情勢などさまざまな要因が絡んでおり、改めて農業と経済のつながりの深さを実感しました」
最近気になったニュースでは、世界の政治からテクノロジー、地域の支援活動まで、さまざまでした。気になった挑戦や共感できる目標はありましたか?これからも10代の関心ごとや、彼らのリアルな視点と声をお伝えしていきます!
Photo:Nanako Araie
Text:Serina Hirano