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ウェルビーイング教育で社会を変える!ひとりひとりの生きやすさを追求する学生起業家【ゆな・18歳】

ウェルビーイング教育で社会を変える!ひとりひとりの生きやすさを追求する学生起業家【ゆな・18歳】

「気になる10代名鑑」の914人目は、ゆなさん(18)。ウェルビーイング教育をテーマに、個人や企業向けに学びの機会を提供する活動をしています。教育の枠を越えて、医療・経営などさまざまな分野からのアプローチでひとりひとりがより生きやすい社会にしていきたいと語るゆなさんに、根掘り葉掘り話を聞いてみました。

ゆなを知る5つの質問

Q1. いま、力を入れていることは?

「ひとりひとりの学生がより生きやすいと感じられるように、中高生のウェルビーイング向上をめざした教育の普及に取り組んでいます。

課外活動における大学のゼミでの研究に加え、ワークショップの企画・運営やイベント登壇を通じて、学びの場を広げています。さらに、一昨年12月には一般社団法人YOLOずやを設立し、企業や団体向けにウェルビーイングに関するセミナーを開催しました。コンテストやプレゼン大会でも活動を発信し、このテーマの重要性をより多くの人に届けています」

Q2. 活動を始めたきっかけは?

課外活動をする中で、経済的な事情や地域の制約で挑戦の機会が限られてしまう現状を知ったことです。その場合、奨学金や学費免除などの制度を活用しながら道を切り拓いていくのですが、やりたいことを実現するために、他の人よりもワンステップ多く踏まなければならない状況に違和感を抱いていました。その後、活動を進めるうちに、経済的・地域的な要因による教育格差があることをさらに実感したんです。

そんな経験から、『自分だけでなく、誰かにとっても過ごしやすく、生きやすい環境をつくりたい』と考えるようになりました。そこで学園内のプログラムを通じて『ウェルビーイング教育』という分野を知り、それまで漠然としていた自分の想いが明確になりました。

ウェルビーイング教育では、生徒ひとりひとりが自分の興味関心に向き合い、主体的に学ぶことを重視します。中高生が探究学習を通じてこの視点を身につけることで、自らの可能性を広げ、制約を超えて挑戦できる未来につながるのではないかと考えました」

 

Q3. 活動をするにあたって行ったファーストアクションは?

まずは大学のゼミで『現代に求められるウェルビーイング教育とは?』をテーマに研究することから始めました。体系的な知識を深めていく中で、わたしにとってのウェルビーイングの定義は『自分の興味関心を起点に、より社会について考えられるようになること』だと考えるようになりました。

いまの中高生であれば、探究の授業のように教科の勉強とは別に、自分が将来やりたいことや+αで学んでみたいことを掘り下げ、それを社会に貢献する形でアクションにつなげられる状態をつくることが重要だと考えています。

ただ、ウェルビーイング教育に関する先行研究がほとんどなくて。『ないなら自分でつくればいい』と考え、試行錯誤しながらデータを集め、実践へとつなげていきました」

Q4. 活動をする中で、悩みがあれば教えてください

ウェルビーイング教育という分野自体がまだ新しいため、大人からの理解を得ることが難しかったことです。『それって結局何をするの?本当にニーズがあるの?』と問われることが多く、最初は自分の想いを伝えることに精いっぱいでした。

そこで、多くの対話を重ねながら、客観的なデータや指標を用いて分かりやすく伝える工夫をするようになりました。いまでは、相手の意見をしっかり受け止めた上で、自分の考えにも取り入れながら、反射的に適切な言葉で伝えられるようになってきたと感じています」

Q5. 将来の展望は?

いまは企業向けの活動が中心ですが、今後は個人向けにも、より気軽に学べる環境を整えたいと考えています。オンラインサロンやeラーニングプラットフォームを活用し、誰でもアクセスできるウェルビーイング教育の機会を提供することが目標です。

また、ウェルビーイングをテーマに、教育分野だけでなく、医療・経営・感性工学などの領域にも研究の幅を広げていきたくて。知見を活かしてイノベーション企業を立ち上げ、社会全体のウェルビーイング向上につながる仕組みをつくっていきたです」

ゆなのプロフィール

年齢:18歳
出身地:神奈川県横須賀市
所属:学校法人角川ドワンゴ学園S高等学校、一般社団法人YOLOずや
趣味:温泉、ガチャガチャ、ドラマを見る、YouTubeを見る
特技:資格取得
大切にしている言葉:有言実行ではなく有限実行

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  Photo:Nanako Araie
Text:Honori Kukimoto

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Honori Kukimoto

ライター

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