
「気になる10代名鑑」の908人目は、功歩さん(18)。“やりたい”を形にする塾『NovaNxsas』を起業し、学生の個性や挑戦を支援しています。将来的には塾の全国展開をめざしているという功歩さんに、活動のきっかけや大切にしていることを聞いてみました。
功歩を知る5つの質問
Q1. いま、力を入れていることは?
「小学生から高校生を対象に、学生のやりたい・やってみたいをサポートする塾『NovaNxsas』を運営しています。一般的な塾のように、5教科の勉強を教えるのではなく、子どもたちの個性や興味を大切にし、社会に出たときに生き抜く力を育むことを目的にしています。
例えば、動画編集を学んでみたい子にはスキル習得の機会を、ドローンを扱ってみたい子には資格取得をサポートするなど、一人ひとりの『やりたい!』を形にできる環境を作っています」
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「もともと学生団体に所属していて、そこで同じような想いを持つ仲間と出会い、今の活動につながりました。上京した当初は夢や目標が特になく、いろんな人と関わる中で、自分の地元の環境がどれほど恵まれていたかに気づいたんです。
地元のコミュニティカフェでは、自分のやりたいことを応援してくれる人がいて、イベントを立ち上げるときもアドバイスをくれるような環境がありました。その支えがあったからこそ、今の自分があると思っています。今度は自分が、そんな環境を提供する側になって、年齢に囚われることなく『やりたい』と思ったときにすぐ挑戦できる子どもを応援する存在になれたらと考えています」
Q3.活動の中で、悩みがあれば教えてください。
「もともとポジティブな性格ではなく、どちらかというと強迫観念に駆られて責任感が強すぎてしまうことが悩みです。頼られると自分がやらなきゃという気持ちが湧いてくるけれど、それが失敗したときは『自分じゃなくて他の人だったらもっと上手くいったのかも……』と自分を責めてしまいます。
でも、この人だからついていこうと自分を必要としてくれる人がいる限り、自分からやめることはないかなとも思うんです。不安になることも多いですが、最後にはやってよかったという達成感や、誰かの役に立てた喜びの方が大きいので、そういう瞬間の気持ちも大事にしながら続けています」
Q4. 活動を通して、実現したいビジョンは?
「常に楽しみがある社会を作り、世界から自殺をなくし、誰もが死にたいと思わない社会を作りたいです。非日常や新しいことを体験し続けることで、毎日の生活に楽しみややりたいことが生まれてくると思います。そうすれば、今死にたいと考えている人でも生きることを選べるようになるのではないかと思います。
そのためには、世界を面白い場所に変えることができるイノベーターが必要だと考えています。そして、そんな人を応援するためにやりたいことを形にできる場所として、塾を立ち上げました」
Q5. 将来の展望は?
「塾の運営を安定させ、全国展開したいと考えています。その先の目標として、将来的には自分自身で新しい技術を生み出せる人間になりたいです。人々は何があったら生きているのがもっとワクワクするのか、それを形にする会社を作りたいと思っています。
自分が生み出したものとの出会いを通して、より活動的になれたり、明るくなれたりする人が増えたらなとその可能性を考えるだけでワクワクしてきます」
功歩のプロフィール
年齢:19歳
出身地:福島県白河市
所属:武蔵野大学アントレプレナーシップ学部/novanexus
趣味:料理
特技:料理
大切にしている言葉:成功者になろうとするのではなく、むしろ価値のある人間になろうとしなさい
功歩のSNS
こういう活動をもっと広めて
子供たちにも体験させることでポイ捨てとかリサイクルとか環境について身を持って知るいい体験になるんじゃないかなぁ…こういう活動している人が居たら知り合いたい https://t.co/aU5ihqSzen
— 近藤功歩@世界から死にたいって感情を消す (@isapontasu) October 2, 2024
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Photo:Nanako Araie
Text:Honori Kukimoto