
「気になる10代名鑑」の900人目は、ザビエルエリザベスさん(19)。大学に通いながら、独特な世界観の音楽を作るクリエイターとして活動しています。曲が書けなくなるスランプの時期を乗り越えて、いまではタイプの異なるふたつの名義を使い分けながら楽曲制作に取り組むザビエルエリザベスさんに、活動を始めたきっかけや、これからの目標について聞いてみました。
ザビエルエリザベスを知る5つの質問
Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?
「R&Bとファンクを軸に、楽曲を作っています。独特な世界観を残しつつも、あくまでもポップスの域を出ないように意識しています。
アルバムなどのアートワークも基本的に自分で手がけているので、正直ちょっと大変ではありますね。でも、自分の音楽をたくさんの人たちに聴いてもらいたいので、とにかくSNSでの発信を止めないように心がけています」
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「もともと動画編集が好きだったんですけど、動画だと素材を撮りにいく必要があって。その手間や時間を節約しながら、何か創作できないかと考えたとき、楽曲制作が思い浮かびました。
実はそれまで、意識して音楽を聴くことってあまりなかったんです。でも、ピアノの経験があったので、iPhoneに入っているアプリの『GarageBand』を使ってスマホで曲を作り始めました。いまやっているジャンルで行こうと決めたのは、割と最近のこと。自分の好きなものや作っている曲を改めて振り返ってみたら、R&Bとかファンク系に近いのかも、と気づいて。それからいまの方向性を決めて、曲作りをするようになりました」
Q3. どんなことをテーマに活動をおこなっていますか?
「ザビエルエリザベスの名義では、へんてこな歌詞に、それと対照的なおしゃれなメロディーをつけることで“キモカワ”な雰囲気が出せるようにしています。歌詞をへんてこにしたら、あまり頭を使わずに聴けるかもしれないって思ったんです。あと、正直言うと、自分で聴いたときに恥ずかしさを感じないように、あえて変な歌詞にしているっていうのもあります。
もうひとつ、『崎山鬱』という名前でも活動をしています。こっちでは、逆に歌詞に力を入れていて。自分の思っていることや伝えたいことを歌詞にして、楽曲をつくっています」
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Q4. 活動をする中でつらかったことは?
「大学に入った瞬間、突然曲が書けなくなってしまって。理由はわからないけど、無気力に、ずっとぼーっとしてた時期がありました。
でも、何ヶ月後なのか、何年後なのかわからないけど、また曲を作りたいと思えるようになったとき『この何もしていない期間、何してたんだ!』って悔しくなるだろうなって気づいたんです。時間を無駄にするより、とにかくやる気が出なくてもやった方がいい、という精神でがむしゃらに頑張って、乗り越えました。
それに、同級生で、めっちゃ売れてる子がいるんです。はじめは目立たないような子だったんですけど、いまはもうSNSで2、3万人くらいフォロワーがいて。同じ学校、同い年で、ここまで差が出るのかって……。『すげえな』って思うのと同時に、モチベーションにもなっています」
Q5. 将来の展望は?
「とにかくたくさんの人に、自分の楽曲を聴いてもらえるようになりたいです。
フォロワー数や再生数など、目に見える数も大事ですけど、純粋に、自分の音楽が好きだなっていう人が増えてくれたら嬉しいですし、そうなれるよう地道に頑張っていきたいです」
ザビエルエリザベスのプロフィール
年齢:19歳
出身地:千葉県
趣味:映画、ラジオ
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Photo:Nanako Araie
Text:Haruhi Hirayama