
タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。
今回のテーマは「取得したい検定や資格」です。語学や専門技術、趣味・特技に関するものなど、幅広い分野でスキルや知識を客観的に証明してくれる検定や資格。いまの10代は、どんな目的で、どんな資格に挑戦しているのでしょうか。それぞれの勉強方法など、リアルな声を4人のティーンに聞いてみました。
1. うのさん「世界で通用する言語能力を獲得したい!」

学校の課外活動を通じて海洋問題にアプローチするほか、児童養護施設の子どもたちに向けたプロジェクトを立ち上げ、活動中の16歳。
「アメリカの大学進学希望者を対象としている標準テスト『SAT論理試験(SAT Reasoning Test)』や、国際英語能力試験の『IELTS(International English Language Testing System)』を受験しようと考えています。
世界で通用する言語の能力を獲得するために、国内外どちらでも受験できる試験や、検定を活用していきたいです」
2. 竹内伶さん「英語の資格が大学受験のアドバンテージに」

ケニアのスラム地区で、貧困の家庭に向けたボランティアや、平和教育に関する活動を取り組んでいる17歳。
「わたしは国際的な大学に進学したいと考えていて『英語技能検定準一級』と『IELTS』を受ける予定です。
大学入試では、総合型選抜と共通テストを受けるつもりはありません。なので、資格取得がアドバンテージになると思いました。この資格にチャレンジすることで、自分がいまどのくらいの英語力があるのか、客観的に見ることができます。
『英語技能検定準一級』は、単語を覚えることから始め、定期的に過去問題を解くなどしていました。最近では、すでに合格している方からアドバイスをもらいながら勉強を進めています」
3. 井上滉太朗さん「留学のために『IELTS』を受験予定」

音楽を通じて“情けなさ”と“荒々しさ”を表現することをテーマとし、ソロプロジェクト『Pastel Tang Club』の音楽活動を行っている19歳。
「将来的に留学をしたいと考えています。なので、いまは『IELTS』を受験する予定です」
4. はやとさん「就活だけじゃなく、将来の仕事に活かすための資格取得」

就活を始める前の高校生や大学生に向け、渋谷クロスFMでラジオ番組の制作に携わっている19歳
「大学3年生のうちに『日商簿記2級』を受験する予定です。
コンサルティング会社に勤めている先輩から、『日商簿記2級』は就活だけではなく、社会人になってからも役立つ資格だよ、と聞きました。なので、目先の就活だけを目的にするのではなく、社会人として働く将来の自分に投資するためにも、習得しようと考えています」
今回は、将来を見据えてさまざまな資格取得に挑戦する10代の声を聞くことができました。
大学受験や留学、将来のキャリアに向けて、いま何をすべきかをしっかりと見極め、選択しているようでした。自分自身の能力を図り、目標に向けて着実に努力している姿は、こちらまで背中を押されますね。それぞれの目標に向けて努力し続けるティーンたちを、これからも応援していきたいと思います。
Photo:Nanako Araie
Text:Serina Hirano