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後悔のない進路選択を。中学生の進路のミスマッチをなくすため活動する大学生【小池凜奈・19歳】

後悔のない進路選択を。中学生の進路のミスマッチをなくすため活動する大学生【小池凜奈・19歳】

「気になる10代名鑑」の845人目は、小池凜奈さん(19)。大学でアントレプレナーシップを学びながら、中学生の進路選択を応援する活動に取り組んでいます。自分自身も後悔のない選択をしていきたいと語る凜奈さんに、活動を通しての悩みや将来の展望について、根掘り葉掘り聞いてみました。

小池凜奈を知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?

高校生のころから活動している『高校生による合同高校説明会』を持続可能なものにするために、武蔵野大学のアントレプレナーシップ学部で、起業やキャリア教育について勉強しています。

地元の長野で開催している『高校生による合同高校説明会』は、その名の通り、中学生の高校選びを高校生がサポートする活動です。双子の姉妹である杏奈と、高校1年生のころから構想をねり続けていて、高校3年生でやっと開催できました。東京の大学に進学したいまでも続けることができていて、これからも継続的に取り組んでいきたいと思っています。

起業やキャリア教育を学んで、活動を続けるための力をつけていきたいです」

Q2. どんなことをテーマに活動をおこなっていますか?

『高校生による合同高校説明会』では、中学生と高校生が一対一で話をすることで、中学生は、リアルな高校生活を想像できるようになります。部活の練習時間とか、お昼休みの過ごし方といった日常を現役の高校生が伝えることで、入学したあとのギャップが減って、進路のミスマッチを減らしていきたいと考えています。

わたし自身、偏差値だけを見て高校を選択することに問題意識がありました。高校選びは、自分の人生を選ぶ最初の選択。なんとなく決めるのではなく、自分の意思で、納得ができる選択をしてほしいです」

Q3. 活動の中で、悩みがあれば教えてください。

取り組んでいる『高校生による合同高校説明会』の活動に対して、結果や持続性が求められるようになったことです。

高校生のころは、利益とかに関係なく、好きなことや興味のあることに全力で取り組んでいるだけで認めてもらえて、学校や地域からのバックアップがある環境だったんです。でも、わたしが大学生になって、活動における収益化や、資金調達などの課題が見えてきました。いまは助成金で成り立っているこの活動をどう続けていけばいいか、模索しています。

あとは、大学生、そしてゆくゆくは社会人として生きていくうえで、この活動にどこまで力を入れて取り組んでいけるのかなという不安もあって……。

それでも、参加してくれた方々からは、来年も続けてほしいと言ってもらえているんです。思いを引き継いでくれている後輩もいるので、これからも続けていきたいです」

Q4. 最近、新しく始めた挑戦はありますか?

学生の声を届けることをミッションとする『学生団体連合UNION』で、ラジオパーソナリティと、ポッドキャスターとしての活動を始めました。ポッドキャストは毎週金曜日に配信していて、好きなことに取り組む人をゲストに呼んで、活動内容や所属団体について話を聞いています。悩み相談をするときもあって、和気あいあいとした楽しい収録現場です。

すでに起業している方や起業をめざしている方、課外活動に取り組んでいる方など、ゲストとの話から刺激をもらっています」

 

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Q5. 将来の展望は?

『高校生による合同高校説明会』の活動では、地元の中学生が進路を選択するとき、最大限にサポートができる人でありたいです。地域に根付きながら、中学生がワクワクした気持ちで参加できて、楽しかった、参加してよかったと思ってもらえるような説明会に仕上げていきたいと考えています。

もっと先の将来は、まだはっきりとは決まっていませんが、後悔のないように、目の前に現れる選択を自分で決めていきたいです。

いつも何か選ぶときは、ワクワクして、心が向くほうを選ぶようにしているんです。それに、自分の意思で決めることで、たとえ周りに否定されたとしても最後まで突き通せると思うし、自分の人生をすばらしいものだと思えるようになるんじゃないかな。自分の人生を肯定できるような選択をしていきたいですね」

小池凜奈のプロフィール

年齢:19歳
出身地:長野県下伊那郡
趣味:ガチャガチャ集め
特技:はみがきが上手にできます!
大切にしている言葉:綺麗事を続けよう

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Photo:Nanako Araie
Text:Serina Hirano

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Serina Hirano

エディター/ライター

東京と静岡の二拠点生活。リアルを懸命に生きている若者を応援するため、パラレルワーカーとして活躍中。インタビュー記事を基点とし、学生やスターアップ企業、まちづくりの領域まで幅広く活動しています。ライター兼ディレクターとして、2024年からsteenzに携わる。

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