Teenage Realities

位置情報共有アプリ、使ってる?活用術や使わない派の本音も聞いてみた【10代リアルVOICE】

位置情報共有アプリ、使ってる?活用術や使わない派の本音も聞いてみた【10代リアルVOICE】

タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ10代リアルVOICE

今回のテーマは、いま自分がどこにいるのかを共有することができる「位置情報共有アプリ」について。待ち合わせなどの場面で使っている若者がいる一方で、プライバシーや安全性を疑問視する声もあがっています。いまを生きる10代は、どう感じているのでしょうか。実際に使ったことがあるのか、メリットやデメリットだと感じていることなど、4人のティーンに根ほり葉ほり聞いてみました。

1. 手島 美月さん「使ってみたら、便利さを実感。気軽に誘えるし、待ち合わせにも役立ちました」

18歳。福島県のいわき市を拠点とし、大学に通いながらも地域を盛り上げようと学生団体を設立して活動中。

「中学生のころから高校にかけて、使っていました。

友達の影響でなんとなく使いはじめたのですが、実際に使ってみると便利な点が多かったです。待ち合わせのときはもちろん、たまたま近くにいるときにちょっと誘ってみておしゃべりしたり、そのまま一緒に遊びに行ったりすることもありました。

恋人の浮気対策に使っている友人もいましたね(笑)

そのときに使っていたアプリはサービスを終了してしまったのですが、周りの友達が使いはじめたら、別のアプリで再開するのもアリだと思っています」

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2. 棚澤直さん「待ち合わせ場所はLINEで伝えればOK。ひとりの時間も楽しみたいんです」

17歳。オール・インクルーシブな社会の実現をめざして、イベントを主催やアパレルのプロジェクトに参画しながら活動中。

「位置情報共有アプリは使っていません。

ひとりの時間を大切にしたいタイプなんです。位置情報を共有していると、常に誰かに見られていると感じてしまって……。

待ち合わせのときに役立つと聞いたことはありますが、待ち合わせより早い時間に行ってひとりでその辺を散策したり、面白そうなお店を探したりすることも、楽しみのひとつだと思っています。

待ち合わせをするときは、LINEでいまいる場所を伝え合うことが多いので、不便だと感じたことはありません。これからも、使う予定はないかなと思っています」

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3. 松澤智朗さん「プライベートの空間がなくなってしまう気がして、あまり魅力は感じていません」

17歳。盆栽から生まれる交流をヒントに、地域創生にも取り組みたいという気持ちで盆栽の魅力を広めるための活動中。

「位置情報共有アプリは、監視されているような感覚があって、使っていません。自分のプライベート空間がなくなってしまう気がしてしまって。どんな生活を送っているかを予測される気がして、危ない面もあるのかなと思っています。

恋人同士で位置情報を共有している友達もいますが、一緒にいない時間も含めて、恋人同士で時間をかけて関係を築いていくことも大切なんじゃないかな。なので、位置情報アプリにはあまり魅力を感じていないです」

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4. ゆーなしさん「自分だけの時間も大切にしたいので、使っていません」

19歳。声優をめざして専門学校に通いながら、炎症性腸疾患(IBD)と過敏性腸症候群(IBS)という難病を広められるよう活動中。

「位置情報共有アプリは、使っていません。

常に居場所を把握されるのが嫌で。自分だけのひとりの時間も大切にしたいと考えています」

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位置情報共有アプリは、待ち合わせがスムーズにできて便利という声もありましたが、魅力を感じない、使っていないという10代がほとんどでした。ひとりの時間を大切にしたいと考えるティーンが多いようです。利便性だけでなく、安全性や、友だち同士のプライバシーにも配慮していく必要がありそうですね。

Photo:Nanako Araie
Text:Serina Hirano

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Serina Hirano

エディター/ライター

東京と静岡の二拠点生活。現代を懸命に生きている若者を応援するため、フパラレルワーカーとして活躍中。インタビュー記事を基点とし、学生やスターアップ企業、まちづくりまで幅広く活動しています。ライター兼ディレクターとして、2024年からsteenzに携わる。

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