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「正しさ」と「楽しさ」の両立をめざして。超有名ビジネスメディアにコラムを連載する大学生【土田淳真・18歳】

「正しさ」と「楽しさ」の両立をめざして。超有名ビジネスメディアにコラムを連載する大学生【土田淳真・18歳】

「気になる10代名鑑」の819人目は、土田淳真じゅんまさん(18)。高校の卒業式で読んだ答辞がSNSで話題になったことをきっかけに、『ダイヤモンド・オンライン』で教育・受験に関するコラムを連載しています。正しさと楽しさの両立を大切にしながら活動していると話す土田さんに、現在の悩みや今後の展望について聞いてみました。

土田淳真を知る5つの質問

Q1. プロフィールを教えてください。

東京大学に通いながら、ビジネス情報を発信するWEBサイト『ダイヤモンド・オンライン』で、教育や受験に関する記事の連載をしています。高校の卒業式で読んだ答辞がSNSで話題になったことをきっかけに、声を掛けていただいて。今年の8月から始めました。

連載を引き受けた理由は、もともと文章を書くのが好きだったっていうことと、肩書きじゃないですけど、ひとつ自分の軸が定まることによって、今後新しい領域にも切り込んでいきやすくなるんじゃないかなって思ったんです。

執筆活動以外にも、いろんな活動に関心があって。いまは大学のサークル活動を通じて、東南アジアの協力活動や交流に関わったり、中学時代から日本史の家系図研究にも取り組んでいたりします」

Q2. これまでに影響を受けたものは?

朝日新聞の天声人語を書かれていた、深代惇郎さんの文章です。中学2年生のころ、学校の国語の授業で初めて読んだときに、『なんて美しい文章なんだろう、自分もこういう文章を書けるようになりたい』と思って。中学・高校時代は生徒会に所属していたので、挨拶文などを書く機会が多かったのですが、そういうときに意識していました。卒業式での答辞は、その集大成のようなものです。

ただ、文章や言葉っていうのは、あくまで手段のひとつなので、それを目的にはしたくないなと思っています。発信したくても発信しきれなかったもの、受け取りたくても受け取りきれなかったものが必ずあって。どうしても100%伝えることはできないけれど、それをできる限り100%に近づけていくのが、僕にとって文章を書くということなんです」

Q3. 活動する中で、悩みはありますか?

高校生まではずっと生徒会に所属していて、使命感みたいのものをもっていられたんですけど、大学生になってそれがなくなったいま、自分はどこをめざしているのか、どんな人間なのかとかを考えるようになって。専門性を突き詰めていくのか、それとも広く浅くやっていくのがいいのか、悩んでいるところです。

あと、大学に入ってからは、まわりのレベルの高さを実感しています。入学して気が付いたのは、東大生は天才ばかりではないってことなんです。自分が1を聞いて5を知ることができるとしたら、彼・彼女らは10を知ることができる。その違いは努力の量や質の差だし、みんな自分の延長線上にいるんだなってわかって。

やっぱり悔しさはありますけど、そういう環境に身を置けるっていうのは、東大のひとつの良さでもあり、逆に少し窮屈な部分でもあるなと思っています」

Q4. 活動の中で大切にしていることはありますか?

物事を図る側面には『正しさ』と『楽しさ』のふたつがあると思っていて。『正しさ』だけだと、人の心を動かすことはできないし、『楽しさ』だけだと秩序がなくなってしまう。それを両立していくことが大切なんじゃないかなって考えています。

生徒総会という、生徒会の活動を報告する全校集会があるんですけど、例年はただ原稿を読むだけで、『つまらない』という声が多く寄せられていました。そこで、自分たちの代では、生徒会の活動をコミカルな内容で表したビデオをつくって、それを流しました。

結果的に、きちんと聞いてくれる人が増えて。それは見てくれる人にとっての『楽しさ』でもあったんですけど、やる側にとっての『楽しさ』にもつながったし、『正しく』進めることもできていた実感もあります。ある意味、僕が求める『正しさ』と『楽しさ』、その両方が極地に達したような出来事だったと感じています」

Q5. 今後の展望は?

『正しさ』と『楽しさ』の両方を実現できる場として、学校や都市をつくることに興味があります。

学校という面では、中高一貫校をつくりたいと考えています。それはやっぱり、自分が学ぶことができた環境に対する恩返しはしていきたいなと思っているのと、あとは僕の人生の目標として、純粋に『学ぶ』っていうのはどういうことなのかを伝える立場に携わっていきたいなという思いがあるからです。

都市開発については、トヨタの『ウーブン・シティ』を見て単純に面白そうだなと思ったことがきっかけです。テクノロジーという側面から見てもそうですし、移民に対する社会の受け止めみたいな部分でも、実験的に街をつくってみて、実際どうなのかってことを考えていくのは有効だと思っていて。そこには正しさだけじゃなくて、楽しさもあるんじゃないかなって考えています」

土田淳真のプロフィール

年齢:18歳
出身地:東京都
所属:東京大学、NPO法人MIS 日ASEANユースサミット実行委員会
趣味:お城めぐり
特技:サイゼリヤの間違い探し
大切にしている言葉:「疾風知勁草」(『後漢書』・王覇伝)

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https://note.com/wakai757/n/n81c596a61866

Photo:Nanako Araie
Text:Fuka Hagai

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Fuka Hagai

ライター

2003年生まれ、愛知県出身。立教大学社会学部メディア社会学科 在学中。Steenzには2024年より参加し、学生ライターとして「気になる10代名鑑」のインタビュー記事制作に携わる。

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