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音楽の力で誰を救い、いじめを無くしたい。NPO法人の立ち上げにも関わったシンガーソングライター【橋詰昌慧・18歳】

音楽の力で誰を救い、いじめを無くしたい。NPO法人の立ち上げにも関わったシンガーソングライター【橋詰昌慧・18歳】

気になる10代名鑑の760人目は、橋詰昌慧さん(18)。シンガーソングライターとして音楽活動をしながら、いじめ防止などの社会活動にも精力的に活動をしている橋詰さんに、活動をはじめたきっかけやこれからの目標について、詳しく聞いてみました。

橋詰昌慧を知る5つの質問

Q1. どのような活動をしていますか?

小学5年生からシンガーソングライターとして活動をしています。また音楽を通して、地元の社会福祉協議のボランティアとして、いろんな施設で演奏するなど、いじめ自殺防止活動にも力を入れています。

アーティストとしてのライブ活動をおこないつつ、昨年は同年代の仲間たちだけで、青少年の健全育成を目的としたNPO法人『パステル・ペッパー・マジック』を組織しました。子どもたちの気持ちや苦悩を、それに同じだったり近い年代の視点からも寄り添うことが大切だと思い、立ち上げました。その活動のひとつとして毎週木曜日に音楽を交えたお悩み相談配信をYouTubeでおこなっています」

Q2. 活動を始めたきっかけは?

「小さいころから歌うことが好きだったのですが、小学校のとき、いじめにあってつらい経験をしたことがあって。そんなときに、尾崎豊さんの『僕が僕であるために』という歌の『僕が僕であるために勝ち続けなきゃならない』という歌詞に救われました。当時の僕には、この歌詞が自分の弱さというか ダメになりそうな自分に勝っていかなきゃいけないっていうふうに聞こえて。

これをきっかけに、音楽には人を救うことができる大きな力があることに気づいて。自分と同じのように傷ついたり、悩んでいたりしてる人を、自分の歌で励ましたい思うようになって、シンガーソングライターになろうと思いました」

Q3. 活動を通して、実現させていきたいビジョンは?

僕の歌を聴いて、たくさんの人が、メッセージを深く受け取ってほしいなと思っています。音楽の楽しみ方は自由だし、流行ってる曲をなんとなく聴いて、この曲なんとなくいいから聴く、みたいな聴き方ももちろんいいけど、歌に込められたメッセージや真意、歌詞と音の流れといった、深いところまで音楽を味わうと、より心が動かされていくと思っていて。

そんなふうに音楽を聴く人が増えていってくれたら、すごくうれしいです。僕自身、そのためにはたくさんの人に響くような音楽をつくって、たくさんの誰かに寄り添い元気を与えていきたいです」

Q4. 印象的だった出会いを教えてください。

「中学1年生の終わりに、自殺防止の国際機関国際ビフレンダーズから依頼を受けて、MISIAの『Everything』を作曲したことでも有名な、作曲家の松本俊明さんとチャリティーコンサートで共演をする機会があったんです。松本さんは、作曲家として活動をされながら、いじめ防止などの社会活動にもずっと力を入れていらっしゃる方で。

僕が目標としている『子どもたちが楽しく幸せに学校生活を送っていけるような社会』を実現させるための活動をされている様子を知ることができて、感銘を受けました。音楽と社会のつながりの重要性を実感することができましたし、『松本さんのように影響力のあるアーティストになれるように頑張ろう』と、活動の原動力にもなった大切な出会いです」

Q5. 今後の目標は?

「表現者として、多くの人に寄り添える楽曲の制作とパフォーマンスをしていきたいと考えています。それを伝えるために多くの社会活動に参加していくことを大切にしています。

その第一歩として、自分たちで立ち上げた『パステル・ペッパー・マジック』で、この夏から、全国の小中学校を訪問し若者を取り巻くいじめや不登校、SNS問題を扱った講演会活動を展開していく予定です。

こうした社会活動を音楽とつなげて、もっと広げていけたらいいなと思っています」

橋詰昌慧のプロフィール

年齢:18歳
出身地:大阪府高槻市
所属:早稲田大学、NPO法人パステル・ペッパー・マジック
趣味:ダンス、絵を描くこと
大切にしている言葉:未知の理(人生は振り返ったときに真実を表す)

橋詰昌慧のSNS

★Instagram

★YouTube

Photo:Nanako Araie
Text:Haruhi Hirayama

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Haruhi Hirayama

ライター

2004年生まれ。埼玉県在住。青山学院大学総合政策学部在学。趣味は、登山。新しい出会いを大切にしていきたい。

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