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10代は洋服のコーディネート、何を参考にして決めている?雑誌は読んでる?それともインスタ?リアルを聞いてみた【10代リアルVOICE】

10代は洋服のコーディネート、何を参考にして決めている?雑誌は読んでる?それともインスタ?リアルを聞いてみた【10代リアルVOICE】

タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ10代リアルVOICE

今回のテーマは「洋服のコーディネート」について。かつては、雑誌を見たり、ショップの販売員さんを参考にしたりなどが主流ですが、SNSをはじめ、多くのツールを駆使している10代は、いったい何を参考に、洋服を決めているのでしょうか。洋服を選ぶときに参考にしている情報源からコーディネートの決め手まで、根ほり葉ほり聞いてみました。

1. 佐藤綾音さん「雑誌を参考にしながら、自分が好きな服を着ています」

17歳。悩みを抱える中高生をひとりでも減らしたいという思いから、メンタルケアを行う学生団体『empathieエンパティー』を立ちあげて活動中。

「『non-no』という雑誌の誌面をみながら、着たい組み合わせのコーディネートや色を参考にすることがあります。でも、まるごと参考にするということはあまりなくて、自分の着たいものをいちばんに考えて、コーディネートを決めています。

自分に似合うかどうか、着ていて心地いいか、着回せるかを大切にしているので、流行はあまり気にしていません。流行に関わらず、こんな服が欲しいなぁとなったときには、好きなブランドのサイトを見たり、実際にお店を回ったりして、納得のいくものをじっくり探すようにしています」

悩みを抱える中高生をひとりでも減らしたい。仙台を拠点にメンタルケアの学生団体を立ちあげた高校生【佐藤綾音・17歳】
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2. 加藤実希さん「好きなアパレル店員さんをフォローしています」

「スポーツ=我慢」という価値観を変えたい!スポーツメンタルトレーニングを学び競技にも挑戦する大学生【加藤実希・19歳】

19歳。学生団体ORYVESに所属し、AO入試についての座談会などさまざまなイベントを開催。大学ではスポーツメンタルトレーニングについて学ぶ。

「Instagramで、好きな系統のアパレル店員さんのアカウントをフォローしています。店員さんの投稿で、かわいいと思ったコーディネートをひとまず保存して、あとから見返すようにしています。

ただ、実際にそのアイテムをそのまま買うことはほとんどなくて、“見る専”みたいな感じです」

「スポーツ=我慢」という価値観を変えたい!スポーツメンタルトレーニングを学び競技にも挑戦する大学生【加藤実希・19歳】
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「気になる10代名鑑」の676人目は、加藤実希さん(19)。学生団体ORYVESに所属し、AO入試についての座談会など様々なイベントを開催しています。もともと大好きなフィギュアスケート競技に携わりたいという思いから、大学 […]
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3. あべいあるなさん「何かを参考にして服を決めることはありません」

国籍に関係なく、日本の良さを守り続けられるように。富士吉田市の活性化に取り組む高校生【あべいあるな・17歳】

17歳。地元・山梨県富士吉田市の活性化に取り組むNPO法人に所属して、地域のためにさまざまな取り組みをおこなう。

「服装について、何かを参考にして服を決めることはあまりなくて、基本的にいいなと思う洋服があったら、その都度買っている感じです。でもそうすると、着る服がいつも固定化されてしまっているなぁと感じることも多いので、有名なインフルエンサーさんとか、たまには雑誌とかを参考にしてみたいと思うこともあります。

いろんな人のコーディネートを参考にして、いつもとは違った服を着てみたいなって最近は思っています」

国籍に関係なく、日本の良さを守り続けられるように。富士吉田市の活性化に取り組む高校生【あべいあるな・17歳】
国籍に関係なく、日本の良さを守り続けられるように。富士吉田市の活性化に取り組む高校生【あべいあるな・17歳】
「気になる10代名鑑」の667人目は、あべいあるなさん(17)。地元である山梨県富士吉田市の活性化に取り組むNPO法人に所属して、地域のためにさまざまな取り組みをしています。さまざまな国の人とともに、地域をつくっていける […]
https://steenz.jp/26274/

4. 黒澤諒さん「自分の役割をまっとうするために洋服を決めています」

メイクは自己表現する最高の手段!コスメを通じて“ジェンダーステレオタイプ”のアップデートに挑む【黒澤諒・17歳】

17歳。ジェンダーステレオタイプのアップデートをめざし、メイクや美容の発信などをおこなう『re-make』プロジェクトを立ち上げ、現在は法人化を目指して活動中。

「学生ということもあって、休日以外はコーディネートを考えることがあまりないです。でも、制限された服装の中で、どう着こなすかを意識しています。例えば、少し大きめなセーターを着るようにしていたり、ジャケットを着るときには袖からセーターがでるような、いわゆる『萌え袖』っぽく着ています。

それは、僕が昔から異性からも同性からも『かわいい』って言ってもらうことが多いからですね。人から言われるっていうことは、他人から見た自分はそういうふうにて映っているわけで、それに沿って過ごしていれば、自分の役割がまっとうできるって考えているんです。

服装を考えるときには、そのときに自分がどう在るべきなのか、生存戦略として最適なのか、自分はその場でどう振る舞いたいかによって決めています」

メイクは自己表現する最高の手段!コスメを通じて“ジェンダーステレオタイプ”のアップデートに挑む【黒澤諒・17歳】
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「気になる10代名鑑」の677人目は、黒澤諒さん(17)。ジェンダーステレオタイプのアップデートをめざし、メイクや美容の発信などをおこなう『re-make』プロジェクトを立ち上げ、現在は法人化を目指して活動しています。さ […]
https://steenz.jp/26150/

インフルエンサーや雑誌を参考にして洋服のコーディネートを決めている10代がいる一方で、それほど情報収集をせずに、自分が着たい服をチョイスしたり、TPOに合わせて自分の役割を表現するためにコーディネートを決めている10代もいるようでした。多様性の中で生きているぶん、自分の軸をしっかりもって、服装も決めているのかもしれないですね。

Photo:Eri MiuraNanako Araie
Text:Serina Hirano

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Serina Hirano

エディター/ライター

1994年生まれ、東京都出身。現代を懸命に生きている若者を応援するため、フリーランスとして活動。カフェ店員をしながら医療に関する記事を執筆し、2024年よりライター兼エディターとしてsteenzに携わる。各業界に対して様々な側面から活動している。

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