「気になる10代名鑑」の726人目は、小磯由衣さん(17)。将来的にエンタメ業界に関わることをめざして、高校に通いながら、フリーペーパーの記者やインターンなど、さまざまな活動に参加しています。「K-POPのように、国境を越えて人々を魅了するエンタメをつくりたい」と話す小磯さんに、活動を始めたきっかけや、抱えている悩みなどを聞いてみました。
小磯由衣を知る5つの質問
Q1. いま、いちばん力を注いでいる活動は?
「将来、エンターテインメント業界で働くという夢に向かって、スキルアップに役に立ちそうな課外活動に参加しています。
高校生向けのフリーマガジン『ch FILES』では、アーティストや芸能人への取材をしています。どんなことを聞くと、読む人が喜んでくれるかをいちばんに意識しています。取材を通して、エンタメ業界の現場の雰囲気を少し知ることができるので、とてもやりがいがあります。あとは、株式会社Unpackedでおこなっている『みらい事業部』の手伝いもしています。企業とU‐18の世代が手を取り合って未来をつくれるようなプロジェクトをしています。
高校生が、業界の裏側に直接関われる機会はとても少なくて……。だからこそ、とにかく関係者の方に話を聞くこと、そして、自分の熱意を知ってもらうことを頑張っています! “エンタメ作りたい高校生”として多くの人に知ってもらい、自分で企画やプロデュースをして、直接エンタメにアプローチできるような活動に繋げられたらいいなと思っています」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「エンタメ業界で働きたいと思ったのは、中学生のころ。当時、K-POPにハマっていたこともあり、韓国に行ったんです。そのときは、ちょうど日韓関係が悪化して、そういう報道もたくさん目にしていて。でもアイドルのツアーは、そんな国際情勢とまったく関係なく、どこの国の人でも、関係なく盛り上がっていたんです。その温度差に衝撃を受けたし、エンタメの力にも気づかされました。
それで、わたしも国を越えて、たくさんのひとを感動させる仕事がしたいと思い、エンタメ業界をめざすようになりました」
Q3. 活動をしてきた中で印象的だった出来事は?
「『みらい事業部』での活動で、スカウトのお手伝いをさせていただいたことです。実際に自分が声をかけた人に、会社からオファーがいくことがあって。もしかすると、その人の人生が変わるかもしれない瞬間に立ち会えたという経験は、ワクワクするというよりも、大きな責任を感じました。
これは、わたしがめざしているエンタメにも共通していると思っていて。エンタメも、見てくれるたくさんの人の人生を変えるかもしれない。また、プロジェクトの裏側で働いている人たちの熱意を間近で感じて、将来の目標がさらに確実になるきっかけになりました」
Q4. 活動する中で悩みはありますか?
「『ホントに夢をかなえられるのかな……』と考えてしまって、不安がどんどん大きくなってしまうことがあります。
エンタメ業界で働きたいという夢が決まったとき、業界についていろいろ調べていたのですが、調べれば調べるほど、不安やプレッシャーを感じてしまって。なかなか具体的な活動に踏み出せずにいました。でも、高校生になってからは、“とにかくやってみよう! 思ったよりなんとかなる!”って思うようにして、勇気を出して前に進めるようになりました。最近は、活動することで不安がなくなっていくような感覚があります。
もちろん不安はないほうがいいけど、逆に不安がなくなって自分に満足したらモチベーションもなくなってしまうので、なくなりすぎてもいけないと思っています」
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Q5. 今後の展望は?
「エンタメ、特に音楽を裏側から支えるような仕事をしたいです! 理想は、いまのK-POPのようなレベルで、世界に影響をもたらせるようなアーティストを育てること。
韓国では、すでにアーティストが輝けるような理想の状態ができあがっていると思っていて。なので、その夢を叶えるために、大学では世界の文化を勉強して、どんなものが世界中の人に受け入れられるのか、いま人気のあるものがなぜ人気なのか考えていきたいです。
また、日本でのインターンにとどまらず、韓国に留学して、現地でエンタメビジネスを学びたいと思っています。アイドルになるために韓国に留学する人がいるように、裏方も本場で勉強する必要があると思っていて。韓国で学んだことを日本に持ち帰って、日本の音楽業界に還元できたらと思っています」
小磯由衣のプロフィール
年齢:17歳
出身地:東京都千代田区
所属:早稲田大学本庄高等学院、ch FILES
趣味:K-POPを聴くこと、ライブに行くこと
大切にしている言葉:奇跡は自分で起こす
小磯由衣のSNS
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Photo:Nanako Araie
Text:Haruhi Hirayama