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「スポーツ=我慢」という価値観を変えたい!スポーツメンタルトレーニングを学び競技にも挑戦する大学生【加藤実希・19歳】

「スポーツ=我慢」という価値観を変えたい!スポーツメンタルトレーニングを学び競技にも挑戦する大学生【加藤実希・19歳】

「気になる10代名鑑」の676人目は、加藤実希さん(19)。学生団体ORYVESに所属し、AO入試についての座談会など様々なイベントを開催しています。もともと大好きなフィギュアスケート競技に携わりたいという思いから、大学ではスポーツメンタルトレーニングについて学んでいます。その行動力の源と将来の夢について迫りました。

加藤実希を知る5つの質問

Q1. いま取り組んでいる活動について教えてください。

中高生を支援する学生支援団体『ORYVES』にコミュニケーションディレクターとして所属していて、いまはAO入試や総合型選抜についての座談会を開催したり、模擬出願イベントを開いたりしています。中高生を対象としたイベントなので、いい意味で緊張感のない(笑)、参加してくれる人たちが安心できる雰囲気づくりを大切にしています。

この春から大学に進学したのですが、そこではスポーツメンタルトレーニングについて学んでいます。授業での学びのほか、資格取得のために、個人的にスポーツの現場で働くトレーナーの方々に、インタビューやアンケートをおこなっています」

Q2. 活動を始めたきっかけは?

「『ORYVES』で活動し始めたのは、高校2年生のとき、メンバーに出会えたのがきっかけです。わたしのまわりには学生団体で活動している人はいなかったので、たくさんの刺激を受けたし、わたしも人を支えられる人になりたいと思って、参加を決めました。

スポーツメンタルトレーニングについて学ぼうと思ったきっかけは、中学受験に失敗して落ち込んでいたときに、フィギュアスケートに勇気をもらったことでした。テレビでたまたま流れていた全日本選手権で、坂本花織選手が圧巻の演技をしてオリンピックへの切符を勝ち取ったのを見て、心を打たれたんです。

そこからスケートにハマって、試合を見に行くうちに、フィギュアスケートの選手がメンタルケアについて悩みを抱えているということを知って。それで、メンタルトレーニングについて興味をもつようになりました」

Q3. 活動をするうえで、大切にしていることは?

「昔はあまり積極的に行動するタイプじゃなかったので、『あのとき行動しておけばよかった……』と後悔した経験があるんです。それ以来、『行動しないで後悔したくない!』という思いが強くなって、当たって砕けろの精神で、最初の一歩を踏み出すことを大切にしています。

インターンシップで出会ったメンバーと『ORYVES』の活動を始めたのもそのひとつ。また自分自身、高校生のときにビジネスコンテストに参加したことが大きな糧になっているので、いつか自分でも、中高生が緊張せずに本来の力が発揮できるようなビジネスコンテストを開催したいという思いがあります。

新しいことを始めるのは不安もありますし、まわりから何か言われることもあるけど、誰もが恐れずにやりたいことにチャレンジできる世界になればいいなと思います」

Q4. 最近新しく始めた挑戦は?

大学に入って、フィギュアスケートを始めました!

やってみてわかったことですけど、フィギュアスケートって、技を決めるのにすごく集中力が必要なうえに、コーチに指導されたことも配慮しないといけなくて、とてもプレッシャーがかかるし、思っている技を成功させるのは難しいんです。

わたしも実際に競技をやってみて、選手のメンタル面の気持ちを深く理解できるようになったし、この経験は、将来、アスリートのメンタル面を支えるとき、とても役立つと思っています」

Q5. 今後の展望は?

将来はスポーツメンタルトレーナーになりたいので、まずは資格取得に向けて、勉強を続けていきたいです。

スポーツっていまだに精神論が根強くて、我慢するのが普通であるという常識が強くて。スポーツメンタルトレーニングも、そういうものからの逃げなんじゃないかって思われていたりするんです。でも、そういう精神論に支配されないでもスポーツが続けられる社会であるべきだし、すべてのアスリートが競技に取り組みやすい環境を、わたしの手でつくっていきたいです!

いま考えているのは、性格診断みたいに、気軽に誰でも取り入れられるような、スポーツメンタルトレーニングのシステムの実現です。そのためにも、部活のフィギュアスケートや心理学の学習を頑張ります!」

加藤実希のプロフィール

年齢:19歳
出身地:愛知県名古屋市
所属:学生団体ORYVES
趣味・特技:スポーツ観戦、アヒルのモノマネ
大切にしている言葉:思い浮かばない夢はかなわない

Photo:Nanako Araie
Text:Koyuki Michishita

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Koyuki Michishita

ライター

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