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ILLIT、BOYNEXTDOOR・・・新グループのコンセプトから考えるK-POPシーンの最新トレンド【Steenz Breaking News】

ILLIT、BOYNEXTDOOR・・・新グループのコンセプトから考えるK-POPシーンの最新トレンド【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、楽曲やグループのコンセプトに大きな変化が生じつつあるK-POPシーンの“今”をご紹介します。

話題沸騰のILLIT、そのコンセプトから感じられるK-POPシーンの変化

サバイバルオーディション番組『R U Next?』の合格者5名によって結成されたK-POPガールズグループの『ILLIT』が、大きな話題を集めています。

 

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3月25日に韓国でデビューアルバム『SUPER REAL ME』を発売し、正式なデビューを果たした彼女たちは、同アルバムのタイトル曲『Magnetic』で多くのファンの心をつかみました。この曲は韓国の主要音楽チャートで上位に入ったほか、アルバムも発売初週に38万枚以上を売り上げ、K-POPガールズグループのデビューアルバム初週セールスにおける新記録を達成しました。

このILLITのコンセプトやリリースした楽曲の雰囲気などについて、現在、ILLITの所属事務所『HYBE』と、ILLITよりも前に同様のコンセプトを掲げていたNewJeansの所属事務所『ADOR』が、アイデアの盗用疑惑などをめぐって真っ向から対立しており、今後もその動向に注視が必要です。

しかし、そもそもILLITのような“ナチュラルな少女らしさ”を全面に押し出したグループが人気を集めるようになったのは、やはりNewJeansの鮮烈なデビューがあったからこそ。

それまでのK-POPの世界では、ガールズグループといえば「ガールクラッシュ(女性が憧れる魅力を備えた女性像のこと)」なコンセプトを掲げるグループが大半を占めていました。そこに、“自然体で親近感の湧く少女たち”を演出したNewJeansが登場したことで、K-POPシーンのトレンドは少しずつ変わっていったのです。

K-POPでは「イージーリスニング」がトレンド?

NewJeansの楽曲は、「イージーリスニング」というジャンルを意識してつくられていることがほとんどです。

イージーリスニングとは、本来は「何の予備知識がなくとも、誰でも聴きやすいメロディやサイズ感の楽曲」という意味ですが、最近のK-POPシーンでは少し変化した意味で使われることも多く、そうした文脈の中では「ライトに聴けて、ガールクラッシュのようなコンセプチュアルな内容ではなく、日常的な内容を歌っている楽曲」というニュアンスも含んでいます。

そうしたイージーリスニングな楽曲で、瞬く間に世界中のファンを魅了し、一定の成功をおさめたNewJeansが現れたことで、それまではガールクラッシュなコンセプトを描き、強烈で華やかな雰囲気の楽曲が好まれていたK-POPシーンに、「ナチュラルさ」や「ファンの日常に近い、親近感の湧く魅力」をコンセプトとして掲げるという、新たなトレンドが生まれました。

こうしたトレンドは、2023年にデビューした『RIIZE』や『BOYNEXTDOOR』、2024年にデビューした『TWS』などにも見られています。聴きやすいメロディで、メンバーの等身大の姿や年齢相応の感性を反映させた楽曲は、例えばRIIZEの『Love 119』が日本でも大きな支持を集めたように、すでに多くのK-POPファンに受け入れられていることがうかがえます。

世界を魅了するK-POPのトレンドから目が離せない

K-POPシーンはトレンドの移り変わりが非常に激しい世界ではあるものの、今後しばらくは、イージーリスニングやナチュラルな魅力を打ち出したコンセプトが大きな流れをつくっていきそうです。

このトレンドを踏まえて、今後どのような新しいコンセプトが生まれてくるのか、K-POPの最新動向から目が離せません。

Text:Teruko Ichioka

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Teruko Ichioka

ライター・編集

フリーライター。好奇心の強さは誰にも負けない平成生まれ。得意領域もスタートアップ、ビジネス、アイドルと振れ幅が広い。

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