タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。
今回のテーマは「メンタルケア」について。ゴールデンウイークも終わり、新しい環境の変化についていけずに無気力になったり、眠れなくなったりする、いわゆる「五月病」に悩まされている人も増えてきたのではないでしょうか。では実際に10代は、どのくらいメンタルの揺らぎを感じているのでしょう。そこで今回は、4名のティーンに、メンタルブレイクしてしまったときのケア法について聞いてみました。
1. Sonoさん「友達や母にまずは相談。あとは歌を歌ったり睡眠を意識するようにしています」
「5月だからといって、メンタルが崩れることは少ないほうだと思いますけど、人間関係のことで悩むことはあります。ずっと仲が良かった友達に、理由がわからないまま冷たい態度を取られてしまったことがあって……。そのときはかなり落ち込んで、ずるずると引きずっていました。
落ち込んでしまったときは、他の気のおけない友達や母親などに相談すると気分が晴れるので、そうするようにしています。あとは、とにかく寝ること! それと、お風呂や自分の部屋などで好きな歌を熱唱することも、わたしなりの解決策です。テイラー・スウィフトを熱唱します」
2. えむあいけーゆさん「自分で自分を褒める!あとは、気が済むまでカラオケで歌います」
「自分の好きなことをしていたり、好きな服を着たりしているときに何か言われてしまうと、落ち込みます。それが積み重なると、『生きている価値ってあるのかな』って思うことも。そんなときは自分で自分を褒めまくって、好きなものを買って、自分を否定する意見を聞かないようにしています。
あと、疲れを感じたときはとにかく寝るようにしています。それと、やっぱりカラオケがいちばんのストレス発散だと思っているので、カラオケに行くことも多いです。あいみょんが好きなので、気が済むまであいみょんを歌ったり、友達とテンション上がる曲を歌ったりして、気分を上げるようにしています」
3. 鈴木大輝さん「普段行かないような場所に行って、気分がリフレッシュします」
「基本的にはメンタルは強いほうで、あまり落ち込むことはないのですが、たまに何日も疲れが取れなかったり、どうにも解決できない問題に直面したとき、ちょっと気分がブルーになることがあります。
そんなときはとりあえず寝ます! それでもダメなら、気分転換にいつもと違う場所に行ったりします。たとえば、ちょっと高めのレストランでおいしいものを食べるとか、作業場所を変えてみるとか。オシャレなところが好きなので、そこでリフレッシュするようにしています!」
4. ちうけたさん「睡眠と食事。あとは友達と喋り倒せば、だいたいの悩みは解決できています」
「季節に限らず、友達の言葉や言動に振り回されて疲れてしまったり、自分の成長に焦りを感じたり、好きなことがなかなかできなくなったりしたときは、メンタルブレイクしがちだと思います。
でも、すごく病んだり、落ち込んだりするってことはほとんどないです。なぜなら、寝たら忘れちゃうから。わたしは基本、寝たりゴロゴロしたり、おいしいもの食べたりすると回復します。意外とそこまで気にしていないのかもしれませんね(笑)。
それでも、うまく寝れなかったり疲れを感じたりするたときは、気が合う子としゃべり倒します。誰かに悩みや考えを話すと、自然とスッキリするんです」
この季節、環境の変化を迎えることも多い10代ですが、それほど五月病を意識している人は少なく、また自分なりのケア方法を見つけている人が多かったという結果に。とはいえ、季節の変わり目は、意識していなくても、疲れが溜まっているもの。適度にストレスを発散したり、睡眠や休息を大切にしたりして、普段からケアを心掛けたいですね。
Photo:Eri Miura、Nanako Araie
Text:Ayuka Moriya