「気になる10代名鑑」の653人目は、ちうけたさん（19）。広島県から上京し、現在は文化服装学院のファッション工科基礎科で、服づくりを学んでいます。幼いころからファッションが好きで、ファッション業界で働きたいという夢をもつちうけたさんに、創作活動するうえで大切にしていることや苦悩などを聞いてみました。
ちうけたを知る5つの質問
Q1. いま力を入れて取り組んでいることを教えてください。
「文化服装学院のファッション工科基礎科に在学していて、服づくりをしています。高校も服飾系の学科で、服をつくっていたのですが、まだまだ服がつくりたいという思があって。とことん服づくりについて学べる文化服装学院に入るために、広島から上京してきました。
自分がどんなデザインが好きで、自分の強みが何なのか……ぐるぐる悩みながら、ブラウスやスカート、ジャケットなど、いろんな服の制作に取り組んでいます」
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Q2. どんなことをテーマにして、活動をおこなっていますか？
「楽しむ気持ちを忘れないようにしています。文化服装学院に1年間通って、好きじゃないと続かないなぁ……と改めて思ったんです。課題も難しいし、何より自分自身が納得をして進められていないと、服づくりを好きじゃなくなっちゃう。
だから、デザインするときには、いまのわたしが好きなものを取り入れて、ワクワクしながらつくることを大事にしています」
Q3. 活動を始めたきっかけは？
「『Girl Meets World（ガール・ミーツ・ワールド）』というアメリカのドラマの影響が大きいと思います。両親が共働きだったので、毎週のように祖母の家に泊まりに行って、このドラマをずっと観ていたんです。
大親友のマヤとライリーが、10代の悩みにぶつかりながら成長していく物語なんですが、わたしは特に、ふたりのファッションに釘付けになって。マヤはパンク系のファッションで、ライリーはカントリー系ファッション。見ているうちに、両方の系統に憧れるようになって……。
その影響でファッションの幅が広がったけど、もってないアイテムや手に入りづらい服もあって。それで、『ないならつくってみよう！』と思うようになって、服づくりに興味が湧くようになりました。明確に『デザイナーになりたい』とかはなかったんですが、将来はファッションにかかわることをしたいなと思っていました」
Q4. つらいことや壁に感じることはありますか？
「絵を描くことがとっても苦手で、苦労しています。文化服装学院の授業では、ファッションデザイン画の授業が必修であるんですけど、これがいちばん苦手で……。体のラインを描くのは難しいし、まわりには絵が上手な子たちも多いので、焦ることもあります。
でも、絵が苦手なら実物で勝負だ！と思って、縫製スキルを磨いたり、装飾や色づかいにこだわるようにしました。その甲斐あって、つくった作品を評価してもらって、学校のロビーに展示してもらえたんです。あのときは、本当に嬉しかったなぁ。
苦手なことはありつつも、最終的に服として良い評価をいただけたことは、大きな自信になりました」
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Q5. 最近、新しく始めた挑戦は？
「カメラマンとしての活動を始めました。もともと写真を撮るのは好きで、友だちの作品撮りなどで、撮影を担当しています。技術はまだまだですが、すごく楽しくて。ひとつの趣味として、ずっと続けていられたらと思っています。
服づくりもそうなんですが、つくったものが誰かに届く瞬間が好きなんだと思います。誰かに見てもらえたり、着てもらえたりすることが嬉しくて。残りの学生生活でも、いろんな経験をして、たくさんのものをつくりたいと思っています」
ちうけたのプロフィール
年齢：19歳
所属：文化服装学院 ファッション工科基礎科
出身地：広島県広島市
趣味：旅行、ラーメンを食べること、可愛いもの集め
特技：編み物、スタイリング
大切にしている言葉：なるようになる
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Photo：Nanako Araie
Text：Ayuka Moriya
