Teenage Realities

10代が古着を支持する本当の理由って?どんなお店で古着を探しているのかも聞いてみた【10代リアルVOICE】

10代が古着を支持する本当の理由って?どんなお店で古着を探しているのかも聞いてみた【10代リアルVOICE】

タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ10代リアルVOICE

今回のテーマは「古着」。「Z世代の間で古着が流行っている」「第2次古着ブームが来ている」などとメディアで特集を組まれることもあり、10代にとっても、身近な存在である古着。では実際に本当にブームなのか、そして、どこでどんな古着を買っているのか、などなど、10代にとっての古着のリアルを、5人のティーンたちに聞いてみました。

1. ちうけたさん「古着、大好きです!リサイクルショップをめぐって掘り出し物を探します」

19歳。広島県出身。文化服装学院ファッション工科基礎科で、服づくりを学ぶ。最近はカメラマンにも挑戦中。

「古着はよく着てます。というか、古着ばかり着ています。わたしは古着の中でも、リサイクルショップの中古品よく着ています。自分の好きなスタイルは確立させずに、『同じコーディネートは絶対しない!』という謎のこだわりだけもっていて。なので、たくさん安く買えるリサイクルショップが好きです。

よく行くのはBOOKOFF、西海岸、たんぽぽハウス。あとはセカンドストリートも。セカストは地方にいけば行くほど、安くてかわいい掘り出し物が多いイメージです。よく買うアイテムは、着回しができそうなトップスとスカートが多いです。あと靴もかわいいものが多いので、よく買っています」

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2. えむあいけーゆさん「自分らしい、唯一無二のスタイリングができるのが古着の魅力!」

19歳。トリマーを目指して、現在はトリマーの専門学校に在学。SNSでファッションやこだわりのお部屋づくりについて発信することが好き。

「古着、大好きです! 理由としては、80年代とか90年代の服が好きなのと、ほとんど誰かと被ることがないからです。古着だとスタイリングの楽しさも増します。古着屋に行って、気に入ったアイテムが見つかったときは、とってもワクワクするし、変わった形や柄のものを見つけると、『どんなコーデを組もうかな』と想像が膨らみます。主にトップスやパンツ、あとはピアスを買うことが多いです。

よく行くのは下北沢、原宿、高円寺の古着屋です。お店だとWEGO VINTAGE下北沢店、KINJI下北沢店、原宿シカゴ、flamingo……。あとは高円寺にあるSKROVA(スクロバ)、KIKI、Cats Pawによく行きます」

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3. Sonoさん「あまり縁がなかったけど、サステナブルな古着に魅力を感じています!」

16歳。ネクタイのアップサイクルなど、サステナブルなファッションアクションに取り組むFearless15株式会社を設立。

「古着はあまり購入したことがありません。カジュアルやボーイッシュなイメージがあって、わたしの洋服の好みとちょっと違うな……と思っていて。でも環境汚染に問題意識をもつようになってからは、古着に興味が湧いてきました。新しいものを購入するのではなく、すでに存在しているものをいかに無駄にせず、活用するかという意味では、古着ってとてもサステナブルだなと思ったんです。

しっかり探せば、わたしの好きな系統のアイテムもありそう。これからは積極的に古着を購入したいと思っています」

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4. 鈴木大輝さん「古着にチャレンジしてみたいけど、結局いつも同じような服を着てしまいがちです」

学校内に起業や投資について学ぶプロジェクトを立ち上げてきた経験を持つ。

「古着はまったく買ったことがないです。学校は私服なのですが、放課後に企業やコワーキングスペースに行くことがあるので、ジャケットや無地の服など、無難できれいめの服をいつも着るようにしています。そんな理由もあって、あまり古着と接点がないんです。

ファッションには詳しくないのですが、古着と聞くと、おしゃれでカラフルな服が思い浮かびます。それぞれのアイテムに一期一会の物語が込められているようにも。僕は毎日同じような服ばかり着ているので、ファッションのバリエーションを増やしたいという意味では、興味はあるのですが、状態や着回しのことを考えると、結局、新品の服のほうがいいのでは?と思ってしまいます」

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5. 久米川夏穂さん「友達について行って買うことはあるけど、購入のハードルは高いかも…」

19歳。高校生のアントレプレナーシップ教育活動の普及に挑戦中。他にも、学内外で高校生と大学生向けのイベント運営に携わる。

「古着m、あまり買いません。古着屋に行くことはあるけど、古着が好きな友達について行くことがほとんど。お気に入りのものと出会えたときに、たまに買うすることはあります。アイテムの状態、値段、洗える素材かどうかなど、わたしの中でいろいろとチェック項目があって、それを満たしていないと、なかなか踏み切れなくて。

それとよくあるのが、ひと目惚れして試着したとしても、ふと冷静になって考えると、似ているアイテムを持っているなとか、デザインが個性的すぎて着回しが難しそうだなとか、いろいろ考えすぎてしまうんです。けっこう慎重なところがあるのかもしれません」

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書いやすい値段もさることながら、他の人と被らず、自分のスタイルに合わせた一点ものが見つかるという点が、古着が支持される大きな理由のようです。とはいえ、「おしゃれに着こなせる自信がない」「着回しが効かなそう」と、実用性などでハードルの高さを感じている10代もいるようです。10代と古着ファッションとの距離に、これからも注目していきたいと思います!

Photo:Eri MiuraNanako Araie
Text:Ayuka Moriya

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Ayuka Moriya

エディター

1999年生まれ、秋田県出身。東京外国語大学 国際社会学部在学時よりライター・エディターとして主にインタビュー記事の執筆、ディレクションに携わる。Steenzでは、2021年ローンチ当初より「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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