「気になる10代名鑑」の652人目は、峯奏音さん(17)。高校入学以降、複数のボランティア団体に所属し、昨年には自身でも団体を立ち上げました。もともとボランティア活動を身近に感じていなかったという峯さんに、活動を始めたきっかけや団体のことなど、詳しく聞いてみました。
峯奏音の活動を知る5つの質問
Q1. いま力を入れて取り組んでいることを教えてください。
「2023年の5月7日に『HopeCreator』という団体を設立し、その代表として、東京都国分寺市を拠点に活動しています。もともと別の団体に所属して、清掃ボランティア活動をおこなっていましたが、次第に落ちているゴミをただ拾うだけではなく、そもそもゴミを捨てさせないことが必要なんじゃないかと思うようになってきたんです。
そこで『HopeCreator』では、幅広い世代の人達と交流することで、地域のことをもっと身近に考えるための活動もしていて。清掃活動以外にも、地域のお祭りに参加したり、イベントを開催したりなど、中学生から大人まで、さまざまな人を巻き込んでいます」
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Q2. どんなことを大切にして活動していますか?
「『HopeCreator』では代表として、団体のマネジメントをしているので、メンバーの士気を高めることや、ひとりひとりに寄り添うコミュニケーションを大切にしています。
他にも『昭島発高校生ボランティア団体 未来守(みらいもり)』という団体で、府中支部の代表として活動しているのと、地域団体『CRENECTION』のメンバーとして、地域で活動する若者を繋ぐ架け橋となるような活動もしたりしています。いろんなことに興味があるので、型にはまることなく、好奇心の赴くままに、フットワークを軽く活動することを大切にしていますね」
Q3. 活動を始めるときのファーストアクションは?
「高校1年生の11月ごろ、ボランティア団体の『未来守』に入ったことです。未来守は、僕は所属していた生徒会の生徒会長が立ち上げた団体で。そこで出会った人たちのつなががりから、さらにいろんな団体の存在を知って、活動範囲を広がっていきました。
もともとボランティアに、そんなに強い興味があったわけではなくて……。どちらかというと『自分から進んでボランティアをやるなんてすごいことだから、僕のような高校生には真似できないだろうな』って思っていました。
でも身近な先輩がボランティア団体を始めたり、同世代が積極的に活動したりしている姿を見て、僕にもできるかもと思って、次第に活動にのめり込んでいきました」
Q4. 活動を続けている中で、印象的だった出会いを教えてください。
「いろんな団体に所属しているので、たくさんの人との出会いがあって、それぞれの場所でたくさんの学びがあります。大学生メンバーが多い団体にも参加してるのですが、大学生との交流は、高校生の僕にとってはすごく新鮮だし、相手も僕の意見を興味をもって聞いてくれます。お互いにとっていい情報交換の機会になっていると思いますね。
年齢がひとつかふたつしか変わらないとはいえ、トレンドとか、物事の受け止めとか、けっこう違うんですよ。そうやって違う世代の人たちと関わることで、視野が広がったと思います。逆に、僕のほうから『いまの高校生なら、こんなふうに考えますよ』と、意見を伝えることもあります」
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Q5. 今後の展望は?
「まもなくHopeCreatorを立ち上げて1周年になるので、大きなイベントを開催したいと思っています。また、これまでなかなかできていなかった、ホームページの充実や、YouTubeでの発信といった広報の部分も強化して、より多くの人を巻き込んでいきたいです。
個人的な目標は、”ボランティア”というワードのアップデートへのチャレンジです。ボランティアという言葉自体が、意識高そうと思われたり、活動のハードルを上げたりしているように感じていて。だからこそ、より身近にするために、ボランティアを取り巻く環境を整える活動をしていきたいです。そして、もっと多くの身の回りの人たちが、ボランティアに参加できるような社会の実現をめざします」
峯 奏音のプロフィール
年齢:17歳
出身地:東京都国分寺市
所属:明星高等学校、HopeCreator、高校生ボランティア団体 未来守、地域団体CRENECTION
趣味:サッカー分析
大切にしている言葉:プラス思考
峯 奏音のSNS
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Photo:Nanako Araie
Text:Haruhi Nakayama