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いまのアントレプレナーシップ教育じゃ物足りない!高校生と近い目線だからこそ可能な教育の提唱と実践にチャレンジ【久米川夏穂・19歳】

いまのアントレプレナーシップ教育じゃ物足りない!高校生と近い目線だからこそ可能な教育の提唱と実践にチャレンジ【久米川夏穂・19歳】

気になる10代名鑑」の661人目は、久米川夏穂さん(19)。『アントレプレナーシップ教育』のあり方について研究を続け、高校時代からつながりのあったメンバーと学生団体Aethamelon(エテメロン)を立ち上げ、渋谷を拠点に活動しています。アントレプレナーシップ教育に対して、高校生のときに感じたモヤモヤが動機だと語る久米川さんに、活動をするときのファーストアクションや今後の展望について詳しく聞いてみました。

久米川夏穂を知る5つの質問

Q1. いま、力を入れて取り組んでいることを教えてください。

「『高校生向けのアントレプレナーシップ教育』のあり方について研究し、カリキュラム開発にチャレンジしています。

自分自身の経験を通して感じたことなのですが、いまの教育現場でおこなわれている『アントレプレナーシップ教育』について、もっとできることがあると思っていて。だから、いまの高校生に寄り添った方法を模索しています。

今年のはじめには、同じ意識をもったメンバーが集まって、学生団体Aethamelonを立ち上げました。渋谷にあるインキュベーション施設『SHIBUYA QWS』で、『高校生による高校生のためのアントレ教育とは?』という問いを掲げて、活動しています」

 

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Q2. 活動を始めたきっかけは?

「高校3年生のときに、友人が活動に誘ってくれたことがきっかけです。もともと他の学生団体で、中高生のアントレプレナーシップ教育について携わる機会が多くあって。その度に、もう少しこういうふうにできたら……!と思うことがあったんです。

誘ってくれた友人も、同じような課題を感じていたみたいで。アントレプレナーシップ教育を、『積極性・創造力・探究心』といった起業家精神を培い、流動的で不確実な社会を生き抜く自信をつけるための教育であると定義して、そのためのワークショップ、プログラムを開発したいという思いを語ってくれました。

わたしも含め、高校生のうちから自分の強みを理解し、それに沿った進路選択が求められていると思っていて。友人の構想を聞いていくうちに、『自分も何か力になりたい』と思うようになって、立ち上げメンバーになりました」

Q3. 活動を始めるときのファーストアクションは?

「団体をゼロから立ち上げるのは初めてだったので、わからないことだらけで……。ひとまず、メンバーが集まれたり、ワークショップができそうな、活動拠点を探すことにしました。

そこで見つけたのが、SHIBUYA QWSでおこなわれている『QWSチャレンジ』という公募型のプログラムだったんです。採択されると、渋谷にあるワークスペースを無償で利用できて、有識者からのフィードバックがもらえるという内容で。プログラムの締め切りが1月3日だったので、元旦からメンバーでカフェに集まって、話し合いながら、応募資料の準備をしました」

Q4. 影響を受けた人物は?

「早稲田大学発祥の、アントレプレナーシップを醸成することを目的とした『Beyond 2020 NEXT PROJECT』という団体に、高校生のときから所属しているんですが、そこで出会った先輩や先生方から、たくさんの影響を受けていると思います。通っていた高校が早稲田大学の付属校だったこともあり、声をかけてもらったんです。

この団体に入ったときは、スタートアップやアントレプレナーシップといった言葉もまったく知らなくて。大学生の先輩方がたくさんの新しい知識やイベントの機会を与えてくれました。いまも幹事として活動を続けています」

Q5. 今後の展望は?

「引き続き、学生団体Aethamelonの活動を頑張っていきたいと思っています。

自分の強みを理解して、どう活かしていくかを考えることってすごく大切なことなのですが、同時に、すごく難しいこと。どうしても人と比較してしまったり、ネガティブなところに視線が行きがちになってしまったりすると思うんです。

わたし自身、まだまだ自己理解できていない部分もあるので、いち当事者として寄り添えればな、と思っていて。4月から大学生になったということもあり、“自分が高校生のにときに、こんなアントレプレナーシップ教育があったら”という視点を大事にしたいと思っています。

少し前ですが、実際に高校でのワークショップを実施したんです。そこで、まだまだ課題がたくさんあることを痛感して。大学の課題もあるし、ほかの活動もあって、なかなか思うように進められていない部分もありますが、いまの高校生にとって、意味のあるアントレプレナーシップ教育の実践に向けて、微力ながらもチャレンジしていきたいです」

久米川夏穂のプロフィール

年齢:19歳
出身地:神奈川県横浜市
所属:早稲田大学、学生団体Aethamelon、Beyond 2020 NEXT PROJECT
趣味:クラシックバレエ
大切にしている言葉:『大切なものは目に見えない』(星の王子さま)

久米川夏穂のSNS

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Photo:Nanako Araie
Text:Ayuka Moriya

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Ayuka Moriya

エディター

1999年生まれ、秋田県出身。東京外国語大学 国際社会学部在学時よりライター・エディターとして主にインタビュー記事の執筆、ディレクションに携わる。Steenzでは、2021年ローンチ当初より「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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