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おいしく脱プラ!「食べるスプーン」をミニストップが提供開始【Steenz Breaking News】

おいしく脱プラ!「食べるスプーン」をミニストップが提供開始【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日はミニストップが提供をはじめた「食べるスプーン」についてご紹介します。

アイスのプラスチックスプーンに潜む問題

暑い季節に食べたくなるのが、アイスクリーム。コンビニでアイスを買ったら、小さなプラスチックのスプーンがついてきます。そのスプーンは、多くが使い捨てで、使い終わったらゴミとして捨てられます。中にはきちんと回収されず、川や海などに流れ込み、そのまま海洋ごみとなってしまう可能性も……。

そんなプラスチックスプーンを含めたプラスチックのごみ問題は、世界的に注目されているトピック。日本では、国民ひとりあたり、年間32kgのプラスチックごみが排出されており、全体では約850万トンだと言われてます。そのうち、約40%は使い捨てプラスチックゴミだそうです。

そんな使い捨てプラスチックごみを削減するため、ミニストップが提供を始めたのが「食べるスプーン」です。

バター風味でサクサクおいしい「食べるスプーン」

「食べるスプーン」は、コーンと同じ素材からできています。どんな味のソフトクリームと相性の良いバター風味で、サクサク食感がも魅力です。コーンとカップ、どちらにも食べるスプーンがつきます。

 

このスプーンは6月9日から発売されている「ナガノパープルソフト」から提供されています。2022年5月末に一部店舗で行われた実験の利用者アンケートでは、9割以上が「良い」「どちらかといえば良い」と答えており、かなり好評のようです。ちなみに、大豆や小麦アレルギーの方に対応するように、引き続きプラスチックスプーンの提供もあるそう。

ミニストップのソフトクリームは、1980年の創業時から販売され、2021年度には2,354万個以上も売れている、人気の定番商品。つまり、約2,300万個のプラスチックスプーンが、食べるスプーンに変わります。この取り組みにより、年間44トンのプラスチックが削減され、二酸化炭素排出量も約121.88トン抑えられるようです。

時代は「使い捨て」から「使い食べ」!

ミニストップの「食べるスプーン」のような、プラスチックごみを減らす取り組みは他の企業でも行われています。

例えば、2021年にはアサヒビール株式会社と株式会社丸繁製菓が、食べられるカップ「もぐカップ」を開発。じゃがいもでん粉を原料としたカップです。容器には味付けがされており、飲み物だけでなく食べ物のお皿としても使用できます。オンラインショップで購入可能です。

また、熊本県いぐさ・畳表活性化連絡協議会は、2017年に食べられるお箸を開発。口にしても安全な熊本県産のいぐさを原料にしています。「いぐさ」と聞くと畳をイメージしますが、実はレタスの約60倍もの食物繊維を含んでおり、栄養価の高いスーパーフードなのです。

なるべくごみを出さないように、食器やカトラリーを繰り返し使うのも良い取り組みですが、そもそも食べてしまうことが前提となっているのは、とても興味深い試みですよね。これからの時代、「使い捨て」ではなく「使い食べ」がカギになりそう。次はどんなアイテムが出てくるのか、注目していきたいところです。

Text:Tommy

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Tommy

ライター

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