
「気になる10代名鑑」の394人目は、松井啓真(19)さん。東京藝術大学に現役合格し、作曲を学ぶ傍ら、バンドを組んで演奏活動を行っています。20歳を目前にした松井さんに、自分自身の音楽活動について振り返ってもらいました。
松井啓真を知る5つの質問

Q1. 現在の活動について教えてください。
「東京藝術大学で作曲を学びながら、演奏活動にも力を入れています。バンドでキーボードを担当していて、学内外で演奏を行ったり、自分のつくった曲を提供することもあります。最近だと、合唱曲をつくりました。
3歳から、祖父の勧めでピアノをずっとやってきたんです。習いごととしてやっていたのですが、中2のときに音楽高校の文化祭でたまたま鑑賞したミュージカルに感動してしまって。そこで音楽高校を目指しました。
もともと作曲をやりたかったわけではなくて、音楽高校の学科の中で、自由に音楽に接することができるのが作曲学科だったので、そこに進路を決めたんです。なので、作曲を始めたきっかけは、正直なところ、高校入試のためですね」

Q2. 創作活動をするうえで意識していることはある?
「作曲するとき、その曲の目的が果たせることを、意識しています。学校の課題になるような前衛的な曲をつくる場合は、いかに自分を突き通して、自分流の音楽を探求できるということが必要になる。でも、合唱曲やポップスのようなポピュラー音楽をつくるときは、聴く人に寄り添うような気遣いが大切だと考えているので。
特にポピュラー音楽では、自分がつくりたいものと、聴き手が求めるものが違うので、ジレンマが起こるときもあります。でも聴く人がいないと意味ないので、できるだけ割り切ります。若気の至りと言って、自分を押し通してしまうときもありますけど(笑)」
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Q3. これまでの活動で大変だったことは?
「大学の受験期は本当にしんどかったです。食事も喉を通らなかったくらい。藝大に落ちたら作曲はやめようと思っていたので、単願で受験したんです。当時は、とにかく過去のいろんな音楽から吸収して、自分の引き出しを増やしておこうと、毎日鍛錬していました。
藝大の作曲科は、実技が4次試験まであって、長さも8時間に及ぶものもあるんです。課題と五線譜だけ用意されて、あとはひとりで耐久レースという感じ。もともと、人とコミュニケーションをとるのが好きなタイプなので、孤独が続く期間はきつかったです」

Q4. 影響を受けた人物は?
「保育園からの幼馴染で、いまも一緒にバンドで活動している相方がいて。彼はドラムをやっているんですけど、彼と会うといつも『まだまだ俺もやれる』って思えるんです。
彼は専門的に音楽を学んでいる訳ではないですが、コンテストで優勝して、その特典で、この間までアメリカに行ってました。それくらい音楽に対してずっと情熱的なんです。ずっと音楽を一緒にやっていきたいと心から思うのは、彼だけですね」
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Q5. 創作活動をするうえで成し遂げたいことは?
「AIやコンピューターの音楽の技術が発展する中で、生身の人間が奏でる音楽の価値を、常に発信していきたいです。
確かにAIが造りだす音は、正確かもしれません。でもそれだけじゃなくて、演奏する人の生き様や、エネルギーを生で感じ取ってほしい。なので、人生のどこかで、日本中を演奏して回る旅をしようと目論んでいます」

松井啓真のプロフィール
年齢:19歳
出身地:東京都世田谷区
所属:東京藝術大学音楽部作曲科
趣味:音楽全般、将棋
特技:アイロンがけが早くて上手い
大切にしている言葉:やるなら、今。
松井啓真のSNS
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