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教育支援団体での活動と政治のインターン。カナダ留学を経て得た気づきを活かす【DAIKI・19歳】

教育支援団体での活動と政治のインターン。カナダ留学を経て得た気づきを活かす【DAIKI・19歳】

「気になる10代名鑑」の280人目は、DAIKIさん(19)。高校3年間に教育支援団体の最年少講師として活動し、現在は大学やインターンを通して、政治を中心に学びを深めています。そんなDAIKIさんに、政治や教育に関心をもったきっかけや、いま抱えている想いについて話してもらいました。

DAIKIを知る5つの質問

Q1. どんな活動をしていますか?

早稲田大学の政治経済学部に通いながら、政治サークルに所属して、国会議員事務所のインターンや手伝いなどで、実際に政治現場に出向いて勉強しています。最近は安全保障や国際関係、特に日韓関係や日中関係などに関心があります。

以前は、教育の分野で活動をしていて。高校1年生のときから、経済的な事情で進学や通塾が難しい生徒に学習・生活支援をする教育支援団体で講師をしていたんです。その団体から独立するかたちで、教育支援団体の立ち上げもしました」

Q2. 活動を始めるときのファーストアクションは?

幼いころから政治に興味があって、政治とつながるトピックで、いちばん身近なのが教育だったんです。高校生でも何かできるアクションはないかなと思って検索して、最初に出てきた団体で講師を募集していて。普通、大学生以上って書いてあるんですけど、その記載がなかったので、ダメ元で応募して。

結局、その団体では長年お世話になり、今でも教え子と交流があります。講師といっても“頼れるお兄ちゃん”みたいな感じで、勉強だけじゃなく、一緒にキャンプをすることもありました」

 

Q3. 活動する中で、考え方に変化はありましたか?

「僕の環境自体もすごく大きく変わって。活動を始めたときは、普通に東京の高校に通っていたんですが、1年生のときに中退して、それからカナダの公立高校へ2年半留学しました。その間も、講師の活動はオンラインで続けていました。

コロナ禍もあって、支援の必要な子どもたちの受け皿が足りていないと感じて、自分でも新たに支援団体を立ち上げて。それまで所属していた団体は、多くの区民に認知され、支えられていたのと対照的に、新しい団体は、メンバーが高校生と大学生だけだったこともあって、資金面や実績のなさでかなり苦労しました」

Q4. いまはどんなことに注力していますか?

「約3年間、教育支援の現場にいて、団体立ち上げまでやって感じたのは、自分の非力さや無力さ。日本には義務教育があるけれど、家庭からの支援や経済状況は、ひとりひとり違っているし、学校の先生が関われる範囲や時間には限界があって。

だから、原点である政治こそが、教育をはじめ、社会問題の現状を根本から解決できるという思いに至って、政治をしっかり勉強しようと決めました。大学進学と同時に団体の代表は退いて、いまでは政治に関する学びに専念しています」

 

Q5. 今後の展望を聞かせてください。

政治の世界に本格的に進むかもしれないし、かつていた教育の現場で働くかもしれない。あらゆる可能性を排除せずに過ごしていたいです

まだまだ政治のインターンは始まったばかりですし、大学でも幅広く学んでいる時期なので。ただ、理想を掲げるだけじゃなくて、それを現実的に動かせる力をつけたいと思っています。

それでも、支援団体の現場で多様な背景を持つ子どもたちと向き合った経験は忘れずにいたいですし、いまいる恵まれた環境で学べることを、将来大きくして社会に還元したいです」

DAIKIのプロフィール

年齢:19歳
出身地:東京都
所属:早稲田大学 政治経済学部 政治学科
趣味:野球、音楽鑑賞
特技:英語
大切にしている言葉:出過ぎた杭は打たれない

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Photo : Eri Miura
Text : Daiki Ido

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