Teen's Snapshots

歯学部に通いながら、医療系の若者団体で活動!わくわくを軸にパラレルワークをする歯科医を目指して【松井瞳・19歳】

歯学部に通いながら、医療系の若者団体で活動!わくわくを軸にパラレルワークをする歯科医を目指して【松井瞳・19歳】

「気になる10代名鑑」の257人目は、松井瞳さん(19)。歯科医の卵として、医大の歯学部で学びながら、ヘルスケアデータの寄付システム実装を目指す団体で活動しています。医療や健康といった領域に留まらず、「わくわく」を追求しているという松井さんに、活動をはじめたきっかけや、将来のビジョンについて、詳しく聞いてみました。

松井瞳を知る5つの質問

Q1. 力を入れている活動は?

医療系の団体『WAKAZO』の副代表として、ヘルスケアデータの寄付システム『inochiのペイフォワード』実装に向けて活動しています。

いま、医療の世界では、日常でとれるヘルスケアデータの利活用が進んでいないことが問題視されていて。そこで、自分のヘルスケアデータを誰かのために寄付して、誰かのためにという思いを循環させていくシステムをつくっています。このシステムが『inochiのペイフォワード』。献血みたいなイメージです。

これが実装されれば、病院内のお医者さんと患者さんという関係の中だけで医療が終わらず、市民同士でいのちを守り合う仕組みが実現できるんです。いまは実証実験として、市民の方にランニングデータが取れるデバイスをつけてもらって、それで取得したデータを寄付してもらっています。

結成当初の『WAKAZO』は、2025年に開催される大阪・関西万博の誘致をしていたこともあり、いまでも万博での大規模な実証実験を見据えた活動になっています。

また、医療分野に留まらず、万博を盛り上げるイベント作りもしています。もっと多くの若者に万博のわくわく感を伝えて、巻き込んで、盛り上げていきたいんです。未来を創るのは私たち若者だと思うので、万博を若者の活躍の場にしたいなって思っています」

 

Q2. 活動に参加したきっかけは?

医療や健康に興味があったからです。私は“わくわくしていたい”っていう軸がずっとあって。高校生のときも、『わくわくの輪郭』っていう内容でTEDxに登壇しました。

 

わくわくの輪郭 Contour of WAKUWAKU | Hitomi Matsui | TEDxDoshishaUShe always wants to be excited! A curious girl discusses thet.co

 

でも、わくわくするためには、基盤として健康がないといけない。だから健康に興味があるんです。大学でも歯学部に所属しています。

それに、2025年の大阪・関西万博を盛り上げて、地元である京都に貢献したいっていう思いもあって。大好きなおばあちゃんに1970年に開催された大阪万博の話を聞いたのですが、お弁当を食べたという思い出話を、すっごく楽しそうに、イキイキと喋ってくれたんです。そのときに、みんなが昨日のことじゃなくて、明日のことや未来のことを考える場所が万博なのかな、それってすごいわくわくするなって思ったんです」

Q3. 大学で学んでいることは?

歯医者さんになるために、歯学部に通っています。両親が歯科医だったこともあるんですが、大学進学を考えたときに、歯についてちょっと調べてみたんです。そうしたら、『歯ってめっちゃおもろいやん!』ってなって。

最近は研究が進んでいて、歯と全身がつながっていると言われているんです。例えば糖尿病と歯周病の関係とか。歯医者さんって、人の健康や幸せに貢献できるって、すごく価値があると思ったんです。歯医者さんは怖いとか行きたくないというイメージを持たれやすいので、将来はみんなが行きたくなるような歯医者さんになりたいです」

Q4. 最近、新しく始めた挑戦はありますか?

『MONOSASHI』というWEBメディアの立ち上げに向けて奮闘中です。誰かと比べるための物差しだけじゃなく、自分のためだけのモノサシをみんなが持てば、自信を持って生きていけるかもしれないと考えて、いろいろな人のモノサシを紹介するメディアを立ち上げようと思ったんです。

 

Monosashi-media | HI合同会社HI合同会社はパーパスである「世界中の境界線を溶かしていく」を軸に、次世代リーダーとの共創を通じて企業・自治体・教育機関にt.co

 

読んだ人が『こういうモノサシもあるんだ』って自分の中に取り込んでもいいし、自分でモノサシを考えてもいいし。その人だけのモノサシを手に入れて、主観的な評価をできるようになれば、自分に自信がついて、そのモノサシが自分の背中をちょっと押してもらえると思って挑戦しています。

Q5. 将来の夢は?

歯医者さんになる予定ですが、週5日、ずっと歯医者さんだけをするのはちょっともったいないなって思っていて。

歯学部を出ると、98%くらいの人は、普通に歯医者さんになるんです。でも本当は、歯科医師としてもっといろんな分野に飛び出たり、別のキャリアを選んでもいいと思うんです。だから、週5で歯医者をするのに縛られず、週に3日は歯医者さんで働いて、あとの2日は起業したり、他の会社にジョインしたりして、新しい働き方ができたらなって。

何をするかは、具体的には決めていないですけど、妄想はあります。例えば、歯のミュージアムをつくりたくて。口の中をモチーフにした劇場に、歯の形をした椅子を並べて。尖った形の歯には座れない、みたいな(笑)。歯にもっと愛着を持って、大事にしようって思えるようなミュージアムを作りたいです」

松井瞳のプロフィール

年齢:19歳出身地:京都府京都市所属:東京医科歯科大学歯学部歯学科、inochi WAKAZO Project WAKAZO 副代表、HI合同会社、お口のテーマパーク趣味:ゴルフ、トマトを育てること、perfumeのコピーダンス特技:グラフィックレコーディング、タップダンス大切にしている言葉:わくわく、ごめんなさいとありがとう

松井瞳のSNS

★Twitter

 

Photo:Eri MiuraText:Risa Naito

SNS Share

Twitter

Facebook

LINE

Steenz編集部

Steenz編集部

Steenzのコンテンツは学生を中心に10代〜Z世代の個性豊かなメンバーでコンテンツを制作しています。多様性の時代を駆け抜ける10代が、個性を手放さずに生きられる世界を目指して頑張っています!

View More