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『ハーフの美少年』としてバズり、芸能界へ。俳優・翔の目標は日本人を演じること【頬張る、ティーン。♯5】

『ハーフの美少年』としてバズり、芸能界へ。俳優・翔の目標は日本人を演じること【頬張る、ティーン。♯5】

10代から絶大な人気を誇るあの人のプライベートな素顔にフォーカスし、いつもと違ったオフな表情に迫る『Steenz』のビジュアルインタビューシリーズ「頬張る、ティーン。」。第5回のゲストは、俳優・モデルの翔さん(17)です。

現在放送中のTBS系火曜ドラマ『王様に捧ぐ薬指』のParaviオリジナルストーリーに出演するなど、俳優として、いま注目を集めている翔さん。俳優・モデル業だけでなく、学園バラエティ番組『超無敵クラス』にもレギュラー出演するなど、活躍の場を広げ続けています。

今回訪れたのは、東急田園都市線・池尻大橋駅と三軒茶屋の間あたりに位置する、広島お好み焼きの名店「ひっつきもっつき」。お好み焼きが大好物という翔さんは、家でもリクエストしてよくつくってもらっているんだとか。日ごろから食べ慣れているからか、お店の方は「食べ方がすごくキレイ!」と大絶賛。豪快に頬張っていただいたあと、プライベートから仕事のことまで、その素顔に迫りました!

大好きなお好み焼きを目の前にウキウキで「いただきます!」

日本に住み始めて3年。芸能界入りのきっかけは?

―ロサンゼルス出身の翔さんが、お好み焼き好きとは意外でした。今回食べてもらったのは広島風のお好み焼き。お味はいかがでしたか?
お腹いっぱいになりました!日本の食べ物、大好きです。お好み焼きって、アメリカに住んでいたときは一度も食べたことがありませんでした。日本に来て初めて食べて、「え! なんでこんなにおいしいものを食べたことないんだ!」とびっくりして。そこからハマっちゃいましたね。家でもよく、お母さんにつくってもらって食べています。広島風のお好み焼きは、まさに、広島で食べたことがありました。今日は東京にいるのに、広島を味わえた感じ。最高でした。また食べに来たいです!

シンプルでボリューム満点の広島お好み焼き

―翔さんのお父さんはドイツ人で、お母さんは日本人ですよね。ロサンゼルスに住んでいた2017年、Instagramで『ハーフの美少年』として注目を集めたことが、日本で芸能活動をスタートさせるきっかけということですが、Instagramを始めたきっかけはなんだったんですか?
ロサンゼルスでテコンドーを習っていて、テコンドーの先生に「インスタやったらバズリそう」って勧められたんです。興味はあったから、始めてみよう!ということに。お母さんが僕の写真を撮ってくれて、ふたりで選んで投稿してみたら、本当にバズりました。最初は自分の写真を投稿するのが、少し恥ずかしかったのですが、もう慣れました(笑)。

大きなヘラを使ってお皿に取り分けます

―フォロワーが爆発的に増えていくなかで、気持ちに変化はありましたか?
気持ちに、変化はなかったけど、生活は変わりましたね。日本でのお仕事が始まって、しばらくはアメリカと日本を往復していたんです。でも2020年からは、本格的に日本で芸能活動をスタート。日本に住み始めて、もう3年経ちます。だいぶ慣れましたが、やっぱりロサンゼルスと違うと思うところがたくさんあります。僕、スケボーが大好きなんです。ロサンゼルスでは、移動するときも友達と遊ぶときも、暇さえあれば乗っていました。けど、なかなか日本ではスケボーできる場所が限られていて。もっとたくさん乗りたいな……。あと、ロサンゼルスと違うと感じるのは、満員電車。ロサンゼルスにも電車はあるけど、あんなに混むことはないですね。毎日、学校に行くために満員電車に乗っていて、やっと慣れました(笑)

―日本で活動しているのは、日本が好きだから?

そうですね、日本が好きという気持ちはもともと強いです。どういうところが好きか、ひと言であらわすと、平和なところ。そして、発見がたくさんあって面白い。自然豊かな場所であふれているのも、魅力的ですね。

日本のファンを増やしたい。SNSを通じて“思い”を伝える。

特大のひと口を頬張る翔さん

―芸能界で活躍されている翔さんをみて、ご家族の反応はどうですか?
お母さんといま一緒に住んでいて、とても応援してくれています。僕の写真も撮ってくれるし、僕が出演したテレビも一緒に観ます。実は僕の名前「翔」は、櫻井翔さんのファンであるお母さんがつけたんです。櫻井翔さんと番組で共演すると、お母さんはとっても嬉しそう。お父さんはいまもロサンゼルスにいて、たまに電話で話をします。でも、仕事の話はほとんどしないかな。普段の生活のことや体調のことですね。離れて暮らしているから、心配してくれているみたいです。

―Instagramには日本語のコメントだけでなく英語のコメントもたくさん届いていますね。SNSの投稿で意識されていることはありますか?
海外からのコメントももちろん嬉しいですが、やっぱり日本の方々からコメントをもらえるとモチベーションが上がります。日本の方々に自分の思いが届くように、ときどき英語をまったく使わずに、日本語だけで投稿してるんです。そうすると日本語のコメントが増えますね。日本語で投稿するときは、文法が間違っていないか、漢字は正しいか……なんだか毎回テストみたいな感覚で(笑)。日本語のコメントがたくさんくると、ちゃんと伝わったんだ、日本語が上達してきたかな、と思えて嬉しいです!

店員さんとも気さくに話す翔さん「おいしいです!!」

―最近TikTokも始められたそうですね。
そうなんです。TikTokでは、日本のファンの方々のために、アメリカで流行っていることを投稿しています。例えば、アメリカでバズっている変顔の加工フィルターを載せるとか。アメリカのことを日本に住むみんなに知ってもらえる機会にもなるんじゃないかな。僕だからこそできる投稿だと思っています。

大好きな日本で活動しているからこそ、「日本人」を演じたい。

―俳優として、目標はありますか?
僕はハーフで、見た目は日本人じゃない。日本語もまだまだ完璧じゃない。だから、例えば、「留学生」とか、「外国人」や「ハーフ」としての役が多いんです。でもいつか、普通の「日本人」としての役を演じてみたいですね。そのために、まずは日本語の勉強。インプットだけではなく、アウトプットすることが大切だと思っています。日本のテレビや漫画、アニメをたくさん観て、外に出てとにかく人と話すようにしています。日本語がもっと上手になれば、仕事の幅を広げられると思うんです。あとは、見た目をよくするために、肉体づくりも頑張っています。ジムに通ったり、身長をもっと伸ばしたいからたくさん寝たり。夜9:30には寝ていて、週末はお昼まで寝続けています!(笑)。身長が伸びることはモデルとしても絶対いいと思うから、頑張ります。

途中の追いソースもお好み焼きの醍醐味ですよね

―お休みの日は何をされているんですか?
学生なので、まずは宿題。終わったらスケボーか、ゲームかな。ゲームは昔から大好きで、日本のゲームもアメリカのゲームもやりますよ。いま気になっているのは、まだ手に入れられていないのですが、鬼滅の刃のゲーム。あとは……。マンホールカードを取りに行くことにハマっています。

―ごめんなさい、マンホールカードってなんですか……?
知らない人がほとんどだと思います(笑)。名前の通り、マンホールの写真が載ったカードで、デザインの由来なども書いてあるんです。日本のマンホールって、桜だったり、川だったり、絵が書かれてあるじゃないですか。初めて見たとき、びっくりしました。ロサンゼルスにもマンホールはあるけど、そういうデザインはないんです。街を歩いていると、自然とマンホールが気になっちゃいますね(笑)。で、そのマンホールの情報が詰まったカードが、実は無料でもらえちゃうんです。マンホールカードがもらえる場所をネットで調べて、そこでしか手に入らないから、行ってコツコツ集めています。僕、もともとカードを集めること自体が好きなんです。片付けやすいし、コンパクトだし。理想のデートも、マンホールカードを集めに行く“マンホールカードデート”です。

どんどん口に運んでいく翔さん

―マンホールカードデート!(笑)。いま、そんなデートをしたい人はいるんですか?
いまはいないんです……。優しくて裏表のない、まっすぐな人がいいですね。嘘をつかないのも、とても大事。そんな人とマンホールカードを一緒に取りに行きたい(笑)。マンホールカードがもらえる場所に行って、街を散歩したいな。あえて計画せずにその場でやることを決めて、街のことを知っていけたら、絶対楽しいはず!
 
―では最後に、頑張る10代の皆さんに向けて、メッセージをお願いします!
僕はいま17歳で、まだまだ10代。10代のみなさん、テスト、部活、習い事、大変なことはいっぱいあると思います。でも、人生で10代は一度きり。やりたいと思ったことはやり残さずに、とにかく全部やって欲しいです。ずっと気になっているけど挑戦できないことがあれば、すぐにチャレンジしてほしい! 僕もこれから、もっともっとたくさんのことに挑戦していきます。高校を卒業してからの進路はまだ決めていません。だからこそ、いまできることを精一杯頑張っていきたいと思っています。一緒に頑張っていきましょう!

あっという間に平らげて「ごちそうさまでした!」

動画で頬張る、翔。

「キレイな食べ方」とお店の方に絶賛された翔さんの食べっぷりをぜひご覧ください!

 

 

「頬張る、ティーン。」インタビュー動画

動画では、お好み焼きを頬張る翔さんの姿と、記事には入りきらなかった内容も盛りだくさん。

 

 

翔プロフィール

2006年5月9日 生まれ、アメリカ・ロサンゼルス出身。Instagramで「ハーフの美少年」と注目され、2018年3月開催の「東京ガールズコレクション」で芸能界デビュー。ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS)では、平野紫耀さん演じる神楽木晴の幼少期を演じて話題に。学園バラエティ番組『超無敵クラス』(日本テレビ)にレギュラー出演中。火曜ドラマ『王様に捧ぐ薬指』(TBS)のParaviオリジナルストーリー『女王様に捧ぐ薬指』では主人公の親友・望月レイを演じる。

今回おじゃましたお店は…

『ひっつきもっつき』

三宿エリアのお好み焼き店『ひっつきもっつき』

電話番号:03-6804-0272
住所:東京都世田谷区池尻2-6-12
営業時間:ランチ/11:00〜14:00 ・ディナー/17:00〜21:00
定休日:毎週火曜日

Text:Yuuri Tomita

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Yuuri Tomita

ライター

冨田ユウリ 兵庫県西宮市生まれ。京都大学法学部卒業後、2017年日本放送協会(NHK)に入社。2021年に独立し、フリーライターに。雑誌やWEB媒体にて、幅広い分野の人物インタビューと、ルポルタージュ記事を手がける。取材と力士とお祭りが好き。

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