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テクノロジーで日常生活のクオリティを向上させたい。高校2年生のテッククリエイター【大塚嶺・17歳】

テクノロジーで日常生活のクオリティを向上させたい。高校2年生のテッククリエイター【大塚嶺・17歳】

「気になる10代名鑑」の139人目は、大塚れいさん(17)。小学6年生のとき、視力が低くても読めるニュースアプリ『らくらく読み読み』を開発し、小中高生クリエイターの支援プログラム「未踏ジュニア」のスーパークリエイターに認定。孫正義育英財団2期生にも採択され、数々のアプリ開発を手がけてきた大塚さんの素顔を探りました。

■大塚嶺を知る10の質問

Q1. プロフィールを教えてください。

「東京都出身の17歳、高校2年生です。小学6年生のとき、目の悪い曾祖父のために、視力が低くてもニュースを読めるアプリ『らくらく読み読み』を開発しました。高校1年のときには、最新のAIを使った英会話アプリ『AIbou』の開発チームのひとりとして、中高生が競うスマホアプリ開発のコンペ『アプリ甲子園』で優勝しました。

ほかにも、ARを使った街歩きアプリ『Station』や、コロナウイルス防護用品のためのマッチングプラットフォーム『Nolack』の開発にも関わったりしてます」

 

Q2. 開発してきたアプリで共通していることはありますか?

テクノロジーを組み合わせて、日常生活のクオリティを上げること。プログラミングを始めた当初は、困っている曾祖父のために『らくらく読み』をつくったように、アプリで医療や介護に貢献したいと思ってました。

だけど最近は、もっと国を超えて、より幅広い場面で役立つ開発をしたいとも考えてます」

Q3. プログラミングを学び始めたきっかけは?

小学5年生のときに『Tech Kids School』という小学生のためのプログラミングスクールの体験に行ったのがきっかけ。あ、でも、小学校低学年のころから、カメラとかガジェットには興味がありました」

Q4. 開発するうえで大切にしていることは?

UX(ユーザーエクスペリエンス)デザインにこだわること。アプリだけではなく、高校の文化祭のWebページや自分のポートフォリオサイトなどを制作してますけど、自分の好みよりも、ユーザーにとってどんな機能があると使いやすいのか、というポイントを最も重視してます」

Q5. 影響を受けてきた人はいますか?

「身近な人でいえば、レシート買取アプリ『ONE(ワン)』の開発者である山内奏人さん。15歳のときに会社を創業して、大ヒットアプリを開発した山内さんからは、起業家精神だったり、クリエイターマインドであったり、さまざまな影響を受けてきました。実際に何度かお会いしたこともあって、リスペクトしている方のひとりです。

もちろん孫正義さんも。まったく手の届かない存在ですが。あと、スティーブ・ジョブズの本もたくさん読んできました」

 Q6. 趣味はありますか?

「映画やドラマを観るのが好きです。映画は週に3、4本観てて、ホラー以外だったら何でも観ます。お気に入りは『gifted』。ドラマは海外ドラマばっかりで、最近では『SCORPION』がおもしろかったです。

カメラも好きで、旅行先ではよく写真を撮ります。1か月前のGWにアメリカに行ったときも、たくさん撮影しました」

 

 

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Q7. 生きるうえでのポリシーは?

フットワーク軽く、とりあえずトライしてみること。プログラミングやソフトウェアの開発がトライアンドエラーの連続なように、苦手なことであっても、一度はやってみるようにしています。苦手なのを無理して続ける必要はないけれど、食わず嫌いはもったいないなと思っています」

Q8. 今後の展望は?

「これまで、深圳などでのIT産業が盛んな中国やアメリカ、イギリスに行って刺激を受けてきました。高校を卒業した後は、海外の大学に進学して、もっとグローバルな視点でものを考えられるようになりたい。IT先進国といわれるエストニアにもいつか行ってみたいです。そのうえで、世界中の人々に役立つものを創造していきたいです。

今年の夏には、ウクライナの人々への支援を考えるイベントを、学校の仲間と計画していますし、世界の高校生とつながるイベントにも関わっています。世界情勢もテクノロジーも日々変化するので、医療に役立つ長期スパンの開発と、短期的に役立つ開発の両方を進めていきたいです」

Q9. 社会が「こう変わればいい」と思うことは?

まわりがどう言うかよりも、自分がどう感じるかを、もっと大事にできる社会になってほしい。面白いと感じたものはハッキリ面白いと言える、まわりに流されない心持ちがあるともっといいのかなと思います」

Q10. 同じ時代を生きる10代にメッセージをお願いします。

「気になる場所があったり、気になることがあったりしたら、まずググってみて、それだけで満足せず、実際にそこに行ってみたり、トライしてみたりするといいと思います!」

■大塚嶺の今日のファッション

シャツ・Tシャツ・パンツ/UNIQLO

「普段はUNIQLOで買った服を着ることが多くて、シンプルで、色味の少ない格好をします。会議やプレゼンなど、気合いの入るときはカッチリした格好をするので、Ralph Laurenをよく着ます」

■大塚嶺のSNS

★Instagram

 

 

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Photo : Eri Miura
Text : Daiki Ido
Edit : Takeshi Koh

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Ayuka Moriya

エディター

1999年生まれ、秋田県出身。東京外国語大学 国際社会学部在学時よりライター・エディターとして主にインタビュー記事の執筆、ディレクションに携わる。Steenzでは、2021年ローンチ当初より「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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