Steenz(スティーンズ)
チャンネル登録者76万人超のユーチューバー・かっつー。語られなかった10代の真の闇を振り返る
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チャンネル登録者76万人超のユーチューバー・かっつー。語られなかった10代の真の闇を振り返る

Steenz(スティーンズ)

インタビュー連載「あの人に聞く、“私の10代”」。今回のゲストは、チャンネル登録数76万人を超える注目のYouTuber、かっつーさん。高等専門学校(高専)出身という経歴をもち、青春時代の苦い思い出などを赤裸々に発信して、人気を集めています。そんなかっつーさんに、高専時代も含め、これまで語りきれていなかった10代を振り返ってもらいました。

動画クリエイター・かっつーの誕生前夜

かっつーさんといば、YOUTUBEでの高専ネタでおなじみ。「青春なんてなかった」と嘆いていた裏では、どんなことを思っていたのか、じっくり聞いてみました。

地元の友達のインスタを見て泣く…青春コンプレックスな過去

ーさっそくですが、高専に入る前……中学時代はどんな人だったのですか?

「中学のときは、学級委員とかやってました。自分から立候補したんじゃなくて、先生から指名されたんです。真面目キャラっていうわけじゃなかったけど、勉強も平均よりちょっとできるくらいで、ヤンキーとも仲良くできているような人間だったので。あとは、姿勢がめちゃくちゃよかったから、指名しやすかったんじゃないですかね」

ー「高専時代はモテなかった」とYouTubeで言っていましたけど、中学時代は意外とモテた?

「いや、全然ですね。自分的には、優男キャラとしていい感じだと思っていたけど、告白したらフラれて、結局ヤンキーに持っていかれちゃうみたいな。それもあって、闇の部分が深くなったのかも。いま思えば、そんなの当たり前なことなんですけど、当時はそんなことわからなかったですよね」

ー当時から冷静に自分の状況を分析していたんですか?

「中学時代とかはけっこう熱血というか、アツい感じでしたね。この前出した本にも書いたんですけど、幼稚園から中学まで一緒だった親友がいて。幼稚園のころから全部の能力値が一緒で、身長も同じで、徒競走もいつも同じくらいで。ドラゴンボールの悟空とベジータみたいな感覚で、いつも拮抗して、勝ったり負けたりが続いていて

ーそこから高専に進まれたんですね。高専ってどんなところなんですか?

「詳しくは僕の動画を見てほしいんですが、簡単に説明すると、高専は中学を卒業して入る5年制の学校で、工学的な勉強をめちゃくちゃするんです。テストも、60点以下は赤点になって、中退とか留年をする人も多くて。勉強のウェイトが大きいですし、男女比も9対1くらいで、男が多いです」

ー高専でのリアルなかっつーさんは、どんなキャラだったんですか?

相当こじらせていたんで、『自分はまわりとは違う』って思っちゃっていたんです。だからそんなに仲のいい友達とかもいなくて、学校にいるときに遊ぶだけ、みたいな。仲が悪いわけじゃないんですよ。基本的には、いい思い出が多いけど、特に印象的なものはないみたいな感じで。

ー勉強とかはちゃんとやっていたんですか?

いや、やってません。やらなきゃいけないことだけ最低限やって、あとは先輩から過去問をもらったり、テスト前に頭がいいクラスメイトに助けてもらったりして手を抜いてたので、そこまでつらくなかったですけど。

YouTubeだと、楽しんでもらいたいのもあって、高専のマイナスなところばかり発信してますけど(笑)、高専生って頭も性格もいい人が多いんですよ。だから『助けて』って言ったらだいたい助けてくれるし、勉強面ではすごく救われてました」

ーいま振り返って、いちばんつらかったのは?

地元の友達がインスタに、制服姿で楽しそうに遊んでるストーリーを載せてるのを見たときですかね。それを見て、いつも泣いてました。高校生だから、恋愛したいとか、モテたいみたいな気持ちがすごくあったんです。それこそ100をフルだとすると、150くらい(笑)。

でも、さっき言ったように、高専って女の子がごくわずかしかいないし、その人たちも、学校内のいわゆるイケメンと呼ばれるような人たちと、もれなく付き合っていく……。それを横目でみて、羨んでました。そういうことで不満が溜まりまくって、かなり捻くれてしまって」

ーその不満をどこにぶつけたんですか?

「学校が楽しくないっていう不満から、『人と違う人生を生きて認められてやる。だから人と違うことだけしよう』って思いはじめたんです。それで『よし、海外行こう!』って思い立って。

しかも、人間関係的にもめちゃくちゃ捻くれてたんで、『俺と同じ思考のやつはいねえから、誰もついてこれねえだろ』って思って、ひとりで旅行してました(笑)」

ー海外に行って、価値観や考え方に変化はありました?

いやぁ、それがカルチャーショックとかはびっくりするくらいなくて。思ったのは、『建物が日本と違うな』くらい(笑)。外国の女の人にも憧れていたけど、それほどかわいいなって思えなかったし。

僕にとっては、海外経験はそれほどためになるものじゃなかったんです。強いて言うなら、『みんな海外行ったほうがいいって言うけど、必ずしも海外経験は大事なものじゃない』って知れたのが良かったことかな。だから、溜まっていたフラストレーションみたいなものは解消されなくて

フラストレーションをブログにぶつけて…

ー海外行ったら視座が変わって人生が好転して……みたいなストーリーはなかったんですね。

「高専時代は、結局は自分に自信がなかったんですよ。だから、『青春したい』『彼女欲しい』とか言ってるくせして、まったく動けていなくて、結局のところ、自信にはつながらない。今思えば、そういうとこだぞっていう感じですけど」

ーそこからYouTubeを始めるアクションに、どうつながったんですか?

「そんな感じで、ずっとフラストレーションを溜めていて、『モテたい!』『お金を稼ぎたい』っていう承認欲求みたいなものがついに爆発したんですよ。『そのためには、ネットで有名になればいいんだ!』ってひらめいて、すぐに方法を調べたんです。それで出てきたのが、YouTuberか、ブロガーだったんです。でも当時は、YouTuberといえば、過激なことをやるっていうイメージがあったので、自分には無理だって諦めて、ブロガーの道を選びました

ー遂にフラストレーションが行動に結びついたんですね。

今思うと、いちばん欲しかったものって、彼女でもお金でもなく、友達だったんですよね。だからブログのセミナーとか、経営者の集まりとか、そういうところに積極的に足を運んだんです。そこで知り合った社長さんとかは、志とか強い想いを持っている若者に対しては、けっこう良くしてくれたんです。おかげで人間関係は徐々に広がり始めて……」

ーそうすると、ブロガーの活動が高専での生活にもいい影響を与えそうですね。

「いや、それでも高専自体は、相変わらず全然面白くなかったんですよ。ブログで少し有名になったからと言って人生は変わらなくて。学業とブロガーの両立も簡単じゃなかったんで、学校生活をいかに効率よくサボるかだけを考えて、学校生活を送るような日々でした。

しかも次第にブロガーとしての活動に対しても『自分がやりたいのはコレじゃないかも』っていう疑問を抱き始めて……。それで、卒業間近に、当初は諦めていたYouTuberになること決めたんです

過去の苦い思い出を美化せず、リアルかつ、どストレートに発信するかっつーさん。今回のインタビューでも、高専時代に抱えた不満を赤裸々に語ってくれました。続く第二回では、自身の過去を積極的に発信するYouTuberとして、今はどんなふうに苦い思い出と向き合ってるのか、聞いてみた。

かっつー プロフィール

1998年生まれ。宮城県仙台市出身。仙台高等専門学校卒業。UUUM所属のクリエイター。高専時代のエピソード、元銀だこ店員としての経験などを生かした、独自のコンテンツを配信。『YouTube shorts』を用いた動画でも注目が高まり、チャンネル登録者数は76万人にものぼる。

★YouTube

Photo:Kana Tarumi
Text:Yui Kato


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