「気になる10代名鑑」の247人目は、ユニコさん(19) 。多摩美術大学のグラフィックデザイン学科で学びながら、友人と合同で展示を行ったり、Instagramで自身の作品を発信したりしています。「さまざまなアウトプットで、自分らしいかわいいをひとつのジャンルとして確立させたい!」と語るユニコさんの、創作活動への思いに迫ります。
ユニコを知るための5つの質問
Q1. どんな活動をしていますか?
「イラストやデザイン、写真、アクセサリーづくりなど、さまざまな表現方法で、自分なりのかわいいを探求しています!
もともとデザイン関係の仕事をしている父の影響もあって、小さいころから、ものをつくったりやイラストを描いたりするのが大好きで。クリエイターを目指して活動している友だちと、タブレットで描いたイラストや手作りのビーズアクセサリーの展示・販売を行ったり、大森靖子さんがプロデュースしている、はる陽。ちゃんのロゴをつくったりしています。
大学ではグラフィックデザインを専攻していて、主に平面のデザインについて、理論や表現方法などを学んでいます」
Q2. どんなことをテーマにして、創作活動をおこなっていますか?
「かわいい世界観を大事にしています。よく、私がつくったものや好きなものを友達に見せると、『ユニコらしいね』と言ってもらえるんです。私はこの言葉が大好きで、『ユニコらしい』をひとつのジャンルにできるくらい、かわいいを確立していきたいと思っています。
作品制作をするときに参考にするのは、喫茶店や昔のゲームセンターといったレトロなもの。私の作品は、パステルカラーでドリーミーなテイストが多いのですが、そこにどこか懐かしくて、見たことあるようなデザインを落とし込んでいます。レトロさと新鮮さを掛け合わせた作品をつくるのが好きなんです」
View this post on Instagram
Q3. 創作をする中で、つらいことや壁を感じることはありますか?
「自分を信じ続けることがいちばん難しいです。どうしても創作活動をしていると、自分の思う良いものって本当に良いものなのかな……と、半信半疑になってしまうことがあります。
趣味で終わるんだったら自分が楽しいだけでいいかもしれないけど、仕事となるとそうもいかない。もっと自分の思うかわいいを追求したい、確立させたいと思う一方で、大学の課題に追われて自主制作に集中できなかったり……。
でも、どんなジャンルでも、成功している人はみんな、自分のつくるものに自信を持っています。自分のセンスを信じて制作することはとっても難しいけど、必要不可欠なことだと思うので、これは永遠の課題かもしれないです」
View this post on Instagram
Q4. 影響を受けた人や作品などがあれば、教えてください。
「好きな作品やアーティストは数えきれないほどあって。それぞれから少しずつ影響を受け、いまの私ができていると思っています。
いちばん影響を受けたのは、アートディレクターの吉田ユニさん。最初は名前が似ていたので親近感をもったんですけど、ユニさんが手掛けられた星野源さんの『恋』のビジュアルをきっかけに、作品をよく見るようになりました。
ユニさんのアイディア力や視点、そして突拍子もないアイディアでも形にしてしまうところまで、すベてを尊敬しています。違和感を感じさせながらも、納得させられてしまうし、ひと目見れば彼女の作品だとわかる。
私も、1回見ただけで覚えてもらえる、そんな表現ができるクリエイターになりたいと思っています」
Q5. 今後の展望・将来の夢は?
「何かを表現する職業に就きたいと思っています。いまはアクセサリーづくり、デザイン、イラスト、広告、映像、空間……いろいろなものに興味があって絞りきれていないけど、ものづくりに携わることは好きなので、続けていきたいです。
どんな表現方法であっても、自分の手でつくったデザインで人を喜ばせたいし、人のためになるようなデザインをしたい。それが私らしい、かわいいものだったらなおさら最高です!」
ユニコのプロフィール
年齢:19歳
出身地:東京都
所属:多摩美術大学グラフィックデザイン学科
趣味:音楽を聴くこと、喫茶店めぐり
影響を受けた人物:吉田ユニ
ユニコのSNS
View this post on Instagram
View this post on Instagram
Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya