世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、日本の企業が開発した、「こんにゃくでできたヴィーガンエッグ」を紹介します。
海外のスーパーでは当たりとなりつつある「ヴィーガンエッグ」という選択肢
「大豆ミート」や「ライスミルクヴィーガンチーズ」といった、さまざまなヴィーガン向け代替食品が誕生し、一般的にも手に入りやすいくなってきました。しかし、まだまだ日本ではあまり目にしない代替品もあります。そのひとつが「ヴィーガンエッグ」です。
海外では、大豆や海藻などを原料としたヴィーガンエッグが、スーパーなどでも売られています。近々、日本のスーパーでもヴィーガンエッグが並ぶ日が来るかもしれません。
今回は、日本生まれのヴィーガンエッグ「UMAMI EGG」について、ご紹介していきます。
こんにゃく粉から生まれたヴィーガンエッグ、それが「UMAMI EGG」
「うまみ」に特化した日本食プラントベースブランド「UMAMI UNITED JAPAN」から発売された「UMAMI EGG」は、こんにゃくを使用したヴィーガンエッグ。植物性原料のみを使用しているだけでなく、アレルギー28品目のほか、ハラールや五葷フリー※1などにも対応していて、どんな人でも安心して食べられます。
※1 ネギ類、ニラ類、ニンニク、らっきょうなどを摂取しないヴィーガン・ベジタリアンのこと
原材料は、国産のこんにゃく粉をはじめ、タピオカスターチ、ニュートラルイースト、かぼちゃ粉末、みかん粉末など。
作り方は簡単で、UMAMI EGG(25g)に豆乳(500ml)を加えて混ぜ、加熱するだけ。マヨネーズと和えて卵サラダにしたり、スクランブルエッグにしたり、オムライスにしても良いです。また、カップケーキやスポンジケーキなどのお菓子づくりにも使用できるそう。
現在は、家庭用としてオンラインショップで購入できます。卵1食分50gで換算すると、約10食分あります。送料込みで1,500円。試しに食べてみたい、という方にもおすすめです。
プラントベースに挑戦する企業「UMAMI UNITED JAPAN」とは?
「UMAMI EGG」を開発した「UMAMI UNITED JAPAN株式会社」は、日本発のベンチャー企業。日本食の「うまみ」に着目し、麹菌などの酵素を使って、さまざまな野菜からうまみの抽出にしています
UMAMI EGGを含め、現在販売されている商品に使われているうまみ成分は、きくらげから取り出したもの。ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)によって栽培しやすいことから、近年、きくらげを生産する人が増えている一方、「きくらげが余っていて困る」と相談を受けたことがきっかけで、きくらげうまみパウダーを作るようになったそうです。
これは、余剰野菜や作物を有効に活用することで、食品ロスの削減にもつながります。
環境にも動物にも体にもやさしいヴィーガンエッグ。試してみない?
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卵1kgあたりの温室効果ガス排出量は4.67kg、水の消費量は578Lと、実は環境負荷が大きい食材でもあります。そして日本は、卵の消費量が世界第2位という、卵大国なのです。
また卵を安定的に生産するため、にわとりが狭いケージの中に詰められている光景を見たことがある人も多いとは思いますが、その飼育環境が問題視されることもあります。
さらに、ヴィーガンエッグにはコレステロールが含まれていないため、健康上の理由で卵を避けているという人も、おいしく食べられるでしょう。
環境問題や動物愛護、そして健康の観点からも、いいことづくしなヴィーガンエッグ。ぜひ、この機会に挑戦してみてはいかがでしょうか?
Reference:UMAMI UNITED公式サイト
Image:PR TIMES
Text:Tomy