Steenz Breaking News

レトルトカレーを通してミャンマーの現状を伝える保芦宏亮さんのアクションに注目したい!【Steenz Breaking News】

レトルトカレーを通してミャンマーの現状を伝える保芦宏亮さんのアクションに注目したい!【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、考案したレトルトのミャンマーカレーを通して、ミャンマーのクーデターの現状を伝える日本人・保芦宏亮さんについてです。

ミャンマーで民主化運動に参加。あわや拘束の危機も…

2021年2月に発生したクーデターによって、国軍が国家の全権を掌握し、いまだに民主派への弾圧が続いています。そうした国軍への抗議活動を日本で行っている、日本人料理研究家がいることをご存知ですか? それが、ミャンマー料理研究家の保芦宏亮さん(52)。自身もミャンマーに滞在中、軍に自宅に押し入られたほか、現地の友人らが今も国軍に拘束されているといいます。

保芦さんは現在、3年がかりで開発したミャンマーカレーを通じて、ミャンマーの現状を訴える活動を展開しています。「ミャンマーでは10代の若者がデモに参加し、次々と拘束され、さらに殺害されている。日本の若者にも、もっとミャンマーのことを知ってほしい」と話します。同じ10代としても、見過ごせない問題ですよね。

 

 

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軍事クーデターから1年以上が経ったいまも、国軍は抗議する市民らを弾圧し続けており、国際社会からも批判が高まっています。市民団体の調査によると、2022年6月21日までに、国軍による弾圧で亡くなった人は累計2,000人、逮捕・拘禁・収監された人はのべ14,213人となり、このうちの11,151人はいまだ解放されていません。

クーデター後の約3か月間、ミャンマーに滞在して、国軍への抗議活動を行っていた保芦さんの自宅も、国軍に押し入られました。当時、保芦さんは友人宅にいたため、見つかることはありませんでしたが、複数の友人が拘束されてしまいました。

カレーを通じてミャンマーのいまを日本に伝える

ミャンマーカレー研究家の保芦宏亮さん。地元である武蔵野市をベースに、日本でミャンマー国軍への抗議活動を続けている。

ミャンマーの現状への憂いを抱えつつ、身の危険を感じ、苦渋の決断として日本に帰国。しかし、日本ではミャンマーに関するニュースが日に日に少なくなっていることに危機感を感じました。「このままでは忘れられてしまう。ミャンマーでいまも苦しんでいる人たちのことを思い出してほしい」。そうした思いを胸に、毎週末、都内各地でミャンマー民主化への支援活動を行っています。

 

 

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そうした活動の傍ら、レトルトのミャンマーカレー「チェッターヒン」を開発し、販売を開始。そこには、レトルトカレーという手に取りやすい商品をフックに、ミャンマーの現状に思いを寄せてほしいという思いがあります。

この「チェッターヒン」、ミャンマーカレー特有のピーナッツオイルの香りや、じっくり時間をかけ炒めた玉ねぎの甘味が特徴で、発売直後より評判が高まりました。最近では日本のテレビや雑誌にも頻繁に取り上げられるようになり、『マツコの知らない世界』に登場した際も、マツコ・デラックスさんが絶賛したことで、Twitter検索ワードで1位に。この8月には、カレー通として知られる歌舞伎俳優・尾上右近さんとのコラボ商品も販売しました。

 

 

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カレーを食べてミャンマーのことをもっと知ろう

「チェッターヒン」は保芦さんの地元である、武蔵野市公認のおみやげセレクション「むさしのプレミアム」の公認商品にもなっており、保芦さんはベースである吉祥寺をはじめ、都内各地でミャンマーの窮状を訴える講演を行うなど、精力的な活動を行っています。

「カレーをきっかけに、少しでもミャンマーに興味を持ってもらえたらうれしいです。そして、何か行動を起こしてもらえれば」。保芦さんのカレーを通じたミャンマー民主化支援の道のりは、これからも続きます。

保芦宏亮さんのSNS

★Instagram

 

保芦 宏亮 (@hiro_kichijoji) • Instagram photos and videos www.instagram.com

 

★チェッターヒン公式HP

 

元祖★チェッターヒン・ミャンマーチキンカレー | HIRO TOKYO~ミャンマー料理研究家 保芦ヒロスケ プロデュース~ ピーナッツオイルの香り。 じっくり時間をかけ炒めた玉ねぎの甘味。 柔hirosuke-curry.com

 

Text&Image:Risako Hata

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Risako Hata

ライター

タイ在住のジャーナリスト。共同通信系メディアにて5年のタイ駐在を経て独立。現在は、アジアの経済や人道問題、SDGsに関連する記事を執筆。

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