「気になる10代名鑑」190人目は、ITO CHANさん(18)。大阪市立デザイン教育研究所でデザインを学びつつ、ハイペースでに自身のアート作品をインスタグラムに公開しています。カラフルでオリジナリティあふれる作品を生み出し続けるITO CHANさんに、表現に込めた想いやこだわりを聞いてみました。
ITO CHANを知るための5つの質問
Q1.どんな活動をしていますか?
「将来、デザインの仕事をするためのノウハウを専門学校で学びつつ、インスタグラムに2日に1回くらいの頻度で、Instagramに作品を公開しています。
コンスタントに投稿し続けることで認知度が上がると思って、なるべく間隔を空けずにアップしています。
私の作品はどれもカラフル。好きな色をめいっぱい使ったり、オリジナルのキャラクターを散りばめたりするのが好きなんです。見てくれた人が前向きな気持ちになって、『明日も頑張ろう!』と思ってもらええるような、人の心に寄り添っていける作品作りを心がけています」
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Q2.創作を始めたきっかけは?
「本格的に絵を描き始めたのは母の影響です。母が昔アートを学んでいたこともあり、アートを専門的に学んでみたいと興味を持ちました。
でも、小さいときから、絵を描くことが大好きで、おままごとや積み木遊びには目もくれず、広告の裏の白紙の部分に、永遠に絵を描いていたらしいです(笑)。
Instagramには、会ったことがない人の反応を知りたいと思って、作品を載せ始めました。こういう絵を発信するといい反応がもらえるんだ、といった気づきがを得られますし、日本だけでなく、海外からもたくさんの応援や励みになるコメントをいただいて、それが作品作りのモチベーションにもなっています」
Q3.絵を描くときのこだわりはありますか?
「動物や植物がキャラクターとなって画面上で暴れ出し、楽しんでいるところをイメージして描いています。明るくポジティブな感情を表現したくて、鮮やかな色やモチーフを散りばめています。
動物をアレンジして、架空のキャラクターを作り出すのも好きで、私の多くの作品に登場させてしています。特に、海の生き物の泳いでる姿に惹かれます。魚のヒレがなびいているところを見ると、無性に描きたくなるんです。
見たままを描くのはあまり私のスタイルではなくて、動物を描くにしてもツノの本数を増やしたり、カラフルな色にしたりとアレンジを加えています」
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Q4.創作する中で悩みはありますか?
「学校の課題と自分の作品の創作をいつも同時にやっているので、時間が足りなくて……。もっとたくさん時間があればいいのにと思うことが多々あります。でも、どんなに学校の課題が忙しくても、30分でも1時間でも、好きな絵を描く時間は絶対にとるようにしています。
創作についてのアドバイスは母にもらっています。いつも冷静に的確にアドバイスをしてくれるんです。たまに辛辣な意見もあるけど(笑)、すべてにおいて信頼しているので、母に指摘されたところは変えるようにしています」
Q5.将来の展望はありますか?
「自分の作り出したキャラクターで、絵本や文具の、テキスタイルといったいろいろな世界で幅広く活躍できるようなイラストレーターになりたいです。自分の好きな絵だけを描き続けることが理想です。
今は、デジタルアートに力を入れつつ、パターンデザインの作品作りにも挑戦しているので、そちらも上達させていきたいです。今まではずっと、アクリル絵の具で絵を描くアナログな作品製作でしたが、iPadを手に入れてから、デジタルでも描くようになったので、表現の幅が広がってワクワクしています。
もっといろいろな人に私の作品を知ってもらいたいですし、私の作品で人の心を癒したり、楽しんでもらいたいです」
ITO CHANのプロフィール
年齢:18歳
出身地:大阪府堺市
所属:大阪市立デザイン教育研究所
趣味・特技:不思議な雑貨を集めること、自分の気持ちを絵で表現すること
大切にしている言葉:自分がやりたいと思ってやり始めたことは何が何でもやり続ける
ITO CHANのSNS
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Photo:Eri Miura
Text:Mai Sugawara
Edit:Takeshi Koh