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1年後の自分に手紙が書けるカフェ「自由丁」。10代ライター・ももがレポート

1年後の自分に手紙が書けるカフェ「自由丁」。10代ライター・ももがレポート

悩んだり、迷ったり、大きな夢を抱いたり……。いま感じている思いや感情を、10代のうちに手紙に書き留めておくなんて、どうでしょう。下町情緒あふれる街・蔵前に、“未来の自分”に向けて手紙を書けるスポットがあるらしい……そんな噂を聞きつけた10代ライターのももさん(19)が潜入取材をしてきました。

もも(19)。高校卒業後、ギャップイヤーを選択し、フリーランスのライターに。フリーランス広報のユニット『ふたり広報』のメンバーとしても活動中。

未来の自分に手紙が書けるカフェ 蔵前・「自由丁」

みなさん、こんにちは! ももです。現在19歳で、高校を卒業した後、本当にやりたいことを見つけるために、ギャップイヤーを選択しました。ギャップイヤー中に見つけた「『かく』ことが大好き」という発見を糧にして、ここ半年ほどはフリーランスのライターとしても活動しています。

さて、今回は蔵前にある「自由丁」さんにお邪魔しました! このお店は、ひと言でいうと、「未来の自分へ手紙が送れるカフェ」。

飲み物を楽しみながら、将来の自分に宛てた手紙を書いて、その手紙を1年後に自分の家に届けてくれます。パソコンでも、手紙でも、絵でも、とにかく「かく」ことが好きな私には、惹かれるところの多いお店です。

以前、友人から「手紙を書くためのお店があるよ」と聞いて以来、ずっと行ってみたいと思っていたので、ワクワクしながらこの日を待っていました……!

店内には「自分への手紙」がたくさん飾られている!

住宅街の中にひっそり佇むお店に入ってみると、まず目に入るのは、大きな本棚と手紙の数々!

まるで古本屋さんのよう。古民家の雰囲気も素敵です。

この手紙たちは、以前、自由丁で行われたワークショップに参加した人たちが、過去の自分に宛てて書いたものだそう。人に宛てて書かれた手紙を見ることはなかなかないので、ちょっぴり悪いことをしている気分に(笑)。

「過去の自分」に向けて書かれた手紙たち。

拝啓、1年後のわたしへ…

自由丁では「手紙を書く」以外にも、いくつかの楽しみ方があり、エッセイを読んだり、ひと月を振り返ったりと、思い思いの時間を過ごすことができます。ゆっくりと読書にふけったり、仕事をするのも歓迎だそうです。Wi-Fiや電源があるのも、フリーランスにはありがたい限り!

このお店のメニュー。まるでドリンクを選ぶように、時間の使い方を選べます。

お店の雰囲気を楽しんだところで、さっそく未来の自分に手紙を書いてみます! 手紙を書く便箋は、その場でもらえます。書く内容に困らないように、いくつかのテーマも準備されています。

今回は「答えを探す、綺麗な夕暮れ時の自由丁」というものを選択。「自分のやりたいことや、なりたい姿をじっくり考えるための便箋」だそうです。便箋のほかにも、気持ちを整えるためのエッセイや、質問シートも入っています

質問シートには、「いまの自分をどのような言葉で表しますか?」「1年後も変わらないでいてほしいものはなんですか?」など、考えさせられる質問が投げかけられてあり、答えるのにだいぶ時間がかかってしまいました(笑)。

ギャップイヤー中にずっと考えていたけど、改めて文字には起こしていなかった、「自分はどうなりたいんだろう?」という問い……。

20歳の自分に向けて、現時点で考えた「答え」を書くという作業。最近の自分の悩みや、1年後には叶えていたい夢、「歳をとったらこんな自分になりたい……!」という想いなど、今はとても人に話せなそうなことも、未来の自分に打ち明けました(笑)。

書き終えたら、シーリングで封をして……
完成です! この手紙が1年後に自宅に郵送されてきます。

本を通じてメッセージを届ける…「繋がる本棚」を体験

もうひとつ、わたしが自由丁でやりたかったのが、「繋がる本棚」というもの。

本棚にびっしりと並んだ本の中から、気に入った本と自分の持っていった本を交換することで、持って帰ることができます。(手元に本がない場合、デポジットを含めた代金を支払い、次回、本を持ってきた際に返金してもらう仕組みです)

この本棚に置いてあるのは、過去に来店した誰かが置いていったものや、おすすめの本たちなんです

さらに、多くの本には、その本を置いていった人から、次に読む人に宛てて書かれた手紙が挟まっています。前に本を手に取っていた人とその想いが手紙を通じてわかるって、とってもエモいですよね!

挟まっている手紙は、ある意味「ポップ」のよう。

もちろん私も手紙を書いて、本を交換してきました。本棚に置いたのは、2022年に入ってから読んだ本のなかで特に気に入っている、寺地はるなさんの『大人は泣かないと思っていた』。

ももさんが書いた、本の受け取り手への手紙。

そして、持ち帰ったのは、カツセマサヒコさんの『明け方の若者たち』。挟んであった手紙に「どうか読んでいただいて、『僕』の苦しみを味わってください」と書かれてあったからです(笑)。 恋に溺れる20代のお話なのですが……苦しさを味わうことができるかな。楽しみに読もうと思います。

また1年後。手紙って楽しくてあたたかい!

ということで、今回は自由丁さんで、1年後の自分に宛てて、手紙を書いてきました。

高校を卒業してから1年とちょっと。いま私の目の前には、高校を卒業したときには想像もしていなかった世界が広がっています。短いようで長いんですよね、1年って。

ももさんが選んだのは、夕陽をイメージしたジンジャーティー。

1年後の自分が、手紙を見てどう思うのか、今からとても楽しみです。どこかでこの手紙の内容を公開して、答え合わせができたらいいな。それができるくらい、いまの自分に偉そうなこと言えちゃう……そんな自分になれていたらいいな!

スマホやPCで文字を打つのが主流になってきましたが、やはり手で文字を書くと、あたたかい気持ちになりますし、違った楽しさを感じます! みなさんもぜひ、「自由丁」で、未来の自分に手紙を書いてみてはいかがでしょうか。

自由丁 店舗情報

営業時間:水〜金:13:00~18:00土、日、祝日:11:00~18:00定休日:月、火(祝日は営業)住所:東京都台東区蔵前4-11-2(都営浅草線・蔵前駅より徒歩3分)SNS:InstagramTwitter

 

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Text&Photo:Momo

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Steenz編集部

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