
世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、社会問題を解決に導く廃棄ペットボトルを活用したプロジェクトについてご紹介します。
ウガンダが抱えるごみ問題
東アフリカに位置するウガンダでは、毎日600トン以上のプラスチックごみが排出されています。しかし、正式な廃棄物管理がほぼ行われていないため、排水溝を詰まらせ、道路の冠水や水路の汚染なども引き起こしているそうです。
ちなみに、ごみ問題はプラスチック以外にも発生しています。例えば、ポイ捨てが酷いことから、ウガンダ政府は「毎月最終土曜日を国家清掃の日」にすること決め、7月25日よりスタートしました。これにより、国民は3時間の地域清掃が義務づけられ、参加しない者には法的措置をとるとのこと。罰則があることから課題の深刻さが伺えます。
ウガンダの女性たちがつくる廃棄プラボトルを活用したシェルター
この投稿をInstagramで見る
現在ウガンダでは、プラスチックごみ排出問題の改善も含め、注目されている取り組みがあります。それが、ペットボトルなど廃棄された飲用のプラスチックボトルを活用したシェルターづくりです。
同プロジェクトは、ウガンダの農村部に暮らす女性や少女を支援する「ゲシャ女性財団」と、「ペンデザ・シェルターズ 」によって実施されています。ペンデザ・シェルターズは、圧縮プラボトルをアップサイクルしたエコレンガでの建設に挑戦している企業。エコレンガによって建てられたシェルターは耐火性や耐水性に優れており、それに加え温度調節機能も備えています。毎月約2万個のエコレンガを生産し、サハラ以南アフリカ全域で40棟の建物を完成させているそうです。
この投稿をInstagramで見る
ちなみに使用されるエコレンガは、ゲシャ財団の女性たちが原料の収集や仕分け・圧縮作業などを担当しており、同作業も彼女たちの収入源になっています。収入源確保以外にも、シェルターの建設を通して技術を取得できるというメリットもあります。ウガンダでは、15~30歳の年齢層で教育や職務経験不足を理由に高い失業率が問題になっているため、技術取得は就職のハードルを下げてくれるでしょう。失業率が下がれば、ホームレス問題の解決にも繋がるかもしれません。実際にペンデザ・シェルターズは、これまで230人以上の女性と若者に雇用機会を提供してきました。
プロジェクト後は雇用創出のその先へ
収入源とスキルを同時に得られるシェルタープロジェクトですが、実は、その経験を活かし自身で小規模ビジネスを立ち上げる人もいます。彼女たちはリサイクルプラスチックを活用し、バッグやジュエリー、ペン立てなどの工芸品を手作りしているそうです。自身で仕事を作ることにより、雇用される側では気づけなかったことも把握できます。その経験が、更なるステップアップに繋がるでしょう。

またリサイクルプラスチックの活用以外にも、ポリエチレンの袋を原料に買い物バックを作成する人もいます。勿論、バックを織るための技術はペンデザ・シェルターズが教え、約2週間で習得できるそうです。
今回の事例から見えてきた「アップサイクル×〇〇〇」の可能性
さまざまな国や地域で問題となっているプラスチックごみ。今回の事例では、ただアップサイクルするのではなく、新たな雇用機会を生み出すなど、幅広い社会課題にアプローチしている点が特徴です。身近な廃棄物も、地域の暮らしを支える資源になり得ます。環境問題と地域の社会課題の双方の解決を目指す、こうした取り組みの今後に注目したいですね。
Reference:
Plastic bottle shelter Uganda project empowers women by transforming waste into jobs and homes|Happy Eco News
Uganda Marks National Cleaning Days to Combat Unsanitary Conditions & Diseases|Sputnik Africa
国民のごみ捨てマナーの悪さに悩むウガンダ、毎月の地域清掃活動を義務化|AFPBB News
Improving Community Livelihood|Pendeza Shelters
Text:Yuki Tsuruda






