
世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、今は亡き相手宛の手紙を投函できるポストについてご紹介します。
エグロシェイル墓地に設置された白い郵便ポスト
イギリス・ウェイドブリッジ町のエグロシェイル墓地には、2026年6月ごろから白いポストが設置されています。人々から「天国への手紙」ポストや「愛する人への手紙」ポストなどと呼ばれており、墓地を訪れた人が亡くなった愛する人に手紙やカードを送るために設置されました。
投函する手紙に切手は不要で、毎月の最終金曜日に回収され、細断後に堆肥として墓地内で利用されます。ちなみに、同ポストは地元の町議会が所有・管理し、開封や共有は一切行わない決まりとなっているそうです。
ゲドリング火葬場で始まった天国への手紙ポスト
天国への手紙ポストは、ノッティンガム近郊にあるゲドリング火葬場で初めて設置されました。何故このような取り組みがスタートしたかというと、同火葬場の追悼アドバイザー・リアン氏の9歳の娘・マチルダ・ハンディちゃんのアイデアがきっかけだそうです。
リアン氏の父母が亡くなった後、マチルダちゃんは「おじいちゃんたちに、誕生日カードやクリスマスカードを送れて、読んでもらえたらいいのに」といった内容の話をしていました。その後、リアン氏は新聞でとある郵便配達員が、8歳の女の子が天国にいる父親宛に書いた手紙を見つけた、という記事を読み火葬場でのポスト設置を考えたそうです。ポストは2022年のクリスマス前に設置され、その後、数週間以内に100通以上の手紙が投函されました。
ライサム火葬場にはポストの他にトーキングベンチも設置
ポスト設置はさまざまな場所で進められており、2023年11月に設置された、ライサム火葬場もそのうちのひとつです。ただ、ほかの設置場所と異なる点は、ポストの横に「トーキングベンチ」が設置されていること。
トーキングベンチとは、人々が抱える孤独感や社会的孤立感などをやわらげ、他者との繋がりやメンタルヘルスのサポートなどを目的としたベンチです。ライサム火葬場のベンチは、自殺遺族支援慈善団体「ドハーティーズ・デスティニー」から、人々が静かな環境の中で安らぎと支えを見出せる場所となることを願って寄贈されました。

天国への手紙ポストは今後も拡大するかも?
さまざまな場所で設置が進められる「天国への手紙ポスト」。相手への想いや今の気持ちを文字にすることで、自身が抱える悲しみが和らぎ、乗り越えるきっかけとなるかもしれません。多くの人の支えになることを祈りつつ、設置数が増えることを願いたいですね。
Reference:
Letters to Loved Ones Post Box – Egloshayle Cemetery, Wadebridge|Wadebridge Town Council
Letters to Heaven|Westerleigh Group
Talking Bench and Letters to Heaven Post Box|Fylde Borough Council
Socially distanced ‘natter bench’ installed in park to help lonely people|METRO
Text:Yuki Tsuruda






