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10歳で学校に通わないことを決意。アメリカの音大留学を経て、アルバム制作に挑戦するミュージシャン【梨音・19歳】

10歳で学校に通わないことを決意。アメリカの音大留学を経て、アルバム制作に挑戦するミュージシャン【梨音・19歳】

「気になる10代名鑑」1410人目は、梨音りおさん(19)。小学5年生で学校に通わないという選択をし、現在は音楽活動をしながら、ミュージカルなど様々なコミュニティで活動しています。現在はアルバム制作を目標に音楽をしていると話す梨音さんに、活動に至ったきっかけや影響を受けた人物について詳しく伺いました。

梨音を知る5つの質問

Q1.プロフィールを教えてください。

「高校生が主体で運営するミュージカル団体『Aquarise』にて、メインで活動している高校生のバックアップや、音楽制作のサポートをしています。

それと並行しておこなっているのが音楽活動です。いまの目標は、アルバムを完成させることです!これまでに、友人のバーで演奏を披露したり、鎌倉で弾き語りライブを開催したりしてきました。

また、今年の6月から8月末には、アメリカのバークリー音楽大学で講義を受け、音楽理論を学んできました。現地で生活して勉強をするなかで、即興性を身に着けられたと思っていて。

たとえば、ボストンでミュージシャンをやっている日本人や、学校で友だちになった子と関わるなかで、『試しにいま歌える?』といったシーンもあったりして。何があってもありのままの自分で堂々とステージに立って、できることをしっかりやるという、土壇場の力がつきました」

 

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Q2.活動をはじめたきっかけは?

「小学5年生で、学校に行くのをやめようと選択したことが、いまの活動に繋がっています。そのころ、両親が離婚して。妹たちや母といっしょに各地を転々としていました。

最初に引っ越した家がすごく不思議なところで。一軒家に二世帯で、わたしたちの家族以外に、夫婦と娘が2人、そして、旦那さん公認である奥さんの彼氏がいたんです。最初は衝撃でしたが、毎月家族会議をして仲良く過ごしていて。当時のわたしは、いろんなことを経験して頭がパンクしてしまいそうでしたが、そういった生活をしていたからこそ、柔軟性や自主性が生まれて、どんな風に生きたいかというビジョンを持つようになりました。

そのタイミングで、中島芭旺さんという、とても若い哲学者が執筆した『見てる、知ってる、考えてる』という本に出会ったんです。彼も、自分で学校に通わないという選択をして、自分の興味があるものについて自分で学んでいく生活をはじめたと書いてありました。同時期にコスタリカで学校生活を送ったことで、見える世界が広がったりもして。

日本で学校生活をしていたときは、訳もわからず怒られることを怖がっていたり、どういう意図かわからないことをやらなきゃいけなかったりと、なぜわたしはここにいなきゃいけないんだっていう気持ちを持っていました。でも、こういった経験を通じて、わたしは自分なりの人生を生きたいと思ったんです。はじめは家族に反対されましたが、母がオルタナティブ教育に理解があったこともあり、自分で先生に相談するなら認めると言ってくれて。そこから学校に通うことをやめ、自分で勉強して高卒認定試験に合格しました」

Q3.どんなことをテーマに活動をおこなっていますか?

「ナチュラルさですね。わたしが表現において大事にしてることは、シンプルであることです。母がやっていた影響もあってゴスペルが好きで。あとは、バークリーに行ったことでブラックミュージックも創作の参考にするようになりました。

わたしのなかでは、音楽と言語って種類の違うコミュニケーション手段だと捉えていて。そして、音楽は、国籍の壁を超えられるという点で言語を超越したものだと考えています。だからこそ音楽はわたしにとって大切なんです」

Q4.影響を受けた人物は?

「14歳のころにダンスクラスで出会った女の子に影響されて、本格的に音楽活動をはじめました。

第一印象は、わたしに似ていると思いました。エネルギーが溢れてて、それを自分の体にまとってる感じで、感覚が似てるなって。でも次第に、彼女が私よりもずっと上手く自分を表現していることに気付いたんです。彼女のファッションや喋り方に憧れて、似てるって考えるのも嫌になってきちゃったけど、最初に抱いた印象は忘れられなくて。その子も音楽をやっていて、Instagramに投稿してたんです。わたしも彼女のようにチャレンジしたいと思い、SNSに歌を投稿することを始めました。

『Aquarise』での活動も、大切な出会いです。歌もダンスもお芝居も突き詰めないといけないので、表現の幅も広がったし、仲間といっしょに舞台を作ってコミュニケーションを重ねるなかで、人間的に成長できたと思います」

Q5.将来の展望は?

「まずはアルバムを完成させたいです。アルバムってひとつの世界だと考えていて。例えば映画には起承転結があって、監督はそのなかにいろんなメッセージを込めていると思うのですが、それと同じように、自分の世界観を作り上げたいんです。

あと、一度は海外に住みたいですね。まるっきり違う言語や文化に囲まれたり、行ったことないところに行くことをやり続けたいんです。来年の目標はヨーロッパに行くことです。今夏にバークリー音楽大学の入試の面接で、なぜバークリーを選んだか聞かれたときに、正直ほかの国を全く知らないなかで、なんでこの大学って言えるんだろうって思ってしまったのは事実で。なので、もっと新しい景色を見て、自分のなかで納得のいく答えを見つけたいです」

梨音のプロフィール

年齢:19歳
出身地:神奈川県藤沢市片瀬
所属:Aquarise主宰、学生団体New Columbus
趣味:考える、料理する
特技:味噌汁をつくること、木に登ること
大切にしている言葉:いつだって全ていい方向に向かってる

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Photo:Nanako Araie
Text:Yuzuki Nishikawa

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