
世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、ポルトガルで導入された「ボトルデポジット返還制度」についてご紹介します。
ポルトガルで南ヨーロッパ初となるボトルデポジット返還制度が開始
世界的にも取り入れる国や地域が増えている、ボトルデポジット返還制度。ポルトガルでも2026年4月10日より、同制度「Volta」がスタートしました。今回の導入は南ヨーロッパ初となるため、スペインやフランスなど他の国からも注目されています。
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そんな、各国から注目が集まる「Volta」の詳細ですが、まず利用者は蓋つきの飲料容器を購入する時に、商品価格+デポジット料0.10ユーロを支払います。使用後、空になった容器を決められた回収場所で返却すると、デポジットは全額返金される仕組みです。ちなみに、返却方法は自動回収機・手動回収所・Voltaキオスクの3種類があり、方法によっては、割引券や現金と交換できるレシートが発行されるとのこと。
対象は3リットル未満の使い捨てプラスチックボトルと、アルミニウムまたはスチール製の金属缶で、Volta のマークが付いていることも条件です。ガラス製と乳成分の含有量が25%以上の容器は、対象外になります。
また「Volta」には、寄附オプションも組み込まれており、返却されたデポジット料金を慈善団体に寄附することも可能です。
夢実現のためにVoltaを活用するケースも

Volta導入により、多様な使い方がされています。例えば、ポルトガル在住の姉妹アリエラとアリスは 、以前から同制度を利用し収入を得ていました。さらに今年の6月からは、規模をさらに拡大し自宅以外にも近所の人たちからペットボトルを集めています。
彼女たちは住民たちに手紙を書き、母親はVoltaの説明と回収日時を記載した紙を用意。アリエラとアリスは、手紙を入れたバックを近所の人々が暮らす家の玄関先に置き、毎晩9時に回収にいきます。なぜ彼女たちがこんなにもペットボトルの回収を頑張っているのかというと、自身の夢のためだそうです。
10歳のアリスは韓国で、13歳の姉アリエラはアメリカで3週間の交換留学をおこないたいと考えています。そのために、2027年の6月までに12万本のペットボトルを集めることを目標にしているのです。夢実現のために自身で方法を考え実行している、その行動力が素晴らしいですね。
集めた資金を保護ネコの食費にする人も

保護ネコ施設「ガティル・オリジナル」のオーナー、アントニオ・カサ・ブランカ氏も、Voltaを活用しています。提携している地元企業に空き瓶やペットボトルを集めてもらい、アントニオ氏はそれをVoltaを通して返還。集めた資金は、施設内で暮らす動物たちのエサ代に充てているそうです。
現在5つの地元企業と提携しており、回収したペットボトルは一社につき約50ユーロほど。アントニオ氏は、施設にいる40匹の猫のエサ代を賄えている状態だと話しています。しかし、獣医費や薬代などの分は賄えていないそうです。無理のない範囲でVoltaの活用を増やし、エサ代以外の費用も賄えるようになると良いですね。
サステナブルで多様なメリットのあるVoltaに今後も注目
ボトル回収により環境面以外でも多様なメリットが生まれている「Volta」。ポルトガルでの導入が成功すれば、他の国々での活用も進むでしょう。さまざま国や地域で利用され、多様な使用事例が生れることを期待したいですね。
Reference:
Portugal’s Deposit Return System Explained: The Complete Guide to Volta|Envipco
‘They wrote little letters’: How kids in Portugal are making money off their neighbours’ plastic waste|eronews
Text:Yuki Tsuruda






