
「気になる10代名鑑」1394人目は、阪口紗彩さん(19)。ミスコンなどのモデル活動の傍ら、ビジネスの世界でエシカルな世界観を届ける活動をしています。美容感度の高い女の子を集めるイベントを控える阪口さんに、多方面で活動を始めたきっかけや、日々の悩みについて聞いてみました。
阪口紗彩を知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?
「モデルとベンチャーでの仕事の傍ら、環境問題に関する活動をしています。
モデルとしての表現活動では、地元の和歌山美少女図鑑への挑戦や配信活動、ミスコン出場などを経て、いまは大阪の被写体モデルとして活動しています。いま働いているベンチャーも、撮影会がきっかけで。カガミノハコ合同会社という個室型メイク直しスペース『MakeBox』を展開する企業の一員として働いています。
そして、その根っこにあるのが環境問題への関心です。高校生のころからエシカルなものづくりに関心があって、大学では環境ゼミに入って学んでいます。表現活動もビジネスもどちらも大好きだから、それがいずれエシカルな選択を広げることにつながったらいいなと思っているんです。
特に力を入れているのが、来年2月12日開催の『MIRROR MIRROR fes』というイベント。美容感度の高い女の子を300人集めて、ファッションショーやトークショー、コスメを試せるブースを開きます。当日に向けてモデル面談から企業さんとの商談、当日のオペレーションまで幅広く担当していてとっても忙しいですが、イベント成功のために全力で奔走中です」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「表に立つ活動のきっかけは、中学卒業のころに父が勧めてくれた和歌山美少女図鑑でした。子どものころからアナウンサーや歌手に憧れていて、表に立つことがずっと好きだったんです。そこから配信活動をしたり被写体モデルのオーディションを受けるようになりました。
環境問題に興味をもったのは、高校1年生のとき。参加した講演会で『環境問題に無関心でいられても、無関係ではいられない』という言葉に出会って、ハッとして。母が自営業をしており、体にやさしいものが身近にあった影響も大きく、環境問題に対してわたしには何ができるんだろうと考えるようになりました。
そこから、ビジネスへの興味が湧いたのは高校3年生で将来のことを考えたはじめたころでした。環境のための行動をこれからもしていきたいけれど、会社に入ったら会社の利益を優先しないといけないという現実で悩んだ末に、だったら起業したらいいんだとひらめいて。エシカルなものづくりを広めるビジネスができたら、表に立つ活動で培った発信力も、ビジネスの知識も活かしながら環境問題に取り組めると気がつき、3軸とも妥協しないと決意したんです」

Q3. 活動をしている中で、印象的だった出来事は?
「ミスユニバースの地方大会『ベストオブミス和歌山』への挑戦です。社会課題への取り組みを重視するミスコンで、2ヶ月間、毎週ウォーキングやスピーチ、SDGsや所作を本気で学びました。ただ学んだことをやるだけではアピールがたりないと思ったので、裁縫未経験ながら廃棄予定の布でドレスの自作にも挑戦しました。
でも、ミスコンという美しさを見せることが最重要とされる舞台において、納得して着れるほどの品質のものは作れませんでした。そして、次の大会に進む代表にも選ばれませんでした。本気で取り組んでも結果が出なかったことや、納得するまでまでやりきれなかった悔しさでいっぱいで、人生でいちばん泣いたと思います。
でも、この経験がわたしを強くしてくれたと思っていて。いまでも、頑張る気持ちになれない日はこのミスコンの動画を見返すんです。そうするとあの悔しい気持ちを思い出して、もっと上を目指すんだと気合が入ります。ミスコンに挑戦していなかったら、自分で服をつくることも、ランウェイを歩くことも、いまつながっている人との出会いもなかった。どんな状況でもわたしが踏ん張れる理由であり、世界を開いてくれた大切な経験です」
Q4. 活動の中で、悩みがあれば教えてください。
「被写体モデルもビジネスも、選ばれる・選ばれない、うまくいく・いかないが白黒はっきりつく世界にいるので、それはやっぱり苦しいです。周りにはスカウトされて入ってきたような才能のある人ばかりで、自分はみんなのような才能はないのかもと不安に思うこともあります。
しかし、わたしはかなり負けず嫌いなので、それでもやめたりしません。周りから『もうやめたら?』と声をかけられることもあったのですが、ここでやめたら本当に何も残らないと思って、逆に『絶対続ける』と宣言しました。
選ばれないことに悲しくなる日もあるけれど、いつだって自分を認めてあげられるのは自分だとおもっていて。『こんなに素敵なのに知られないなんてかわいそう。この良さを認めさせるんだから』って強気で臨むようにしてますね」

Q5. 将来の展望は?
「環境問題に対してインパクトのある行動ができるようになりたいです。そのためには学びが必要不可欠。直近の目標は、来夏『トビタテ!留学JAPAN』でオランダへ渡り、サーキュラーエコノミーを学ぶことです。資源を循環させる経済のあり方とはどんなものなのかこの目で確かめてきたいと思っています。
将来やりたいのは、既存のエシカルブランドが正しく評価されて応援される仕組みをつくることです。いまはエシカル=富裕層のものというブランディングが一般的ですが、わたしはそれははちがうと思っています。環境はみんなのものだから、誰もがエシカルな商品を手に取れるようにしたいんです。
そしてもうひとつは、頑張る人のスポンサーになること。わたしが表現活動をここまで続けてこれたのは、どんな結果でも応援し続けてくれる味方が周りにいるからです。いつか、わたしがその応援の循環を渡していきたい。もちろん自分自身の挑戦もやめません。自分のビジネスを持ちながら、誰かを応援できる存在になりたいとおもっています」

阪口紗彩のプロフィール
年齢:19歳
出身地:和歌山県
所属:カガミノハコ合同会社(Z girls project 運営代表)、学生団体やんやん、エシカルエキスポ実行委員
趣味・特技:自炊、知らない世界を知ること、ニワトリの鳴き真似
大切にしている言葉:賽は投げられた
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Photo:Nanako Araie
Text:Rinna Koike






