Steenz Breaking News

シルバーウィークは下北沢へ。青春恋愛映画で気候変動を描く映画『温帯の君へ』限定上映【Steenz Breaking News】

シルバーウィークは下北沢へ。青春恋愛映画で気候変動を描く映画『温帯の君へ』限定上映【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、シルバーウィークに下北沢で特集上映される映画『温帯の君へ』をご紹介します。

大学生の恋と友情から浮かび上がる気候変動の姿

2025年に劇場公開され、話題を呼んだ映画『温帯の君へ』。告発や啓蒙をベースにするのではなく、若者たちの人間関係の模様を描くことを通して気候変動を映し出した点が観客の心をとらえ、第 18 回田辺・弁慶映画祭で俳優賞をトリプル受賞、2025年度進藤兼人賞にノミネートを果たしました。そんな本作がシルバーウィーク期間である2026年9月18日(金)20日(日)22日(火・祝)24日(木)の4日間、下北沢のシモキタ – エキマエ – シネマ『K2』にて特集上映されます。

物語の主人公は、猛暑の続く東京で同じ大学に通う、恋人同士の大樹と翠。翠が気候変動問題に関心を持ち、学生環境団体で活動を始めたことをきっかけにふたりがすれ違っていくストーリーです。

最大のポイントは、気候変動問題をテーマとした作品でありながら、直接的な解説はほとんどなく、あくまで誰しもが経験したことのある人間関係の分かり合えなさや葛藤がベースとなっていること。

社会課題に取り組む人はもちろんのこと、新しい挑戦をした人や周囲とは異なるユニークな選択をした人もきっと多くの場面で共感できる、リアルな内容です。

ドキュメンタリーではなくフィクションで描いた理由とは

なぜ、本作では気候変動問題を青春恋愛映画で伝えようとしたのでしょうか。

監督を務めた宮坂一輝さんが本作を制作したきっかけのひとつには、今回『温帯の君へ』と合わせ上映される初長編監督作『(Instrumental)』の公開初日、夏場の中、劇場のエアコンが故障したまま上映せざるを得なかった苦い経験があるそうです。

「気候変動をテーマにするからこそ、あえて前面に出さない」と語る宮坂さん。多くの観客の目線に近い、気候変動にあまり詳しくない主人公の目を介する見せ方をすることで、「ひとりひとりの物語」として課題を知ってもらうことを意識したそうです。

エンタメ性を追求しながらも、環境団体など関係者にしっかり取材を重ねることで、現実味のある物語に昇華。翠が所属する学生環境団体で直面する活動家としての困難や心の揺れ動く様は、とてもリアリティにあふれています。

報道やドキュメンタリーで発信されることの多い社会課題に対し、劇映画で挑戦した意義や、監督の想いにも注目しながら観てほしい1本です。

社会課題と日常は地続きである

年々激甚化する災害や夏の暑さなど、気候変動は誰にとっても身近であり、避けて通ることはできない問題です。気候変動をはじめとした、社会課題と日常をつなぐきっかけとなる本作は、今回が劇場で上映される最後のチャンス。上映後には、ゲストトークや主題歌を歌うアーティストによるライブなども予定されているので、ぜひ足を運んでみてください。

『温帯の君へ』概要

2026年9月18日(金)20日(日)22日(火・祝)24日(木)

シモキタ – エキマエ – シネマ『K2』にて特集上映

出演:山下諒 二田絢乃 さいとうなり
吉田晴登 関口滉人
秋田ようこ 笈川健太 犬童みる
橋口勇輝 藤田健彦

監督・脚本・編集:宮坂一輝
撮影監督・カラリスト:石川貴大
フォーカスプラー:小林龍  ガファー:荒健太朗
プロダクションサウンドミキサー:onigiri.saburou
助監督:東響生  演出助手:種橋雪乃
美術:侃生-KAN-  スタイリスト:飯田夕佳理
ヘアメイク:皆川苗  スチール:森本あお

公式HP:https://www.temperate-movie.com/

Text:Kagari

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ライター/エシカル・コンシェルジュ

フリーのライター/エシカル・コンシェルジュ。学生時代、100本以上のドキュメンタリー映画を通して、世界各国の社会問題を知る。事務職を経て独立後、ソーシャルグッドに関連する記事を執筆。都会暮らしからはじめるエシカルな暮らしを実践中。 Twitter:@ka_ga_r_i Instagram:@kagari_ethicallifejapan

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