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地域産業と若者との接点を作る。自分らしさを感じられる団体を作る高校生。【清水ひまり・16歳】

地域産業と若者との接点を作る。自分らしさを感じられる団体を作る高校生。【清水ひまり・16歳】

「気になる10代名鑑」1369人目は、清水ひまりさん(17)。島留学の経験をきっかけに、地域産業と若者をつなぐ活動に取り組んでいます。若者が自分らしさや社会との関わり方を見つける場を作ろうと挑戦する清水さんに、活動への思いや大切にしていることについて話を聞きました。

清水ひまりを知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?

「学生団体 TSUGI HANDS の運営です。

TSUGI HANDSは、『継(つぎ)』と『次(つぎ)』、そして『継ぎ手』の『手』を掛け合わせた名前です。受け継がれてきた地域産業や職人の技術や想いを、次の時代へつないでいく存在として、若者が関わるきっかけをつくりたいという思いを込めています。

『受け継がれてきた地域産業が若者の人生を動かし、その新たな視点を次の時代へ継いでいく関係性が当たり前の社会』をつくることです。

具体的には、地域の職人への取材やドキュメンタリー動画の制作、SNSでの発信などを行っています。単に地域産業を守るのではなく、若者が職人の生き方や価値観に触れることで、自分自身の人生や社会との関わり方を考えるきっかけをつくることを目指しています。

今年4月に共同代表の学生と立ち上げ、現在は13人ほどのメンバーで活動しています。今後は、地域に継続的に若者が関われるコミュニティや滞在拠点をつくり、短期的な交流ではなく、長く続く関係性を築いていきたいと考えています」

Q2. どんなことをテーマに活動していますか?

「地域産業と若者が出会うことで、双方に新しい価値が生まれる循環をつくることです。

地方では少子高齢化や後継者不足による地域産業の衰退が課題になっています。一方で、若者側にも、自分の将来や社会との関わり方を考える機会や、自分らしさに出会う場が少ないという課題があると感じています。

わたしは、地域には学校や日常生活だけでは出会えない価値観や生き方があり、それに触れることが若者自身の人生を考えるきっかけになると考えています」

Q3. 活動を始めたきっかけは?

「中学3年間の島留学での経験です。

わたしは小学校時代に不登校を経験し、精神的に不安定な時期がありました。その中で、自然の中で過ごせるフリースクールに出会い、自然と関わる楽しさを知りました。そして『もっと自分らしく過ごしたい』と思い、島留学を選択しました。

島では、地域の人との距離が近く、さまざまな年代や価値観を持った人と関わることができました。

同級生のお父さんにイカ釣りへ連れて行っていただいたり、島の神社の歴史や文化について教えていただいたり、地域の人から島を未来へつないでいく強い意志を感じました。村長さんや教育長さん、地域で暮らす人が『この場所を未来につないでいきたい』という思いを持って生きている姿に触れたことは、わたしにとって大きな衝撃でした。

そこで、人の生き方や言葉との出会いによって、自分自身の人生の見方が変わる経験をしました。だからこそ今度は、自分が誰かにとって人生を考えるきっかけとなる場をつくりたいと思い、活動しています」

Q4. 活動するうえで、大切にしていることは?

「若者に『自分らしさを見つけよう』と直接伝えるのではなく、自然と自分自身と向き合えるような出会いや環境をつくることです。

島留学の経験を通して、自分らしさは最初から自分の中にあるものだけではなく、誰かの言葉や生き方、知らなかった価値観に触れる中で見つかっていくものだと感じました。

そのため、TSUGI HANDSでは、職人さんの技術だけではなく、その人がなぜその仕事を続けているのか、どんな思いで地域と向き合っているのかという背景や生き方まで伝えることを大切にしています。

同じ出会いでも、何に心を動かされるかは人によって違います。その『自分は何に惹かれたのか』を考えることが、自分らしさを見つけるきっかけになると考えています。

だからこそ、答えを伝えるのではなくて、若者自身が未知の世界に出会い、自分の言葉でその経験を受け取れるような場づくりを大切にしています」

Q5. 将来の展望は?

「社会設計者や起業家のような立場で、若者が自分の人生を自分らしく笑顔で生きられる社会の仕組みをつくりたいです。

目指しているのは、誰かが誰かの生き方や言葉との出会いによって人生を動かされ、その経験が次の誰かへつながっていくような循環です。いまはTSUGI HANDSを通して、地域産業や職人との出会いからその仕組みづくりに挑戦しています。

将来的には、地域に限らず、教育やコミュニティ、事業など幅広い分野で、若者が自分らしさや人生への向き合い方に出会える場をつくりたいです。

『自分の人生を生きていい』と思える人を増やし、一人ひとりが笑顔で未来を選択できる社会を実現することが目標です」

清水ひまりのプロフィール

年齢:17歳
出身地:東京都
所属:N高等学校・学生団体TSUGIHANDS共同代表、AXISプロジェクトメンバー
趣味:読書、人と話すこと、笑うこと、自分を更新し続けること
特技:思考すること、ソフトテニス、挑戦すること、行動すること、絵を描くこと、違和感を見つけること
大切にしている言葉:「未来を予測する最良の方法は、未来をつくることだ」「やらない後悔よりやって後悔」「絶えずあなたを何者かに変えようとする世界の中で自分らしくあり続けること。それが最も素晴らしい偉業である」

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Photo:Nanako Araie
Text:Yuka Miyazaki

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Yuka Miyazaki

ライター

2006年生まれ。長崎県出身。国際基督教大学(ICU)教養学部在学。核兵器を巡る世界情勢に関心があり、国際関係学を学んでいる。趣味は美術館巡り、ドキュメンタリー作品を観ること。

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