
世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、雇用と環境配慮プログラムの創出を目的としたスウェーデンの取り組み「YPS」についてご紹介します。
スウェーデンで広がる労働市場の二極化。若者の失業率は?
スウェーデン統計局が2026年の2月に発表した2025年の労働力調査によると、国内の労働市場は二極化した状態にあるそうです。雇用率は69.0%である一方、失業率は8.8%に上昇。いずれも、過去25年間と比較しても高い水準となっています。
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とくに失業率に関しては、2021年の新型コロナウイルス流行時の最高値とほぼ同じだそうです。そのなかでも15歳から24歳までの失業中の若者は17万人、割合としては24.3%であり、EUの平均値である15%を大幅に上回っています。
若者への雇用提供とサステナブルな取り組みの創出を実現
若者の失業率が課題となっているスウェーデンですが、課題解決に向けて動き出しているようです。そのひとつに、国内では若者へ夏季雇用を提供し、同時に環境配慮型プロジェクトの創出もできる制度がスタートしました。
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「young planetary stewards(以下YPS)」と名づけられた本取り組み。参加者は地元の団体や資金提供者とマッチングされ、参加者たち自ら考案した環境プロジェクトを実施します。若者は報酬を受け取りながら社会での経験をつむことができる、という仕組みです。
協力者となるマッチング相手には、地域の農業から自然保護団体までさまざまあるとのこと。多様な専門知識をもつ人や組織が参加しているのは、考案するプロジェクトの幅も広がりますし、実現へのハードルも低くなり若者も挑戦しやすいのではないでしょうか。

また、参加する若者一人あたりに対して、最大4万スウェーデンクローナ(4,000ポンド)の資金援助があり、プロジェクトマネジメントの指導も受けられるそうです。
YPSを通して誕生したプロジェクトとは?
YPSにより、実際にどのようなプロジェクトが誕生したのでしょうか。
例えば、同制度に参加したヴェルフェルトさんとヴィクベリさんは、スウェーデン・ストックホルム北部にある、子供向けのサマーキャンプ施設とマッチングしました。

そして、敷地内の遊歩道に点在する看板をQRコードつきのデジタル看板に変更し、子どもたちが自然とより気軽に触れ合える仕組みづくりを進めたのです。それにより、看板の情報は常に新しいものに保たれるようになりました。看板にはその他にも、同敷地内の木々を大切にし残しておくことで生物多様性の向上につながること、それによりどのような利点があるかなどの情報も記載されているそうです。実際に施設内の自然に触れ、更にデジタル看板で知識を得ることで、子どもたちの理解もより深まるでしょう。
YPSの広がりに今後も注目
若者の雇用とサステナブルなプロジェクト創出という、一見するとを接点のなさそうなふたつを目的としたYPS。若者は報酬を得られ、社会経験も積むことができます。プロジェクトを通して、社会貢献にもなるでしょう。雇用する側も、サステナブルなプロジェクトにより良い成果や影響を受けるはずです。YPSを通して、今後どのようなプロジェクトが生み出されるのか、そしてどのような成果がでるのか気になりますね。
Reference:
Unemployment remained at an elevated level in 2025|Statistics Sweden
‘I don’t just watch climate change happening’: the young Swedes being paid to make a difference|Guardian News
Text:Yuki Tsuruda






