世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、社会的な孤立を改善するコミュニティ「コーハウジング」についてご紹介します。
現代社会の問題のひとつ「単身世帯の孤立化」
少子化の進行や65歳以上の人口増加などにより、超高齢化社会といわれている日本。それが原因で、社会的に孤立する人の増加という問題も発生しています。
こうした問題を抱えているのは、日本だけではありません。イギリスの英国国家統計局(ONS)が2025年に行った調査によると、英国には2900万世帯があり、そのうち66.8%が「一家族世帯」(※)だったそうです。一方、一人暮らし(単身世帯)は約860万人で全世帯の29.5%を占め、そのうちほぼ半数(49.6%)が65歳以上でした。また、高齢者支援団体「エイジ・コンサーン」の調査によると、65歳以上の約100万人が「しばしば孤独を感じている」と答えています。
(※)子供の有無にかかわらず夫婦、または少なくとも1人の子供と同居するひとり親を含む
イギリスで関心が高まる「コーハウジング」
現在イギリスでは、孤立化の解消などが期待できるとして「コーハウジング」への関心が高まっています。コーハウジングとは、個人の住居と共有の屋内および屋外スペースを組み合わせたコミュニティです。維持管理や財政管理、庭の手入れ、共同活動の企画など、コミュニティの運営は住民たちが自らおこないます。
あらゆる世代が参加でき、年齢や家族構成を問わず誰でも歓迎できるものもあれば、高齢者向け、あるいは女性やLGBTグループといった共通の関心を持つコミュニティに特化したものなど、さまざまな形があります。人々が暮らす場所にも工夫が施されており、住居および共有スペースには社会的な交流を促進するように設計されているそうです。
実際に暮らしている人の感想やそれぞれの思い
入居している49歳の独身女性は、「ついに自分の居場所を見つけたような気がする」「強いコミュニティ意識があり、孤独感が軽減されたように感じます。」などと述べています。またとある夫婦は、将来どちらかが残された時に一人にしないために「コーハウジング」を選択したと話しているそうです。こうした、実際にコミュニティを利用し暮らしている人々の感想に、コーハウジングが求められる理由が詰まっていると感じます。
「コーハウジング」が日本でも広がることを期待
社会的な孤立解消を目的に関心が集まるコミュニティ「コーハウジング」。同じ問題を抱える日本にとっても、良い参考事例になるのではないでしょうか。実際にコミュニティが作られて、日本の孤立解消の一助になれば嬉しいですね。
Reference:
第1章 高齢化の状況(第1節 5)|内閣府
高齢者の約3分の1が一人暮らし!? 超高齢社会で広がる「社会的孤立」、ボードゲームで対策を学ぶ|日本財団ジャーナル
About cohousing|UK cohousing NetWork
National Cohousing Alliance|Cohousing Alliance
Families and households in the UK: 2025|Office for National Statistics
‘We moved in with 17 strangers so we wouldn’t be lonely’ – why co-housing is on the rise|BBC
Image:
Text:Yuki Tsuruda






