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スーパーエルニーニョが発生? 世界で異常気象や自然災害、食料価格高騰への懸念高まる【Steenz Breaking News】

スーパーエルニーニョが発生? 世界で異常気象や自然災害、食料価格高騰への懸念高まる【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、今年世界に大きな影響を与えるかもしれない気候現象「スーパーエルニーニョ」についてご紹介します。

春からエルニーニョ現象が発生中

今年は「エルニーニョ現象」の影響を受ける1年となりそうです。気象庁の発表によれば、同現象は2026年春頃から発生。現在も続いているとみられています。

エルニーニョ現象とは、日付変更線付近から南米沿岸までの赤道近くの太平洋において、海面水温が平年より高くなり、その状態が1年ほど続く現象のことです。エルニーニョが起きると、洋上に吹く貿易風が弱まり、海面水温のあたたかい領域が通常よりも東へと拡大。世界各地の気候にさまざまな影響を与えるとされています。

今年は非常に強い「スーパーエルニーニョ」か

数年おきに発生するエルニーニョは、地球にとって特に珍しくない現象です。しかし、今年はその様相が少し異なるようです。

エルニーニョ現象は、各国の気象機関が赤道付近のペルー沖における海面水温を「監視指数」として用い、発生を予測・特定しています。今年、その指数を世界の主要な気象機関が予測したところ、秋以降、平年より2度以上プラスになる可能性が高いというのです。

 

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海面水温が2度以上高くなるエルニーニョは、その影響が非常に強くなることから、一般的に「スーパーエルニーニョ」と呼ばれています。20世紀が始まった1901年以降、このスーパーエルニーニョが発生したのは、1982〜1983年と1997〜1998年、2015〜2016年の3回のみ。先述の予測値が現実のものとなれば、1950年以降で最も強いエルニーニョ現象になりうると世界の複数の専門家が警鐘を鳴らしています。

世界の天候に与える影響とは

スーパーエルニーニョの発生によって、世界の天候はどのような影響を受けるのでしょうか。

世界気象機関(WMO)によると、多くの人が暮らす南緯60度から北緯60度のほとんどの陸地で、気温が平均気温を上回る可能性が非常に高いそうです。また、降水量は中央・東部赤道太平洋、ギニア湾北部沿岸地域、米国南西部、南ヨーロッパでは平年を上回るとの予測が。一方で、インド地域やオーストラリア、アフリカの一部、中央アメリカ、北ヨーロッパなどでは平年を下回る見込みだといいます。

このようにスーパーエルニーニョが天候に大きな影響を与えることが予想されていることから、WMOは「世界の多くの地域で干ばつや豪雨、海上および陸上での熱波のリスクが高まる」と警告。大規模な自然災害が発生した際の人道支援などにつなげるべく、過去に類を見ない規模で活動を展開するとしています。

わたしたちの暮らしにはどう影響する?

では、わたしたちの暮らしにはどのような影響があるのでしょうか。

専門家によると、酷暑日や豪雨、台風の発生・接近の増加などが考えられるといいます。また、異常気象や自然災害の発生に農作物が影響を受けたり、パナマ運河の水量減少で船舶の混雑が起き、輸送の遅延などが発生したりすることで、食料品や日用品の価格がさらに高騰するおそれもあるようです。一部の経済の専門家は、2028年の下期にそうしたインフレの影響が大きくなる可能性があると分析しています。

地球温暖化がさらに加速してしまうかも

スーパーエルニーニョは、地球環境に長期的な影響を与えるおそれもあります。

研究者の間では、エルニーニョの発生後、少し時間を経てから世界の平均気温が上昇することが知られているそうです。実際、2025年に発表された研究では、過去3回のスーパーエルニーニョの発生によって、気候のバランスに大きな変化が生じた可能性があると指摘されました。そのため、今年中に高確率で発生するとみられているスーパーエルニーニョも、今後の世界各地の平均気温を上げるきっかけとなってしまうかもしれません。

 

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今夏も体に厳しい暑さが続いています。この異常ともいえる暑さは、日本だけでなくイランや韓国、中国内陸部、アメリカ北部、ヨーロッパなどでも観測されており、地球温暖化の影響を感じざるを得ません。そんな中で今年、スーパーエルニーニョが発生すれば、来年以降の夏の暑さはますます厳しいものになってしまうかもしれません。世界各地にこれ以上、暮らしにくい場所を増やさないためにも、今年のエルニーニョ現象の発生をきっかけに、改めて環境にやさしい行動について考えてみたいものです。

References:
ウェザーニュース「スーパーエルニーニョの可能性 温暖化との相乗効果で台風接近増や食料価格高騰のリスク」
気象庁「エルニーニョ監視速報」
CNN.co.jp「今年のスーパーエルニーニョ、1950年以降で最強になる可能性」
World Meteorological Organization「El Niño is forecast to intensify, increasing likelihood of extreme weather」

Text:Teruko Ichioka

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Teruko Ichioka

ライター・編集

フリーライター。好奇心の強さは誰にも負けない平成生まれ。得意領域もスタートアップ、ビジネス、アイドルと振れ幅が広い。

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