
「気になる10代名鑑」1342人目は、はらまことさん(17)。若者が政治について自由に話せる社会を目指し、日本若者協議会や立ち上げた学生団体「Voice Up Myojo」で活動しています。「思想が強い」と揶揄される風潮に疑問を抱き、自ら行動を起こしたはらまことさんに、活動を始めたきっかけや、大切にしている思いについて聞きました。
はらまことを知る5つの質問
Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?
「一般社団法人『日本若者協議会』での活動に最も力を入れています。
日本若者協議会は2016年設立の超党派の若者団体で、政策提言やイベント開催、調査、キャンペーンなど、若者の政治参加を促進する活動をおこなっています。現在はその中心メンバーとして団体全体の方向性を議論したり、さまざまな会議に参加したりしながら運営に携わっています。
特に現在取り組んでいるのが、日本版ユースパーラメントです。若者が考えた政策を国政政党へ提言する活動で、若者の声を政治へ届けることを目指しています。
また、所属する高校では Voice Up Myojoという団体も立ち上げました。『政治は話しづらい』『思想が強いと思われる』という空気を変え、誰もが気軽に政治について話せる環境をつくるために、都立高校などでワークショップやイベントを開催しています」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「ディベート部に所属していたことです。
部活内では政治について真剣に議論していたものの、周囲からは『思想が強い』『面倒くさい』と言われたことがあって。そのとき、その空気に違和感を感じたんです。
それが大きな転機となり、ディベート部の仲間と話し合って。『自分たちが政治の話をやめるのではなく、みんなが当たり前に政治について話せる環境をつくろう』という結論に至り、Voice Up Myojoを立ち上げました」
Q3. 活動するうえで、悩みがあれば教えてください。
「いちばんの悩みは、若者の間に広がる『冷笑文化』です。
何かに真剣に取り組んでいる人や、自分の意見を発信する人に対して、『意識が高い』『思想が強い』と揶揄したり、頑張っていること自体を笑いの対象にしたりする空気があると感じています。
ぼくがディベート部にいたときの周りの反応も同様でした。そうした反応を受けると、人前で意見を発信することに対して、『笑われるのではないか』『批判されるのではないか』と、怖さを感じることがありました。
しかし、だからこそ『真面目に議論することが当たり前の社会をつくりたい』という思いは強くなりました。意見が違うことを笑うのではなく、お互いの考えを受け止め、対話できる環境を広げていきたいと考えています」

Q4. 印象的だった出来事は?
「学生の間で、自分の意見をためらわずに伝えようとする空気が少しずつ生まれてきたことです。
特に印象に残っているのは、体育祭での出来事です。体育祭の運営に問題が生じたとき、運営体制について意見を述べました。以前であれば『文句を言う人』と冷笑されていたような場面でしたが、そのときは数人の生徒が真剣に言葉を受け止めてくれたんです。
その出来事を通して、以前よりもそれぞれの意見を尊重して、議論しようとする空気が学校の中に少しずつ広がっていることを実感しました。自分たちの活動が、そうした変化につながっていると感じることができ、とても嬉しかったです」
Q5. 将来の展望は?
「将来的には、現在のVoice Up Myojoの活動を全国へ広げたいと考えています。
学校では、中立性の担保という観点から、教師が政治の話題を扱うことが難しい現実があります。その点において、第三者の立場から全国の学校へ政治に関する授業をおこなうことは需要があると考えています。団体では出張授業を中心にその輪を広げていきたいです。
また、将来は政策づくりに携わる仕事に就きたいと考えています。
社会を変えるためには、問題提起だけでなく、実際に政策をつくる力が必要だと考えているからです。そのため、大学では政策について専門的に学び、将来的にはより多くの人の声を政策へ反映できる立場を目指しています」

はらまことのプロフィール
年齢:17歳
出身地:東京都三鷹市
所属:日本若者協議会、VoiceUpMyojo、明星学園高等学校
特技:皿回し・システムを使いこなすこと
大切にしている言葉:備えあれば憂いなし
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Photo:Nanako Araie
Text: Yuka Miyazaki







