
「気になる10代名鑑」1350人目は、関慎太郎さん(19)。パルクールの日本代表として世界の舞台で活躍する傍ら、「The Peanuts Family(TPF)」というパルクールコミュニティの代表として、その魅力を発信する活動にも力を入れています。将来は保健体育の教員として次の世代に伝えたいと語る関さんに、パルクールとの出会いや活動をする上で大切にしていることを聞いてみました。
関慎太郎を知る5つの質問

Q1. プロフィールを教えてください。
「パルクールの日本代表として、スピード種目を中心に国内外の大会に出場しています。
また、『The Peanuts Family(TPF)』というパルクールコミュニティの代表として、イベント運営やアパレル展開、SNSでの映像発信にも取り組みながら、競技とカルチャーの両方からパルクールの魅力を広めています。
TPFは、日本でパルクールを発展させることを目標に活動していて。2025年に東京で開催した『TPFJAM 2026』には、総勢80名が、九州や大阪、名古屋など全国各地から集まりました」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「映画『HiGH&LOW』でパルクールアスリートのZENさんを見たのが、パルクールとの最初の出会いです。
もともと年長から体操を始めて習っていたのですが、小学1年生のときにレベルの高い選手コースに進みました。
そこで、大会に向けた“勝つため”の練習を続けるうちに、命令形で教わる練習が嫌になってしまって。そこから、小学5年生のときにパルクールの世界へ入りました」
Q3. 活動をしている中で、印象的だった出来事は?
「初出場の大会で優勝したときのことは忘れられません。
トレーサー(パルクールプレーヤー)一人ひとりが、自分の限界に挑戦するところに魅力を感じてパルクールを始めた自分は、競技として競うことに違和感を感じていました。でも、大会ではパルクールを純粋に楽しみ続けた先に、結果として優勝することができたんです。
競うことばかりに気を取られず、楽しみながらできたからこその優勝だと思うと同時に、その大切さを教えてくれたTPFの存在の大きさを感じます。
とにかくノリと勢いに溢れたメンバーばかりで、練習後はみんなでパーッとラーメンを食べに行くんです(笑)。でも、それぞれがアスリートとして活躍もしていて。TPFからは、『挑戦を楽しむこと』を大切にすることを学びましたね」

Q4. 活動するうえで、大切にしていることは?
「一見すると命がけのスポーツに見えるパルクールですが、やってみると想像とは違う世界が広がっていました。『これはできないだろう』と思ってしまうような障害物をどう乗り越えるか……。その考えるプロセスが、パルクールの本質なのだと思っています。
そんなパルクールの世界でも、選手は自分の限界をちゃんと理解して、飛んでいます。例えば、3メートル飛べるとしたら、無理にそれ以上は絶対飛ばないんです。自分の限界を知りながら、成長していく。それが、パルクールをやる上で大切なことですね」
Q5. 将来の展望は?
「大学では、現在保健体育の教職を取るための勉強をしています。アスリートとしての努力も続けながら、教育というフィールドで、パルクールそのものではなく“パルクールから得たもの”を教えたいです。
体操や水泳のように、パルクールが選択肢のひとつとして当たり前に考えられる社会を目指して、その魅力を次世代へ伝えていくことが目標です。
将来は、アスリートと発信者の両方の視点からパルクールの魅力を届けることが目標です。アスリートとして自ら挑戦し続けながら、レッスンやイベントを通じて、ひとりでも多くの人が新しい一歩を踏み出せるきっかけをつくりたいと考えています」

関慎太郎のプロフィール
年齢:19歳
出身地:東京都板橋区
所属:東京都体操協会パルクール委員会指定強化選手、The Peanuts Family
趣味:パルクール、サウナ
特技:ピアノ
大切にしている言葉:Adapt and Overcome
関慎太郎のSNS
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Photo:Nanako Araie
Text:Haru Ninagawa






