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地球には数億種の生物がいる⁉︎およそ100年ぶりに加速する新種の発見に迫る【Steenz Breaking News】

地球には数億種の生物がいる⁉︎およそ100年ぶりに加速する新種の発見に迫る【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、およそ100年ぶりに加速している新種生物の発見についてご紹介します。

新種生物の発見が約100年ぶりに加速

地球上には、果たしてどれほどの種類の生き物がいるのか――。実は、人類はその答えにまだたどり着いていません。地球に存在する生物種の数は、正確には分かっていないのが現状です。

種として特定されているものは、現時点で約217万種。しかし、未だ発見されていない種も含めると、この地球には数百万、数千万、あるいは数億種もの生物が存在していると言われています。

そうしたなか、新たな生物種の発見が加速傾向にあることが分かりました。アメリカのアリゾナ大学と中国の山西大学の研究者らがおこなった研究によると、2015年から2020年までの間に、動物や昆虫、植物、菌類などの新種が毎年平均で1万6,000種以上見つかっているそうです。特に2020年は年間で1万7,044種が新種として同定されており、これは過去最高の数値だそう。これまで生物の新種発見率は20世紀初頭がピークとされていましたが、2008年以降そのピークを更新し、生物多様性が明らかになるペースは現在まで加速し続けているといいます。

いま、新種の発見が相次いでいる理由

では、なぜいま新種の発見が相次いでいるのでしょうか。その理由は、生物種を同定・分類する際の手法や技術の進化にあります。

およそ300年前にスウェーデンの博物学者カール・リンネによって分類学(※)が始まってから、生物種の分類は見た目や行動、解剖した際の体内の様子などの特徴をもとにおこなわれることが主でした。そうして発見された特徴の類似点が多い種をひとつの群としてまとめ上げることで、現在のような生物種の区別ができあがっていきました。

ところが昨今、DNAの分析技術が発展し、生物種の分類においても遺伝子レベルでの分析・比較がおこなわれるように。その結果、見た目では同じ種だと思われていたものが実は遺伝的には異なる種だと発見されるなど、目には見えない部分で分類されるケースが増えているというのです。なお、生物のDNA情報は世界の研究者によって蓄積され、データベースも整ってきているそうです。そのため、今後も遺伝子レベルでの分析によって新種の発見が相次ぐ可能性は大いにあると考えられます。

※分類学:生物の特徴を記述して名前をつけ、分類し、大きな体系の中に位置づけていく学問のこと。

新種の発見はなぜ重要か

新種の発見は、わたしたちの暮らしや地球環境の保全に大きな影響をもたらします。

昨今、地球温暖化などによって気候や自然環境の急激な変化が指摘されています。そうした変化は、少なからず生物に影響を及ぼし、最悪の場合は絶滅に追い込まれることもあり得ます。しかし、特定の種として判別ができていなければ、人類がその生物種を保護することはできません。もしかすると、さまざまな種がわたしたちの知らない間に絶滅し、この地球から生物の多様性が失われているかもしれないのです。それを防ぐためにも、新種の発見は重要な意味を持つと言えます。

また、新たな医薬品や素材、技術は、そのベースにさまざまな生き物からの影響を受けていることもあります。例えば、クモやヘビ、植物、菌類などから採取できる天然物が鎮痛やがん治療などに役立つ可能性が指摘されています。あるいは、「ヤモリの足が垂直な壁を昇れる非常に強力な吸着力を持つこと」に着想を得た新素材の開発などに代表されるように、生き物の環境への適応能力が人間の新たな発明のヒントになることもあります。

新種生物の発見は、人類の好奇心の追求にとどまらず、地球環境や人間社会にとっても重要な活動だと言えるのです。

今後もさまざまな新種が見つかるかも

新種の発見率が加速していることを見出した研究者たちは今後、その生息地情報を地図に落とし込み、未発見の生物種が見つかりやすいと考えられる土地を特定する計画だといいます。

また、これまでの発見率をもとに予測すると、この先も魚類や両生類、植物などで非常に多くの新種が見つかる可能性があるようです。例えば、魚類は現在、約4万2,000種が見つかっていますが、それが最大で11万5,000種に達する可能性があるそうです。植物にいたっては、最大で50万種を超える種が発見される可能性があるといいます。

飛行機などで地球上の多くの場所に行けるようになっている現代でも、どこかにまだ見ぬ新種の生物がひっそりと生きている。地球環境の偉大さと生物多様性の豊かさに思いを馳せずにはいられません。

References:
University of Arizona News「New species are now being discovered faster than ever before, study suggests」
山西大学新闻网「应用生物学研究所在全球物种多样性发现历程研究中取得新进展」
WWFジャパン「【2026年7月 更新】レッドリストとは?」
東海大学新聞「分類学と博物館を巡る旅」

Text:Teruko Ichioka

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Teruko Ichioka

ライター・編集

フリーライター。好奇心の強さは誰にも負けない平成生まれ。得意領域もスタートアップ、ビジネス、アイドルと振れ幅が広い。

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