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高校時代、ほぼ計画なしで始めたミュージカル団体。自分の「やりたい」を大切に、ダンス創作活動に励む大学生【小泉梨乃・19歳】

高校時代、ほぼ計画なしで始めたミュージカル団体。自分の「やりたい」を大切に、ダンス創作活動に励む大学生【小泉梨乃・19歳】

「気になる10代名鑑」1370人目は、小泉梨乃さん(19)。高校2年生のときに神奈川県藤沢市で「高校生ミュージカルAqua」という団体を立ちあげ、地域の企業などから協賛を受けてオリジナルミュージカルを上演しました。現在は大学でダンスの技術を磨いているという梨乃さんに、活動のきっかけやAquaへの思い、そして将来の展望について聞いてみました

小泉梨乃を知る5つの質問

Q1. プロフィールを教えてください。

高校2年生のときに地域に根付いた団体『高校生ミュージカルAqua』を立ちあげ、運営とオリジナル演目の制作に取り組んでいました。

大学生になったいまは、体育大に通いながらジャズダンスやテーマパークダンスなどのジャンルを中心に、ダンススキルの向上に力を入れています。また、Aquaでの活動を通して、さまざまな人と対話しながら地域と関わることの魅力を知ったので、地域イベントにも参加していて。それらを融合させたダンス活動のかたちを模索しています」

 

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Q2. 活動を始めたきっかけは?

劇団四季ファンの母の影響もあり、もともと好きだったミュージカルを、熱中してやってみたいと思ったのがきっかけです。

高校1年生のころはミュージカルレッスンに通っていたのですが、週に1回だけ与えられた課題をこなすという形式にどうしてものめり込めなくて。

それでも『ミュージカルをやりたい、舞台を作りたい!』という思いは強くなる一方で。同じ熱量を持つ人を学校外で集めて、Aquaを立ちあげました。

自分の中でたくさん考えた上でのアイディアでしたが、最初に作成した手書きの企画書にはその日の日付と、高校生がオリジナルミュージカルをやるということしか書けなくて。本当にアイディアひとつで始まった、いま考えたら無謀な挑戦でした(笑)。

興味のありそうな子に手当たり次第声をかけたり、SNSや地域のイベントで発信をしたりする中で、ミュージカルや舞台、地域活動に詳しい人とつながっていって、活動する仲間とも出会えるようになって。とにかく多くの人に会いに行き、自分の熱意を伝えようとがむしゃらに動いていましたね」

Q3. 活動をする中で、印象的だった出会いは?

Aquaの共同代表をやっていた、中学校からの同級生です。

彼女ははじめ、『ミュージカルは参加するけど、学業を第一優先としたい』という少し消極的なスタンスで。けれど、いっしょに汗をかきながらミュージカルを作りあげていき、地域イベントで初公演を終えたあと、『わたしにも俳優になりたいという夢ができたんだよね』と話してくれたんです。

自分の強みを活かして生き生きといられる場所でもありながら、自分の悩みや弱み、できないことまでも吐きだせる、本音が言える場所がAquaなんだという彼女の言葉を聞き、これこそ自分が目指していたことだと胸が熱くなりました。

そして、鎌倉にあるコミュニティカフェの店主との出会いも印象的です。

コミュニティカフェは地域の人々が集まって、学校や職場などでは出せない自分のありのままでいられる場所でした。店主さんと仲良くなるうちに、Aquaの活動報告をしながら、参加者一人ひとりの心のモヤモヤとわくわくを書き出そうというイベントも開催しました」

Q4. 活動するうえで、大切にしていることは?

Aquaのテーマとしては『ありのまま』と『本格的』というふたつを掲げていました。

わたしは高校1年生のとき、自分に合う部活を見つけられなくて。周りの友達がそれぞれ部活に熱中している中、やりたいことを仲間とやりたいだけなのになんでわたしだけできないんだろう、という孤独感を感じて、家で泣いたこともあって。

でもAquaの活動を始めてから、違う学校に通っている子、通信制で学んでいる子、自分の好きなことを追求している大人など、地域のいろいろな人と出会い、視野が広がったんです。

学校ではなかなか出せなかった、自分の考え出したら止まらなくなるところや真面目なところが、Aquaでは自然に出せて。稽古の前後にメンバーでいまの社会についてどう思うかなどを議論したこともありました。ありのままの一人ひとりが、本気で熱中して、わくわくできる場所がAquaなのだと思います

Q5. 将来の展望は?

わたしがAquaでの活動を通して感じたもの、得た唯一無二の経験をもっとたくさんの人に感じてもらいたいです。

そのために、自分だけではなくダンスを見てくれる人の人生が豊かになるような、ミュージカルやテーマパークなどのキラキラした場所で踊るプロのダンサーになりたいと思っています。そして、ダンスから対話を生んだり、より多くの人が自分を表現できる居場所をつくりだしたいという夢もあります。

わたし自身にも向けていま言いたいのは、『わたしはこれをやりたい』という自分の思いを言いつづけることが本当に大事だということです。Aquaも、そうすることで始まりました。いまは自分のダンスのレベルに自信がないので、恥ずかしいと思ってしまいますが、それでもとりあえず目標を声に出して言うことを心がけています」

小泉梨乃のプロフィール

年齢:19歳
出身地:神奈川県鎌倉市
所属:日本女子体育大学ダンス学科
趣味:劇団四季鑑賞、カフェめぐり、日記
特技:口笛
大切にしている言葉:わくわくする!

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Photo:Nanako Araie
Text:Ririka Takashima

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Ririka Takashima

ライター

2006年生まれ。早稲田大学国際教養学部にて、英文学を中心に比較文化学や認知科学、国際関係学など多領域を横断して学ぶ。「一期一会」をモットーに、世界中の価値観に触れながら自らの感性をアップデート中。境界線のない自由な視点で、新しい世界の切り取り方を探求している。

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