Teen's Snapshots

承認欲求で生徒会に入ったって、恥ずかしいことじゃない。「小さな社会」である学校で生徒会に青春を捧げた6年間【大城愛夏・18歳】

承認欲求で生徒会に入ったって、恥ずかしいことじゃない。「小さな社会」である学校で生徒会に青春を捧げた6年間【大城愛夏・18歳】

気になる10代名鑑」1336人目は、大城愛夏おおしろあいかさん(18)。中高時代は生徒会役員として校内の改革に着手し、現在は公務員を目指す大学生です。学校という小さな社会で、校則から生徒総会まで小さな気づきを提言してきた大城さんに、生徒会活動での出会いや将来の展望を聞いてみました。

大城愛夏を知る5つの質問

Q1. プロフィールを教えてください。

公務員を目指しながら、教員の働き方改革のために自分にできることを模索中です。いまは大学で政策立案などを学びながら、イベントなどに参加して出会いを広げたりしています。

中高時代は生徒会に力を入れていて、中学で書記を、高校では副会長をしていました。

具体的には、生徒総会の議案承認方法の起立制への変更や新日課の提案、効果的な引き継ぎ方法の提案などに尽力しました。1年生のとき、生徒総会でみんなが何も考えず承認の拍手をしている姿を見て、『意味ある?』と思ったことがあって。自分が生徒会に入ったときに、拍手ではなく起立することで議題への賛否を表明する起立制を採用することに決めたんです。あと、昼休みを5分延ばすことで、増加する遅刻を減らせるのではないかと、集計したデータをもとに職員会議でプレゼンをし、新日課の導入を実現しました。

これらの活動が評価され、第9回日本生徒会大賞高校生・個人の部で日本生徒会大賞を受賞することができました」

Q2. 活動を始めたきっかけは?

中学1年生のとき、学級委員として学校の中央委員会に入りました。その後周囲に誘われて、生徒会の執行部に憧れの先輩がいたこともあり、生徒会長へ立候補しました。残念ながらそのときは落選してしまったのですが、書記として2年間生徒会活動に力を入れました。

学級委員は『誰もやる人がいなかったから』、生徒会は『憧れの先輩が執行部にいるから』という動機で始めましたが、人前で話す楽しさや企画を提案するやりがいに気づくことができて。振り返ってみると、生徒会活動を通して人前に立っているときの自分が、いちばん輝いているなという感覚があって。どんなことも突き詰めていくと、『承認欲求』がすべての動機になっていたかもしれません。全校生徒のために仕事をしている自分がかっこいい、みたいな感覚でしたね(笑)。

また、中学生のころに、多忙を極める担任の先生の姿を見たことがきっかけで、給特法の問題や部活動の地域移行など教員の働き方改革に関心を持ちました。まだアプローチ方法は模索中ですが、今度は自分が公務員として、教育行政に携わりながら解決できたらと考えています

Q3. 活動をしている中で、印象的だった出来事は?

「中学時代に、校則検討委員会を発足し教職員を交えた検討会議をおこないました。

『頭部のアクセサリーや髪染めをどうするか』という議題について、生徒と先生の視点を同じフィールドでぶつけあって。教職員がひとりの人としてわたしたちに向き合ってくれた姿勢が印象的でしたね。

正直『案すら突き返されるのでは』と諦めていたので、とても驚きました。議題はしょうもないですが、生徒と先生が対等な関係で目を合わせて議論した過程が大事だったのだと思います。校則という文章の裏に隠れた、生徒の事情やそれぞれの考えを共有する場になったように思います。

自分の力で物事が動いていく『自己効力感』を強く感じたこの経験は、高校での新日課の提案にもつながりました」

Q4. 活動を通して、実現したいビジョンは?

生徒会を、単なる行事の運営補助やお手伝い係ではなく、『民主主義を学ぶ貴重な教育の場』『主権者としての意識を高める場所』にすることがわたしのビジョンです。

生徒会は、小さい社会です。自主性以前に秩序がないと、成り立ちません。そのために、まずは自分たちが決めたことに責任を持つ必要があります。そうした社会の当たり前を、社会に出る前に学べるのが生徒会だと思っています。『真の自由とは何か』というのを多くの人に考えてもらえる場に、生徒会がなったらいいですね。

あとは、『承認欲求は恥ずかしいことではない』と伝えたいです。褒めてほしいって、みんなが持っている感情だし、すごいパワーを持っていると思うんです。それを認めることができたら、もっと生き生きと自分のやりたいことができるようになるかもしれません」

Q5. 将来の展望は?

将来は、公務員として教員の働き方改革に貢献したいです。公務員は、自分の力で国が動いていることを何よりも実感できる仕事なのかなと思っていて。生徒会活動の延長としては、在学中から模索していた世代間での業務や理念の効果的な引き継ぎを提案したいですね。地元沖縄の後輩たちが思いを継いでくれたら嬉しいです。

あとは、学生のうちに政策提言をしてみたいですね。生徒会でやっていたいろいろな改革の規模を大きくして、実際に政府に提言することが目標です。中学の生徒会活動で感じた『自己効力感』を大切に、自分の力で何かを動かしたい、その気持ちはずっと持ち続けたいです

大城愛夏のプロフィール

年齢:18歳
出身地:沖縄県
所属:武蔵野大学法学部
趣味:音楽鑑賞、一人旅
特技:鏡を見ずにコンタクトを付けること
大切にしている言葉:おかげさま精神・とりあえずやってみよう

Photo:Nanako Araie
Text:Haru Ninagawa

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Haru Ninagawa

ライター

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