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駄菓子屋のために通信制高校を選択。昔ながらの第三の居場所を群馬に広めるべく地方創生に取りくむ高校生【古藤杏・16歳】

駄菓子屋のために通信制高校を選択。昔ながらの第三の居場所を群馬に広めるべく地方創生に取りくむ高校生【古藤杏・16歳】

「気になる10代名鑑」1315人目は、古藤杏さん(16)。群馬県前橋市を拠点に展開している「駄菓子屋ひびのば」の運営に携わる高校生です。昔から近所の駄菓子屋さんが「第三の居場所」だったと話す古藤杏さんに、活動のきっかけと将来の展望について聞いてみました。

古藤杏を知る5つの質問

Q1. プロフィールを教えてください。

「群馬県前橋市を拠点に『駄菓子屋ひびのば』で活動しています。

これまで、携帯ショップやガソリンスタンド、そして介護施設などの一角に駄菓子棚をつくってきました。駄菓子を通して、企業内のコミュニケーションを促進するだけでなく、ひびのばを運営している学生と企業のコミュニケーションも促進しています。

また、地方の空き物件を探して実際に駄菓子屋を立ち上げる『実店舗型』の活動もおこなっています。場所を決めるときは、その土地の歴史的・地理的特徴と駄菓子屋との相性を考慮していて。例えば、むかし宿場町だったところや、商業がさかんで文化の窓口だったところなどは、駄菓子屋との相性がいいんです。

直近にオープンしたひびのば6号店は、すぐ横に馬場川という小さな川が流れています。韓国・ソウルを流れる漢江沿いではインスタントラーメンを食べる『漢江ラーメン』というものが有名なのですが、それにインスピレーションを受けて、駄菓子屋でインスタントラーメンを売ることを考えています」

Q2. 活動を始めたきっかけは?

小学校低学年のころ、近所の駄菓子屋さんにほぼ毎日通っていました。店主との『今日学校どうだった?』で始まる、日々のなんともない会話がいちばん楽しくて。いつも友だちと来ていた高学年のお姉さんとお話ししたり、毎回店主さんがおまけしてくれたり……。

わたしにとって駄菓子屋さんは、家でも学校でもない、第三の居場所だったんです。でも高学年になるころに閉店してしまって。幼いながら、駄菓子屋事業が衰退していることを感じとりました。

そんなとき、学習塾生として通っていた前橋市のコミュニティーサロン『GITY』で、ふと他の生徒たちが『駄菓子屋ひびのば』の構想を話し合っているのを聞いて。とてもわくわくして、まさにわたしがやりたいことだと思ったんです。

当時は中学3年生で、剣道部の活動に忙しく、始動にはあまり携われなかったのですが、その後駄菓子屋の活動に本気で取りくみたいと思うようになり、通信制高校進学という決断をしました」

Q3. 活動をする中でつらかったことは?

通信制高校に通ってまで、『駄菓子屋ひびのば』の活動に取りくむことに対して、周りから理解を得にくいところです。

実際に、『通信制に通っているということは、学校に行けない子なの?』『通信制に進むと大学進学は難しいね』『学生はいい大学、企業に入るためにも、いい高校に通うべきだ』といったこともよく言われます。もちろん、母もわたしの進路について心配していると思います。それでも、まわりに自分と同じように活発に活動しているGITYの仲間がまわりにいるので、心細く感じたことはありません。

そしてわたしはマルチタスクは器用にできないのですが、一度決めた目標のためならなんでもしちゃう性格で。母にも、通信制高校という決断を応援してよかったと思ってもらえるように、『駄菓子屋ひびのば』をみんなの居場所にする、という目標を達成したいです」

Q4. 活動を通して、実現したいビジョンは?

ひびのば、という名前には、『みんなの日々に寄りそう場』ということのほかに、『固定観念にヒビを入れる場』という意味も込められていて。

ここでいう『固定観念』とは、学校は行かなければいけない、学生はこうでなければいけない、駄菓子屋は昔のものだ、などの世論で、『ヒビ』とは多世代が交流、話しあうことでその固定観念を疑っていくことを言っています。だから、一人ひとりの挑戦を、みんなで応援できるような世の中であってほしいと願っていて。

そしてそのために、『選んだ道は自分で正解にする』という考え方を大切にしています。わたしは周りの人とは少し違う、通信制高校への進学を選択しましたが、全日制高校に進学していたとしてもいまと同じくらい充実して楽しい毎日を送れていたと思っていて。どんな選択をしても、いちばん大切なのはそのあと、自分がどんな行動や挑戦をしていくかだと考えています」

Q5. 将来の展望は?

『駄菓子屋ひびのば』をだれにとっても気軽に集える居場所にすること、そしてそんな『ひびのば』を全国に広めることです。何かに悩んでいても、とくに悩んでなくても、みんなが居心地がいいと思えるような地域の居場所づくりを目指しています。

やはり、地方は、道を歩いているとやさしくあたたかい、知人の輪があるということが挙げられると思っていて。でも、そんな地方にみんなが集う交流の場が少なくなっているのは、本当にもったいないと思うんです。

わたしの『駄菓子屋ひびのば』での挑戦はまだまだ始まったばかりなので、これから世間の固定観念も含めて、たくさんの困難に直面するかもしれません。

でも駄菓子が好きという気持ちと、駄菓子屋がもつ人々をつなげる力を信じて『駄菓子屋ひびのば』をもっと大きくできるように頑張っていきたいと思います」

古藤杏のプロフィール

年齢:16歳
出身地:群馬県前橋市
所属:N高等学校
趣味:人と話すこと
特技:剣道
大切にしている言葉:勇往邁進

古藤杏のSNS

@hibinoba_dagashi 【300年の歴史を紡ぎます】 “地域の居場所を作りたい” “昔ながらの文化を継承させたい” そんな思いを持ったお店「どてっぱん」さんに 駄菓子棚を導入させていただきました! そんなどてっぱんさんでは 現在「平成レトロオリジナルもんじゃ」が 期間限定登場‼️ 平成風プロフィール帳でトッピングを記入し オリジナルもんじゃが作れる!! ぜひ一度、足を運んでみてください✨️ ※「平成レトロオリジナルもんじゃ」は東京の対象店舗のみになっております。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「ひびのば」って? \ 0から全国に1万店舗の駄菓子屋を作る高校生 / ・地元・前橋から学生生活をかけて挑む挑戦🔥 ・駄菓子屋づくりの裏側を発信📢 ・地域の新たな居場所となる駄菓子屋を復活させます アカウントはこちらから▽ @hibinoba_dagashi 店舗情報のアカウントはこちらから▽ @hibinoba_babakkawa @hibinoba_minamityo ーーーーーーーーーーーーーーーーーー #群馬#前橋#駄菓子#駄菓子屋#群馬駄菓子屋 ♬ ごくろうさん – こっちのけんと

Photo:Nanako Araie
Text:Ririka Takashima

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Ririka Takashima

ライター

2006年生まれ。早稲田大学国際教養学部にて、英文学を中心に比較文化学や認知科学、国際関係学など多領域を横断して学ぶ。「一期一会」をモットーに、世界中の価値観に触れながら自らの感性をアップデート中。境界線のない自由な視点で、新しい世界の切り取り方を探求している。

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