Steenz Breaking News

ゴシップに買い物情報、呪術師も探せる⁉︎ウガンダのローカルな新聞事情【Steenz Breaking News】

ゴシップに買い物情報、呪術師も探せる⁉︎ウガンダのローカルな新聞事情【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、ウガンダの新聞について紹介します。

ウガンダの新聞は誰が読む?スマホを持たない人にも

世界全体の新聞発行数はデジタルへの移行により減少傾向にはあると言います。とはいえ新聞は、国ごとに特色や文化が色濃く反映されており興味深い存在です。今回は、筆者が住むウガンダで、現地の人々への取材や新聞の読み比べを通して得られた新聞文化の特色を紹介します。

ウガンダでは、スーパーや路上、ガソリンスタンド、バスターミナル、銀行、病院などで新聞を入手したり、読んだりすることができます。ウガンダ人への取材をおこなったところ、新聞を読んでいると回答したのは、公務員やオフィスワーカー、大学生、高校生、マタトゥ(ローカルバス)の運転手などでした。

高校生が購読する理由としては、新聞に現役教師が作成する高校生向けのテストが掲載されていることがあるからだそうです。そのため、教師が学生に新聞を読むことを勧めることもあるのだとか。

また、マタトゥの運転手は「スマートフォンやインターネットを契約するお金がない」ため、新聞から情報を得ていると話してくれました。インターネットにアクセスできない人々にとっても、新聞は大事な情報源になっているようです。

買い物も新聞で?ウガンダの新聞の内容

ウガンダの新聞市場において、2強は「New Vision」と「Daily Monitor」で、これらは英語で書かれています。

 

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国内や東アフリカ、国際的なニュースを扱う点では日本の新聞と大きく変わりませんが、一部には現地ならではの特徴的な内容も掲載されています。例えば裁判に関する情報では、裁判の進行状況に加えて、被疑者や被告人の顔写真付きプロフィールが詳しく報じられることも。

さらに、土地や住宅、中古車などの売買情報が、写真や販売者の連絡先とともに掲載される点も特徴です。加えて、野菜の種や食用の鶏など、生活に密着した商品情報も掲載されており、読者は新聞を通じて日常的な買い物情報を得ることができます。

「呪術師」を新聞で探す⁉︎

他にもウガンダには興味深い新聞があります。それは、民族ごとに発行されている、民族語で書かれた新聞です。

例えば、首都のカンパラ出身のバガンダ民族は、人口の約15%を占めています。「Bukedde」は、彼らの母語であるルガンダ語で発行されている新聞です。ルガンダ語はバガンダ民族の母語でありながら、ウガンダで広く話されており、現地メディアによるとウガンダ人の約61%がルガンダ語を理解するといった報告もあります。

 

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Bukeddeの特徴としては、何よりローカル情報が多いということです。例えば、ブガンダ王国に関する情報、婚活情報、訃報、定員に余裕のある学校の情報、クラブやバー、性行為をどう楽しむかといった性に関する情報など、幅広く扱われています。

人気なのはゴシップ情報だそうで、「誰が浮気をした」といったことまで掲載されているようです。写真付きのゴシップネタを提供した場合は約5000円の報酬を得らえるとのこと。

他にもウガンダらしい内容といえば、呪術師に関するものです。盗難の犯人を特定できるとされる呪術師や、病気の治療に効果があると信じられている呪術師など、ウガンダではさまざまな場面で呪術師が活躍しているのです。こうした呪術師の情報もBukeddeをはじめとするローカル新聞から得ることができます。

ウガンダの民族語によるローカル新聞には、一般的なニュースだけでなく、民族社会に関する話題やゴシップなど、人々の会話のきっかけとなるような情報も数多く掲載されています。その背景には、ウガンダでは個人よりも家族や地域社会とのつながりが重視される傾向があり、人々の暮らしがコミュニティを中心に成り立っていることが関係しているのかもしれません。みなさんも新聞からわかるその国の文化について注目してみてはいかがでしょうか。

References:
Minority Rights Group「Uganda」
Pulse「Luganda is Uganda’s de facto National Language – Mayiga」

Text:Hao Kanayama

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Hao Kanayama

ライター

ウガンダ在住。アフリカ専門ライター/音楽フェス・イベントプロダクション等。不条理で不都合な世界だけど、その先にある希望を求めて歩き続ける、アフリカの人々の暮らしをわたしの目線から伝え続けたい。

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