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「この人がいるとホッとする」と言われる報道を目指して。東日本大震災をきっかけにアナウンサーを目指す【櫻井あすか・19歳】

「この人がいるとホッとする」と言われる報道を目指して。東日本大震災をきっかけにアナウンサーを目指す【櫻井あすか・19歳】

「気になる10代名鑑」1302人目は、櫻井あすかさん(19)アナウンサーを目指して、スクールに通ったりメディア出演で実践的な経験を積んでいます。東日本大震災の経験が大きなきっかけとなったと話す櫻井さんに、当時のエピソードや目指すアナウンサー像について聞いてみました。

櫻井あすかを知る5つの質問

Q1. プロフィールを教えてください。

アナウンサーになるという目標を叶えるべく、アナウンススクールで学ぶほか、テレビやラジオなどで実践的な経験を積んでいます。

これまで中高6年間は放送部に所属し、地元・仙台での東日本大震災の追悼式典の司会や高校野球のアナウンスなど、地域での活動にも携わってきました。実際に活動後に『感動した』と声をかけてもらったこともあって。言葉には人の思いをつなぐ力があることを実感した、うれしい出来事でしたね。

現在は仙台から上京し、早稲田大学のアナウンス研究会ニュースゼミで原稿読みや発声訓練に取り組み自分らしい伝え方を追求しています」

Q2. 活動を始めたきっかけは?

わたし自身、4歳の時に東日本大震災を経験しました。

当時1歳の妹を母が、自分を父が守ってくれて。揺れがおさまって、ガス・電気・水道などのライフラインが全て止まっていたので、地域の学校で配っていたわかめご飯を取りにいきました。

小学生になると地元の河北新報のこども記者として、閖上という津波被害が大きかった地域で取材する機会があったのですが、そこで出会った語り部の人のお話は、いまでも強く印象に残っていて。災害が起きる前から、防災について発信する仕事がしたいと強く思うようになりました。

また、ミュージカルで『自分の声や表現で人の心を動かすこと』の楽しさを知ったのも、現在の夢につながっています。

幼稚園のとき、小学1年生のときと、立て続けにやりたかった劇の主役に落ちてしまったことがあって。泣いて悔しがるわたしをみて、母は地元の劇団への所属をすすめてくれました。そこからはミュージカル漬けの小学校生活でしたね。

そこから、5年生のときにはじめて『仙台ねこ』という、猫が大好きな少女が、猫と出会い成長する物語の舞台で、とうとう主役になることができたんです。いざ主役になると、ミュージカルの出演者、照明さん、音響さんなど総勢100人以上で作り上げていくスケールの大きさと責任感を強く感じて。一人ひとりの表現でみんなの心が動く素晴らしさを実感した経験でした」

Q3. 活動の中で、悩みがあれば教えてください。

とにかくいろいろなことに挑戦したいタイプなので、時間が圧倒的に足りないことが最大の悩みです。

高校時代、放送部に所属していたときもそうでした。大会で自分が作った原稿なのに地名を読みまちがえて、県予選で最下位になってしまったことがあって。ちょうど、高校野球の司会に挑戦したりと忙しい時期でもあったのですが、、生半可な気持ちではなく準備をしっかりしないと、と自分を奮いたたせました。すぐにタスクを整理して地道に努力をし、次の大会では個人アナウンス部門で全国3位をとることができました。

また、予定をぎっしり詰めすぎて体調を崩してしまうことも悩みですね。

今年の春休みに、イタリアにイタリア料理を学ぶ留学に行ってきたのですが、直前に司会のお仕事が入っていて。ハードなことはわかっていたのですが、少し無理をしてしまい、1日目に熱が出ました。薬を飲んですぐ治したものの、健康管理の大切さを痛感した出来事でした。

最近は、やりたいことリスト100を年末に作って、1年の大まかな目標と優先順位をしっかり決めるようにしています」

Q4. 活動するうえで、大切にしていることは?

『チャレンジとアレンジ』の精神です。挑戦して失敗しても落ち込まずに、自分にできるベストな方法にアレンジして挑戦しつづけることを意識しています。

やはり東日本大震災の実体験があるからこそ、社会にあふれている情報を鵜呑みにするのではなく、自分の足で確かめたいという思いがあって。

また、所属していたミュージカル劇団の先生の言葉も大切にしています。『時代の裂け目に鬼が出る』という、変化の局面には人々の心の中にいい面も悪い面も生まれるという意味の言葉です。

言葉を扱う人として、どんな状況でも他者を思い、変動の場面でも冷静に言葉を発信しようと思えるようになりました」

Q5. 将来の展望は?

視聴者から『この人が話すとホッとする』とテレビ越しに思ってもらえるような、正確さと信頼を合わせもったアナウンサーになることです。

自分の足でどこかにいくという主軸をもって、情報を発信していきたくて。フジテレビの宮司愛海さんの、自ら取材に赴き、論理的にコメントをされる姿を尊敬していて。彼女はロールモデルのアナウンサーのひとりです。

情報はただ伝えるだけでは意味がありません。冷静で確かな、そして温かい言葉が人の心を支えるのだと思います。わたしも、言葉を通して人に安心を届けられる存在でありたいです」

櫻井あすかのプロフィール

年齢:19歳
出身地:宮城県仙台市
所属:早稲田大学、cent.Force sprout
趣味:ミュージカル鑑賞、釣り、料理
特技:早口言葉
大切にしている言葉:connecting the dots

櫻井あすかのSNS

 

Photo:Nanako Araie
Text:Ririka Takashima

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Ririka Takashima

ライター

2006年生まれ。早稲田大学国際教養学部にて、英文学を中心に比較文化学や認知科学、国際関係学など多領域を横断して学ぶ。「一期一会」をモットーに、世界中の価値観に触れながら自らの感性をアップデート中。境界線のない自由な視点で、新しい世界の切り取り方を探求している。

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