
「気になる10代名鑑」1293人目は、奥山凛央さん(19)。ボディコンテストの大会で結果を残すために、日々トレーニングに励んでいます。イギリスへの留学経験から「ジムニケーション」という考えを日本に広めたいと語る奥山さんに、当時のエピソードや目指すビジョンについて詳しく伺いました。
奥山凛央を知る5つの質問

Q1.プロフィールを教えてください。
「ボディコンテスト大会に出て成績を残すことを目標に、日々トレーニングをしています。最近だと、今年の3月に神奈川でおこなわれた大会に出場したのですが、目指していた3位以内には届かず、悔しい思いをしました。
わずかなレベルの水分と塩分のバランスや、1ミリの筋肉が勝敗を分ける世界で、食べ物やトレーニングの最適解は人によって違います。常に自分の身体で実験を繰り返して、ベストを探っていますね。
おもに、体を大きくすることに専念する増量期と、極限まで体脂肪を削ぎ落してステージ映えする体を作る減量期を繰り返すかたちで取り組んでいます。一歩間違えたら風邪をひいたり、体が持たなくなるようなギリギリのレベルで減量してるので、それを普段の生活でずっと続けるとなると、筋肉も大きくならないし、人体の活動として支障が出てきます。なので、減量期は自炊して脂質を避けることなどを意識しつつも、増量期はたくさん食べて蓄えています」
Q2.活動をはじめたきっかけは?
「中学1年生のときに、トレーニングをはじめました。当時はコロナ禍で、そのせいですることがなくなってしまって。小さなころにテレビで見たマッチョの人や、ROOKIESという野球漫画の実写ドラマの影響で、鍛えている人ってかっこいいよな、みたいな考えが頭の片隅にあったことも、理由のひとつだと思います。
そして、中学3年生のときに右手を骨折したことが、さらに筋トレにのめり込むきっかけになりました。野球部に所属していたのですが、右手が命の競技なので、治るまで何もできなくなってしまって。だったらせめてトレーニングするしかないか、と考え、週1だった筋トレが週4になりました。
大会に出るようになったのは昨年からです。自分のレベルが上がって来た実感と、周囲に触発されて、ノリでエントリーしちゃったって感じですね(笑)。でも実際は、自分よりもずっと歴の長い人たちが同じ大会に出ていたので、厳しいものがありました。でも、出場することによって審査員からフィードバックをもらえるので、すごくいい経験になっています」

Q3.活動をしている中で、印象的だった出来事は?
「高校1年生から2年生の間にイギリスに留学したことです。渡英した当初は文化も違いますし、寮にいた日本人はぼく1人で、なかなか馴染めなかったんです。一旦気分転換にトレーニングするかと思って、学校のジムにフラッと立ち寄りました。そこでカルチャーショックを受けたんです。
一度も話したことがなかったラグビー部の生徒が、ぼくのことを見るなり『いまからベンチプレスするぞ、このベンチに寝転がれ』と話しかけてきたんです。
そこに用意されていたのは、100キロのベンチプレスでした。もちろん自分ひとりで上げられるわけがなかったのですが、周りのみんなが助けてくれて。そこから、君強いね、どこから来たんだ、といった感じで話が弾み、いい人間関係が築けて1年間楽しく過ごすことができました。この出来事がいまの原動力になってますし、いちばん衝撃的な筋肉体験でしたね」

Q4.活動するうえで、大切にしていることは?
「筋トレの面では、過去の自分の記録に負けないということです。メンタリティーで言うと、筋肉に限った話ではないのですが、常に自分の味方でいることですね。
割と自己肯定感は高いほうなんですけど、本当に突拍子もないことを言い出したり実行したりするし、かなりの完璧主義者なので、周りから理解されないことも多かったです。そういった時に、自分の心の中にイエスマンを持って、迷わないことを大事にしています」
Q5.将来の展望は?
「直近だと、所属している早稲田大学バーベルクラブというサークルで、フィットネスのよさを一般の人にも普及できるような活動を主催したいと思っています。今年の夏には、フィットネス先進国であるオランダに留学する予定です。自転車文化が広まっている国でもあるので、それがオランダ国民のフィットネス意識にどう影響しているのかを学びたいと思っています。
将来はフィットネス業界に恩返しをしたいですね。ジムをきっかけに生まれる交流のことを、ぼくは『ジムニケーション』という新しい言葉で表現しているのですが、この言葉と文化を日本にも広めたいです。日本のジムって、体を鍛えるってことにフォーカスしすぎてる節があると思っていて。ジムは本来、コミュニケーションのきっかけになるような場所だという視点を持ってもらいたいんです。現状、会費も高いし、ひとりで黙々と鍛えるイメージがついてしまっていて、未経験者が参入するには向いていない。そこをどうにかして変えていきたいですね」

奥山凛央のプロフィール
年齢:19歳
出身地:東京都目黒区
所属:早稲田大学バーベルクラブ
趣味:料理、ゴルフ、スキー、サーフィン、お笑い観賞、読書、食べ歩き、旅行
特技:知らない話題でもばれないように知ったかぶりすること
大切にしている言葉:「自分自身が最大の理解者」
奥山凛央のSNS
この投稿をInstagramで見る
Photo:Nanako Araie
Text:Yuzuki Nishikawa






