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自分探しの軌跡を表した新曲『正体』が完成するまで。シンガーソングライター・Lufureが、制作過程を振り返る

自分探しの軌跡を表した新曲『正体』が完成するまで。シンガーソングライター・Lufureが、制作過程を振り返る

Steenzでもたびたび特集を行ってきた、“00年代生まれによる、00年代のための音楽プロジェクト”『from00』。今回は、このプロジェクトから5月13日に楽曲をリリースした、シンガーソングライターのLufureさんが登場してくれました。文学的な作詞を得意とするLufureさんに、プロジェクトでのエピソードや新曲『正体』に込めた想いを語っていただきました。

妥協したくないという想いから生まれた楽曲

 

-さっそくですが、普段の音楽活動について教えてください。

「シンガーソングライターとして、ひとりで作詞・作曲をしています。制作のスタイルは、キーボードやギターを弾きながらつくることが多いですね。小説や映画からインスピレーションを受けた曲をつくることが多いです。

小学校のときに米津玄師さんの曲を初めて聴いてから音楽が好きになったので、ポップスを主軸に創作しつつ、オルタナティブロックなど、いろいろなジャンルの要素を取り入れた曲を制作しています」

―では、今回のプロジェクト「from00」に参加したきっかけは?

「これまで、外部の人から与えられたテーマに沿って制作したことがなかったので、ふたつ返事で「やります」と答えました。今回のプロジェクトには4組のアーティストが参加しているのですが、同じテーマを複数のアーティストが集まってやってみることって、普段の活動ではまずできない経験なので、興味深いと思ったんです」

―今回、同世代のクリエイターがA&Rとして楽曲制作に参加したんですよね。いかがでしたか?

「初めてのミーティングで、担当A&Rであるスーさんといろいろ話したんですけれど、ひとつのプロジェクトに対して真正面から向き合っている姿勢が伝わってきて、洗練されたものを一緒につくっていけそうだなと思ったのが第一印象です。

テーマをいただいてから、自分なりに解釈しながら制作していきました。楽曲はひとりで没頭して書き上げましたが、デモを聴いてくれたスーさんからすごく良い反応をもらえたので、安心しましたね」

-プロジェクトの中で印象的だった出来事を聞かせてください。

「テーマを聞いたときに、曲の雰囲気はすんなり浮かんで。それから3日ほどでメロディーができあがったんですけれど、歌詞を書くのがめちゃくちゃ難しかったです。なんとか完成したデモを送ったのですが、これで本当にいいのかなっていう感覚がずっとあって。でも、せっかくの機会だから、冒頭からインパクトのある曲にしたいと思い、つくり直すことにしました。

2曲目のワンコーラスができあがったのは、締め切りの前日でした。絶対に年内にデモを出すので、どうにかもう1回制作させてくださいと頼みこみ、今回の楽曲が完成したんです」

アイデンティティを模索する過程を、一曲の中で表現する

―では、今回の楽曲『正体』について聞かせてください。まず、楽曲テーマとして「AIとの共存」を提示されたときの率直な感想は?

「最初、どういう歌詞を書けばいいのか分からなくて、めちゃくちゃ悩みました。ぼくたちがAIには勝てないところもあるし、逆に人間以外には譲れない部分もあると思っていて。互いのアイデンティティとして侵されてはいけない領域を守って、それ以外の部分は譲ろう、みたいなことを歌詞にしようとしたのですが、それでもまだ納得しきれなくて、模索を続けました。

最終的に、AIと人間は似た者同士だってことに気づいたんです。ぼくたちは絶対に何かしらから影響を受けてアウトプットをしているけれど、それって、AIが過去のデータを収集して、それを元にアウトプットすることと一緒だという結論に至りました。

from00が無ければ、こんなにもAIとの共存について深く考えたことはなかったので、良いきっかけになりましたね」

―ズバリ、どんな楽曲が出来上がりました?

「ジャンルはポップスですね。曲の雰囲気としては、少し攻撃的な部分もあるかもしれません。曲の前半では、迷いながらさまよっている様子が歌詞に反映されていて。姿形がないAIに対してはじめは懐疑的になっているんですけれど、3番に向かうにつれてひとつの結論に至る。その過程を描いた曲だと思います」

―とくにこだわったポイント、注目してほしいところがあれば教えてください。

「『新品のシューズで靴擦れをした 爪先立ちの世界は 進んだ距離ほど違和感もあって』という歌詞です。まだ社会が利用しはじめて日が浅いAIを、「新品のシューズ」に置き換えています。便利な機能を利用する中で、無視しきれない問題が生まれていくような感じというか⋯⋯社会が少し背伸びをした状態で技術だけがどんどん進んでいく感覚が僕の中にあるんですよね。それでも突き進んでいく人間社会の様子を、短いフレーズで落とし込みました」

―最後に、どんな人にこの楽曲を聴いてほしいですか?

「自分らしさってなんなんだろう、本物って何なんだろうといったように、気持ちが揺らいでいる人に聴いてほしいです。

自分探しの過程にこそアイデンティティが生まれていくと思っていて。その考えはこの曲にも反映されているので、膨大な情報が行き交う中で、果たして自分ってなんなんだろうと考えている人に届いてほしいです」

―ありがとうございました!

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@from00_ 『正体』/from00,Lufure (@lufure00) ​​作詞・作曲・編曲を自身で担う19歳のアーティスト、Lufure。 幼少期から楽器に触れ、繊細な旋律と、心の内側をなぞるような言葉を紡ぐ。そんな彼が、AIに正面から向き合い、紡いだ一曲。 “きみ”に向き合ったら、映っていたのは自分の姿だった。 2026.05.13 Digital Release 各配信サイトにて配信中 Download & Streaming https://from00.lnk.to/Faceless #from00 #from00_3 #Lufure #正体 #きみはなにもの ♬ オリジナル楽曲 – from00

配信情報

5月13日リリース『正体』/from00 feat.Lufure
5月20日リリース『MIGAKU』/from00 feat.千夏
5月27日リリース『愛よ』/from00 feat.LoopsTop
6月3日リリース『ハルシネーション』/from00 feat.KITOKA
6月10日リリース EP『きみは なにもの』/from00

text:Yuzuki Nishikawa

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